2025/01/04(土) - 14:38
砂コースの代名詞でもあるコクサイデで開催されたX2Oトロフェー第6戦。織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)ら日本勢も参戦したレースで、砂の名手ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)が圧勝した。
クリスマス前から始まった年末年始休暇のシクロクロス超過密シーズンも終盤戦。1ヶ月後に迫った世界選手権に向けて各選手の調整が始まるタイミングで、シーズン1,2を争う難関コース「コクサイデの砂地獄」がやってきた。
X2Oトロフェー第6戦「フラームス・デュイネンクロス」の舞台は、ベルギーは西フランダース地方のイギリス海峡に面したコクサイデの街。砂に覆われた丘陵地帯を存分に使ったコースは乗車を拒み、選手はパワーと轍を捌くテクニックのみならず砂登りのランニングスキルも求められる。特別な熱狂に包まれたコースで激しいバトルが繰り広げられた。
世界女王に黒星、ピーテルスが今季CX初勝利挙げる
セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)不在の女子レースでは、最初の砂区間突入と共にレースが動く。3番手ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)のミスによってパック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)とインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン)が飛び出した。
ブラントのミスの影響を受けた世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)はすぐ追走態勢に入ったものの、「今日は試走の段階から踏める感覚がなかった」と、普段なら一瞬で詰め得る距離を詰めきれない。先頭ではMTB世界女王のピーテルスが独走に持ち込み、ファンエンペルとブラントが遅れたファンデルヘイデンをパスして2番手争いに浮上する。後半に入るとがむしゃらにペダルを踏みつけたブラントがアルカンシエルを引き離した。
華麗に砂区間を攻略したピーテルスが「ずいぶん時間がかかったけれど勝てて嬉しい。得意なコースとは言えないけれど、今日はコンディションも良くて大きなミスもしなかった」と今季6戦目にして初優勝を達成した。2位に「最初の砂でのミスが痛すぎた」と悔やむブラントが入り、年間ランキングの総合優勝をほぼ手堅いものとしている。
砂の名手スウェークが独走、織田は30位でレース終了
織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)とオランダベース/ウォータスレイの梶鉄輝&岡山優太コンビが参戦した男子レースでは、第1コーナーの落車で好調ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が脱落する波乱が起きた。
世界王者ファンネルプールやティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)、さらにマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が不在のレースで、砂の名手ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)がその実力を遺憾無く発揮することとなる。
水を得た魚のように深い砂区間を飛ばすスウェークに対し、若手筆頭のティボー・デルグロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が対抗したものの、後半戦にかけて実力差が浮き彫りに。「いつもここではマチューかワウトに負けていたので、今日は絶対に勝ちたいという強い気持ちでスタートした」と言うスウェークが念願のコクサイデウィナーの称号を勝ち取った。
「レース前半はティボーと互角だったと思う。お互いの得意区間でリードしたし、後半戦では自分のなすべきレースをしようと思っていたんだ。彼にプレッシャーを与えてリードしたけど楽な展開じゃなかった。最終ラップ前にリードできて良かったよ」と振り返るスウェークは今季大量の5勝目をゲット。対等に渡り合ったデルグロッソも今季エリートカテゴリーでは最上位となる2位表彰台を掴んでいる。
また、織田は30位とフルラップ完走まで僅かに届かず(最終完走者は24位)。梶は37位、岡山は38位で砂地獄を終えている。
クリスマス前から始まった年末年始休暇のシクロクロス超過密シーズンも終盤戦。1ヶ月後に迫った世界選手権に向けて各選手の調整が始まるタイミングで、シーズン1,2を争う難関コース「コクサイデの砂地獄」がやってきた。
X2Oトロフェー第6戦「フラームス・デュイネンクロス」の舞台は、ベルギーは西フランダース地方のイギリス海峡に面したコクサイデの街。砂に覆われた丘陵地帯を存分に使ったコースは乗車を拒み、選手はパワーと轍を捌くテクニックのみならず砂登りのランニングスキルも求められる。特別な熱狂に包まれたコースで激しいバトルが繰り広げられた。
世界女王に黒星、ピーテルスが今季CX初勝利挙げる
セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)不在の女子レースでは、最初の砂区間突入と共にレースが動く。3番手ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)のミスによってパック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)とインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン)が飛び出した。
ブラントのミスの影響を受けた世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)はすぐ追走態勢に入ったものの、「今日は試走の段階から踏める感覚がなかった」と、普段なら一瞬で詰め得る距離を詰めきれない。先頭ではMTB世界女王のピーテルスが独走に持ち込み、ファンエンペルとブラントが遅れたファンデルヘイデンをパスして2番手争いに浮上する。後半に入るとがむしゃらにペダルを踏みつけたブラントがアルカンシエルを引き離した。
