UCI MTBワールドシリーズの第4戦がスイス・レンツァーハイデで開催。ジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング)が連勝、ルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング)が今季待望の勝利を挙げている。

金曜日に開催されたXCC(ショートトラック)。女子エリートでは前週にリスヴェッズに接触され、激しくクラッシュしたサヴィリア・ブランク(アメリカ、デカトロン・フォードレーシングチーム)が勝利を挙げた photo:UCI

XCC女子エリート表彰台 photo:UCI 
XCC男子エリートはアドリアン・ボワシ(フランス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)が勝利 photo:UCI
世界最高峰のMTBレースシリーズであるUCI MTBワールドシリーズは名門コースであるスイス・レンツァーハイデに舞台を移してクロスカントリー(XCC・XCO)第4戦を開催。前週レオガング(オーストリア)の雨泥のコンディションから一転、先週末のスイスは完全ドライ。出入りの激しい高速レースが繰り広げられた。
女子エリート:世界女王リスヴェッズが圧巻の独走劇でW杯連勝

大勢のファンが詰めかけたレンツァーハイデ。女子エリートレースのスタートを待つ photo:UCI
女子エリートを制したのは現世界女王であるジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング)だった。スタートこそローニャ・ブロックリンガー(スイス、リブ・ファクトリーレーシング)の先行を許したものの、「金曜日のXCC(クロスカントリーショートトラック)を終えて疲労が溜まっていたので、今日はとにかく焦らず忍耐強く走ることを心がけていた」と振り返るリスヴェッズがスタートループを終え、1周目に入ったところでブロックリンガーをパス。そこから徐々にリードを広げ、最終的には2位に1分以上の大差をつける独走劇を披露してみせた。
一方で母国スイスの期待を背負い、XCOとXCCで3連続表彰台と好調のアレッサンドラ・ケラー(スイス、トムス・マクソン)はスタートループの下りセクションで激しくクラッシュして後退。ブロックリンガーは粘りの走りで2位を掴み、3位はシーナ・フレイ(スイス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)との激しい勝負を制したXCC勝者サヴィリア・ブランク(アメリカ、デカトロン・フォードレーシングチーム)が入っている。

安定感ある走りでリードを重ねるジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング) photo:UCI

スタートラップを先頭でこなしたローニャ・ブロックリンガー(スイス、リブ・ファクトリーレーシング)は最終的に2位 photo:UCI 
3位争いを制したサヴィリア・ブランク(アメリカ、デカトロン・フォードレーシングチーム) photo:UCI

W杯連勝を遂げたジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング) photo:UCI
前週のレオガング大会でブランクと接触し、落車を引き起こしたことで議論の的となっていたリスヴェッズ。レース外での心理的プレッシャーについても、「先週起きたアクシデントに関してインターネット上で誹謗中傷を受けていたこともあって、この一週間は精神的にも本当に辛かった。もちろん、彼女に対してわざと危害を加えるような意図は一切なかった。今回は金曜日に彼女がXCCで勝ち、今日私がXCOで勝つことができた。お互いに対して、常にリスペクトと優しさを持てる関係でありたい」と胸中を明かしている。
男子エリート:ボワシが最終周回に転倒、マルタンが待望の今季初勝利

レースを絞り込むアドリアン・ボワシ(フランス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング) photo:UCI
男子エリートは、今シーズンここまで2位が3回とあと一歩で勝利を逃し続けてきたルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング)が、劇的な展開を制して今季初、キャリア通算2度目となるXCOワールドカップ勝利を挙げた。
レースは現在ワールドカップ2連勝中と勢いに乗るアドリアン・ボワシ(フランス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)がハイペースを維持して先頭集団を6名に絞り込み、その後、マティス・アザロ(フランス、オリジン・レーシングディビジョン)がコーステープに絡んで後退。先頭はボワシとマルタン、マルティン・ヴィダウレ(チリ、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)そしてビョルン・ライリー(アメリカ、スコットSRAM MTBレーシングチーム)に絞られる。さらにボワシが登坂でプレッシャーを掛けたことでボワシとマルタンの一騎打ちとなった。

