ヴィットリア　Peyote & Mezcal　世界戦で勝利したクロスカントリータイヤ　

世界最大のバイシクルレーシングタイヤメーカー、ヴィットリアが2つのXCレースタイヤをリリース。既存のミックスコンディション向けのMezcalを刷新すると同時に、MezcalとTerrenoの間を埋める"Peyote"を復活させた。

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プロトンを席巻するロードタイヤのCORSAシリーズを筆頭に、レーシングタイヤのリーディングカンパニーとして知られるイタリアのヴィットリア。ここ数年でMTBレースの世界においてもその存在感を増しており、トップレースシーンでも多くの実績を残してきた。

特にXC向けタイヤのラインアップは充実しており、ハードパック向けのTerreno、ミックスコンディション向けのMezcal、マッド向けのBarzo、そしてダウンカントリ―向けのSyerraと多岐に渡っている。

今回、ヴィットリアはその中核モデルであるMezcalをリニューアル。そしてMezcalとTerrenoの間を埋めるファインルーズコンディション向けのタイヤとして、Peyoteをリバイバルした。

既にこれらのタイヤはUCIワールドチャンピオンシップのロングとショートのXCタイトルを獲得。過去2シーズンにわたりレーサーたちが使用してきた実績を有するレーシングタイヤだ。

この新世代タイヤは、ケーシングからコンパウンドに至るまで大きく構造を変化させている。現行モデルでは120TPIケーシングにグラフェン2.0を用いた4Cコンパウンドを用いていたが、今作ではケーシングを60TPIのナイロンへと変更。更に、グラフェンとシリカを配合したXC Race Formulationコンパウンドを採用している。

新たに採用した60TPIナイロンケーシングは、しなやかなフィーリングと信頼感の高いサポートをライダーに提供する。より厳しさを増すXCレースシーンにおいて、しっかりとしたサポートはライダーの疲労を抑え、確実性を担保してくれるだろう。

グラフェンとシリカを採用した新しいXC Race Formulationコンパウンドは、ウェット時のグリップとしなやかさを強化。ヴィットリアのチーフ・イノベーション・オフィサーのヴァネッサ・テンホフは「あらゆるシーンでライダー達がベストパフォーマンスを発揮するために、固定概念を取り払って開発しました」と新しいXC Race Formulationについて語っている。

路面状況が移り変わるミックスコンディション向けのMezcalはトレッドパターンに変更は無し。オフセットサイプが交互に配置されたセンターリッジ、そこからサイドへとV字型に広がっていくデザインは、スピードとグリップ、泥はけ性能をバランスさせた実績あるパターンだ。

そこに、この新ケーシングとコンパウンドを取り入れることで転がり抵抗を3%、グリップを11%強化することに成功したという。

一方のPeyoteは、Mezcalよりも締まった路面に向けて開発された新型モデル。ヴィットリアのオフロードタイヤ全般に採用されるV字型デザインを基調に、低いプロファイルのセンターリボンを交互に配置することでスピードとトラクションを強化。

同じく交互に配置された中間トレッドが、大きめに設計されたコーナリングトレッドまでを繋ぎ、バイクを倒しこんだ際にも安定感のあるグリップ感を提供している。

もちろん新しいケーシングとコンパウンドが採用されており、旧Mezcal比で転がり抵抗は6%向上しているという。実際、フィールドテストにおいても、並みいる競合タイヤよりも優れた成績を残し、最も近いタイムを出したライバルモデルより4%も速いデータを叩きだしたという。

多くのプロ選手によって証明された高性能を発揮する2本のXCレーシングタイヤ。まず展開されるのは2.4インチ幅モデルとなり、ブラックとブラウンの2つのサイドウォールカラーが選択可能。ブラウンウォールは従来のタンカラーよりも長い期間にわたってカラーを美しく維持できるように設定された色となる。

重量はMezcalが700g（ブラック）、690g（ブラウン）、Peyoteが740g（ブラック）、730g（ブラウン）。価格はどちらも9,400円（税込）。

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ヴィットリア Peyote XC RACE
カラー：ブラック、ブラウン
タイヤサイズ：29x2.4
重量：740g（ブラック）、730g（ブラウン）
価格：9,400円（税込）

ヴィットリア Mezcal XC RACE
カラー：ブラック、ブラウン
タイヤサイズ：29x2.4
重量：700g（ブラック）、690g（ブラウン）
価格：9,400円（税込）