2009年4月4日、第36回ヘット・ヴァン・ヘット・メルゲランド(UCI1.1)が開催され、起伏の厳しい190kmのコースでCSFグループ・ナヴィガーレ勢がワンツー勝利を飾った。完走者49名のタフレースで、前半にアタックするなど積極的に走った土井雪広(スキル・シマノ)は32位で完走した。

アタックに反応する土井雪広(スキル・シマノ)アタックに反応する土井雪広(スキル・シマノ) photo:Cor Vos今年で開催36回目を迎えるヘット・ヴァン・ヘット・メルゲランドは、オランダ南部リンブルフ州、マーストリヒト近郊で行われる190kmのワンディレース。同地方独特の起伏ある丘陵地帯を駆け抜けるレースで、コースは上りと下りの繰り返しだ。

レース後半はアムステル・ゴールドレースと同じコースを使用し、中には最大勾配20%の上りも登場する。起伏の激しいアルデンヌ・クラシックの前哨戦といったところ。土井雪広は5年連続で出場した。

先頭グループに入った土井雪広(スキル・シマノ)先頭グループに入った土井雪広(スキル・シマノ) photo:Cor Vosレースは序盤からアタックが繰り返され、土井雪広もカウンターアタックで逃げに加わるなど積極的。集団は徐々に人数を減らし、終盤の周回コースに入るとCSFグループ・ナヴィガーレの2名、マウロ・フィネットとフェデリコ・カヌーティがアタック。イタリアンコンビがそのままゴールまで逃げ切った。

出走者160名のうち完走者49名というサバイバルレースで、土井雪広は3分19秒遅れの集団でゴールした。過去4大会は途中リタイアを喫していたが、今年は逃げに加わるなど存在感を見せ、32位で完走。ヨーロッパレースで着実に力をつけていることを見せつけた。

ワンツー勝利を飾ったマウロ・フィネットとフェデリコ・カヌーティ(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)ワンツー勝利を飾ったマウロ・フィネットとフェデリコ・カヌーティ(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ) photo:Cor Vosなお、スキル・シマノは5位にジョナタン・イヴェール(フランス)を送り込み、8名中6名が完走を果たしている。

ロンド・ファン・フラーンデレンに出場した別府史之はヘント〜ウェベルヘム、パリ〜ルーベなどの、平地系クラシックを転戦。一方起伏のあるワンディクラシックに対応する土井雪広は、フレーシュ・ワロンヌとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュに出場予定だ。




ヘット・ヴァン・ヘット・メルゲランド2009結果
1位 マウロ・フィネット(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)4h40'16"
2位 フェデリコ・カヌーティ(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)
3位 ワウテル・モル(オランダ、ヴァカンソレイユ)+31"
4位 コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク)
5位 ジョナタン・イヴェール(フランス、スキル・シマノ)+39"
6位 ボルト・ボジッチ(スロベニア、ヴァカンソレイユ)+53"
7位 トム・スタムスニデル(オランダ、ラボバンク)
8位 マルコ・フラッポルティ(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)
9位 ディミトリ・コズンチュク(ロシア、ラボバンク)+1'00"
10位 ディルク・ベレマケルス(オランダ、ランドバウクレジット)+3'09"
32位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)+3'18"