待望の今季W杯初勝利を挙げたルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング) photo:UCI
勝負が動いたのは最終周。ボイシスがアスファルトの登りで強烈なアタックを仕掛けて大きなリードを積み上げたものの、シングルトラックの登りコーナーでフロントタイヤを滑らせまさかの転倒。このチャンスをモノにしたマルタンが最後まで逃げ切った。痛恨の転倒を喫したボイシスは25秒遅れの2位。3位には終始マイペースを守り抜いたライリーが入った。

UCI MTBワールドシリーズ2026 第4戦 男子エリート表彰台 photo:UCI
今季初勝利を収めたマルタンは、レース直後のインタビューで「3回の2位を経て、本当にこの勝利が必要だった。最高に嬉しいよ。クレイジーなレースだった。前半は先頭集団の後方に待機して自分の調子を確かめていたんだ。残り45分ほどから急に路面が滑りやすくなって、それが頭の片隅にあった。最終周は非常にデンジャラスで、何が起こるか分からないと思っていた。アドリアンがアタックした時、下りなら追いつけると感じていたんだ。彼が転倒した瞬間、路面が滑りやすいのは分かっていたから、とにかく行くしかないと思って踏み倒したよ」と喜びを爆発。表彰台ではシャンパンのコルクが抜けないハプニングで周囲を笑わせる一幕もありつつ、無事にタフな一戦を終えている。



世界最高峰のMTBレースシリーズであるUCI MTBワールドシリーズは名門コースであるスイス・レンツァーハイデに舞台を移してクロスカントリー(XCC・XCO)第4戦を開催。前週レオガング(オーストリア)の雨泥のコンディションから一転、先週末のスイスは完全ドライ。出入りの激しい高速レースが繰り広げられた。
女子エリート:世界女王リスヴェッズが圧巻の独走劇でW杯連勝

女子エリートを制したのは現世界女王であるジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング)だった。スタートこそローニャ・ブロックリンガー(スイス、リブ・ファクトリーレーシング)の先行を許したものの、「金曜日のXCC(クロスカントリーショートトラック)を終えて疲労が溜まっていたので、今日はとにかく焦らず忍耐強く走ることを心がけていた」と振り返るリスヴェッズがスタートループを終え、1周目に入ったところでブロックリンガーをパス。そこから徐々にリードを広げ、最終的には2位に1分以上の大差をつける独走劇を披露してみせた。
一方で母国スイスの期待を背負い、XCOとXCCで3連続表彰台と好調のアレッサンドラ・ケラー(スイス、トムス・マクソン)はスタートループの下りセクションで激しくクラッシュして後退。ブロックリンガーは粘りの走りで2位を掴み、3位はシーナ・フレイ(スイス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)との激しい勝負を制したXCC勝者サヴィリア・ブランク(アメリカ、デカトロン・フォードレーシングチーム)が入っている。




前週のレオガング大会でブランクと接触し、落車を引き起こしたことで議論の的となっていたリスヴェッズ。レース外での心理的プレッシャーについても、「先週起きたアクシデントに関してインターネット上で誹謗中傷を受けていたこともあって、この一週間は精神的にも本当に辛かった。もちろん、彼女に対してわざと危害を加えるような意図は一切なかった。今回は金曜日に彼女がXCCで勝ち、今日私がXCOで勝つことができた。お互いに対して、常にリスペクトと優しさを持てる関係でありたい」と胸中を明かしている。
男子エリート:ボワシが最終周回に転倒、マルタンが待望の今季初勝利

男子エリートは、今シーズンここまで2位が3回とあと一歩で勝利を逃し続けてきたルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング)が、劇的な展開を制して今季初、キャリア通算2度目となるXCOワールドカップ勝利を挙げた。
レースは現在ワールドカップ2連勝中と勢いに乗るアドリアン・ボワシ(フランス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)がハイペースを維持して先頭集団を6名に絞り込み、その後、マティス・アザロ(フランス、オリジン・レーシングディビジョン)がコーステープに絡んで後退。先頭はボワシとマルタン、マルティン・ヴィダウレ(チリ、スペシャライズド・ファクトリーレーシング)そしてビョルン・ライリー(アメリカ、スコットSRAM MTBレーシングチーム)に絞られる。さらにボワシが登坂でプレッシャーを掛けたことでボワシとマルタンの一騎打ちとなった。

