4月18日にフランス北西部カンペール〜カンペールの199.3kmで開催されたツール・ド・フィニステール(UCI1.1)は、ディミトリ・シャンピオン(フランス、ブルターニュ・シュレー)がピエリック・フェドリゴ(フランス、BBOXブイグテレコム )の追い上げをかわし、逃げ切り優勝を飾った。

スタートに並ぶ、中島康晴、ガズヴォダ、福島晋一スタートに並ぶ、中島康晴、ガズヴォダ、福島晋一 photo:Chiho/Cyclisme Japon以下はCyclisme Japonのレポート

レース前日に、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインの選手たちは拠点のあるフランス南部のトゥールーズから850キロ車で北上し、フランス北西ブルターニュ地方のカンペールに到着。多少の疲れはあるも、チームの雰囲気は明るく、久々のレースに気合も十分だ。


コースは164.5km走り、8.7kmのサーキットを4周する計199.3km。サーキットには、勾配が12.5%の坂があり、この坂を計5回通過する。レースは気温16度快晴の中スタートとなった。

レースはスタート直後から、数多くのアタックが繰り広げられ、集団のペースは速いままレースが進んでいく。50km地点で、大きな逃げが決まり、33人の先頭グループが形成された。ここには各チームの有力選手が入り、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインからは、清水都貴が入った。

勾配12.5%の坂を上る清水都貴勾配12.5%の坂を上る清水都貴 photo:Chiho/Cyclisme Japonしかし、この逃げに誰も乗せられなかったコンテンポリスチームが集団をペースアップし、その後再び集団となる。その後も集団のペースは全く落ちず、逃げができては捕まる展開となる。

やがて19人の逃げができ、この大きな逃げにも清水が入る。ピエリック・フェドリゴ(BBOXブイグテレコム)など多く有力選手が入っていたが、集団との差が1分以上開くことはなかった。結局この逃げも集団に捕まり、周回コースに入る手前でトマ・ヴォクレール(Bboxブイグテレコム)を含む3人の逃げが決まり、最初の12.5%の坂で集団から6人ほどが飛び出す。

EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインのメンバーは、清水都貴、福島晋一、増田成幸、グレゴール・ガズヴォダ、ギヨーム・ポンの5選手が集団に残り周回コースに入った。周回を重ね、集団には清水、ガズヴォダ、ポンが残り勝機を狙っていたが、タイミングが悪くラスト周回のアタックに入れず。

チームの中でガズヴォダがトップから40秒遅れの28位でゴール。終始速いペースで進んだ厳しいレースだったが、エースの清水は、この日大きな逃げに2度も乗れ調子は上々。明日のトロ・ブロ・レオンに期待がかかる。

清水都貴のコメント
後半まで脚を温存しようと思っていたけれど、危険なメンバーの逃げだったので乗らざるを得なかった。周回コースのきつい上りが、切れはしなくても順位を落としてしまう感じでうまく上れなかった。直線で勾配がある坂なので、自分にとって苦手な感じの坂。今日、自転車に乗って移動の疲れも取れたので、明日のトロ・ブロ・レオンはいい調子で走れると思う。

レースレポートはChiho/Cyclisme Japon

ツール・ド・フィニステール2009結果
1位 ディミトリ・シャンピオン(フランス、ブルターニュ・シュレー)4h28'07"
2位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)+06"
3位 アントニー・ジェラン(フランス、フランセーズデジュー)+14"
4位 セバスティアン・ミナール(フランス、コフィディス)+28"
5位 ニコラ・ジャラベール(フランス、アグリチュベル)
6位 ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル)+30"
7位 ロメン・フェイユ(フランス、アグリチュベル)
8位 ジュリアン・マゼ(フランス、アウベール93)
9位 セバスティアン・ジョリー(フランス、フランセーズデジュー)
10位 ジュリアン・シモン(フランス、ベッソンショスール)

28位 グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+40"
32位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+44"
40位 ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+58"
59位 福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+5'49"
DNF 岡崎和也、増田成幸、中島康晴、ミカエル・ダミアン

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