ツール・ド・フランス2010に優勝したアルベルト・コンタドールにドーピング陽性が発覚した。問題の検査はツール・ド・フランス期間中の7月21日、第2休息日のポーでのもの。コンタドール側は食物汚染を主張している。

ツール・ド・フランスチャンピオン、アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)に驚きのドーピング陽性が発覚した。
問題となっているドーピング検査は、ツール・ド・フランス期間中に2度ある休息日のうちの2日目、ピレネーの麓の街ポーで行われた検査でのもの。その翌日、コンタドールはアンディ・シュレク(ルクセンブルグ、サクソバンク)とのツールマレー峠での闘いでマイヨジョーヌを守り、続くタイムトライアルでもこれを堅持し、3度目のツール総合優勝を決めている。

尿から検出された禁止薬物は「クレンブテロール」。呼吸障害の際に充血除去剤や気管支拡張剤として処方される薬物で、喘息のような慢性呼吸障害を持つ患者に対して呼吸を楽にする目的で使用される喘息治療薬の一種。気管支拡張効果によって呼吸パフォーマンスが向上するという実験結果があるほか、筋肉増強効果もあると言われる。

コンタドールのプレス担当はドーピングを否定。食物によって汚染されたのではないかという見解が出されている。

コンタドールは本日9月30日正午にスペインのピントのホテルで記者会見を開き、事情を説明することになっている。

text Makoto.AYANO