勝負が動いたのは最終周。ボイシスがアスファルトの登りで強烈なアタックを仕掛けて大きなリードを積み上げたものの、シングルトラックの登りコーナーでフロントタイヤを滑らせまさかの転倒。このチャンスをモノにしたマルタンが最後まで逃げ切った。痛恨の転倒を喫したボイシスは25秒遅れの2位。3位には終始マイペースを守り抜いたライリーが入った。

今季初勝利を収めたマルタンは、レース直後のインタビューで「3回の2位を経て、本当にこの勝利が必要だった。最高に嬉しいよ。クレイジーなレースだった。前半は先頭集団の後方に待機して自分の調子を確かめていたんだ。残り45分ほどから急に路面が滑りやすくなって、それが頭の片隅にあった。最終周は非常にデンジャラスで、何が起こるか分からないと思っていた。アドリアンがアタックした時、下りなら追いつけると感じていたんだ。彼が転倒した瞬間、路面が滑りやすいのは分かっていたから、とにかく行くしかないと思って踏み倒したよ」と喜びを爆発。表彰台ではシャンパンのコルクが抜けないハプニングで周囲を笑わせる一幕もありつつ、無事にタフな一戦を終えている。
UCI MTBワールドシリーズ2026 第4戦 女子エリート結果
| 1位 | ジェニー・リスヴェッズ(スウェーデン、キャニオンXCレーシング) | 1:24:24 |
| 2位 | ローニャ・ブロックリンガー(スイス、リブ・ファクトリーレーシング) | 1:25:22 |
| 3位 | サヴィリア・ブランク(アメリカ、デカトロン・フォードレーシングチーム) | 1:25:34 |
| 4位 | シーナ・フレイ(スイス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング) | 1:25:44 |
| 5位 | ラウラ・スティガー(オーストリア、スペシャライズド・ファクトリーレーシング) | 1:26:02 |
| 6位 | マルティナ・ベルタ(イタリア、オリジン・レーシングディヴィジョン) | 1:26:31 |
| 7位 | ニコール・コラー(スイス、ラピエール・PXRレーシング) | 1:27:08 |
| 8位 | グウェンダリン・ギブソン(アメリカ、トレック・アンブロークンXC) | 1:28:54 |
| 9位 | ラモナ・フォルチーニ(スイス、ビックスレースチーム) | 1:28:58 |
| 10位 | ヘイリー・バッテン(アメリカ、スペシャライズド・ファクトリーレーシング) | 1:29:11 |
UCI MTBワールドシリーズ2026 第4戦 男子エリート結果
| 1位 | ルカ・マルタン(フランス、キャノンデール・ファクトリーレーシング) | 1:20:43 |
| 2位 | アドリアン・ボワシ(フランス、スペシャライズド・ファクトリーレーシング) | 1:21:08 |
| 3位 | ビョルン・ライリー(アメリカ、スコットSRAM MTBレーシングチーム) | 1:21:41 |
| 4位 | マルティン・ヴィダウレ(チリ、スペシャライズド・ファクトリーレーシング) | 1:22:05 |
| 5位 | シモーネ・アヴォンデット(イタリア、ウィリエール・ヴィットリアファクトリーチーム) | 1:22:12 |
| 6位 | ルカ・シュヴァルツバウアー(ドイツ、キャニオンXCレーシング) | 1:22:42 |
| 7位 | ルカ・シャッティ(スイス、ビックスレースチーム) | 1:23:06 |
| 8位 | フィリッポ・コロンボ(スイス、スコットSRAM MTBレーシングチーム) | |
| 9位 | ルカ・ブライド(イタリア、ウィリエール・ヴィットリアファクトリーチーム) | 1:23:07 |
| 10位 | ダリオ・リロ(スイス、ジャイアント・ファクトリーオフロードチームXC) | 1:23:10 |
Amazon.co.jp