華麗に砂区間を攻略したピーテルスが「ずいぶん時間がかかったけれど勝てて嬉しい。得意なコースとは言えないけれど、今日はコンディションも良くて大きなミスもしなかった」と今季6戦目にして初優勝を達成した。2位に「最初の砂でのミスが痛すぎた」と悔やむブラントが入り、年間ランキングの総合優勝をほぼ手堅いものとしている。
砂の名手スウェークが独走、織田は30位でレース終了
織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)とオランダベース/ウォータスレイの梶鉄輝&岡山優太コンビが参戦した男子レースでは、第1コーナーの落車で好調ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が脱落する波乱が起きた。
世界王者ファンネルプールやティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)、さらにマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が不在のレースで、砂の名手ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)がその実力を遺憾無く発揮することとなる。
水を得た魚のように深い砂区間を飛ばすスウェークに対し、若手筆頭のティボー・デルグロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が対抗したものの、後半戦にかけて実力差が浮き彫りに。「いつもここではマチューかワウトに負けていたので、今日は絶対に勝ちたいという強い気持ちでスタートした」と言うスウェークが念願のコクサイデウィナーの称号を勝ち取った。
「レース前半はティボーと互角だったと思う。お互いの得意区間でリードしたし、後半戦では自分のなすべきレースをしようと思っていたんだ。彼にプレッシャーを与えてリードしたけど楽な展開じゃなかった。最終ラップ前にリードできて良かったよ」と振り返るスウェークは今季大量の5勝目をゲット。対等に渡り合ったデルグロッソも今季エリートカテゴリーでは最上位となる2位表彰台を掴んでいる。
また、織田は30位とフルラップ完走まで僅かに届かず(最終完走者は24位)。梶は37位、岡山は38位で砂地獄を終えている。
X2Oトロフェー2024-2025第6戦 女子エリート結果
1位 | パック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | 46:42 |
2位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ) | +0:19 |
3位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:39 |
4位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) | +0:53 |
5位 | サンヌ・カント(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:43 |
6位 | マノン・バッカー(オランダ、クレラン・コレンドン) | +1:46 |
7位 | ジュリー・ブラウワーズ(ベルギー、シャルル・リエジョア・ロースタリー) | +2:33 |
8位 | マルト・トルイアン(ベルギー、フェニックス・ドゥクーニンク) | +2:36 |
9位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・シーベルクレメンティンス) | +3:06 |
10位 | ラウラ・フェルドンショット(ベルギー) | +3:38 |
X2Oトロフェー2024-2025第6戦 男子エリート結果
1位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン) | 1:02:11 |
2位 | ティボー・デルグロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:26 |
3位 | トーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP) | +0:52 |
4位 | ピム・ロンハール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:06 |
5位 | ヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:25 |
6位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:40 |
7位 | トーン・ファンデボッシュ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +2:29 |
8位 | ジャンニ・フェルメルシュ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +2:45 |
9位 | コルネ・ファンケッセル(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP) | +2:49 |
10位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +3:01 |
30位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | |
37位 | 梶鉄輝(オランダベース/ウォータスレイ) | |
38位 | 岡山優太(オランダベース/ウォータスレイ) |
text:So.Isobe
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