エヴェネプールが新ベルギー王者に　オランダではファンバーレがファンデルプール破る

世界各国で行われたナショナル選手権が閉幕。ベルギーはレムコ・エヴェネプール（スーダル・クイックステップ）、オランダはディラン・ファンバーレ（ユンボ・ヴィスマ）、スロベニアはタデイ・ポガチャル（UAEチームエミレーツ）がそれぞれ初優勝を飾るなど、新ナショナル王者が続々と誕生した。

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日本では山本大喜（JCL TEAM UKYO）が独走で新王者に輝いたナショナル選手権。ヨーロッパを中心とした国々でも男子エリートを中心にロードレースを開催され、ナショナル王者ジャージが争われた。

西フランダース州のイゼゲムを巡る230.7kmコースで争われたベルギー選手権男子エリート。序盤からワウト・ファンアールト（ユンボ・ヴィスマ）とイヴ・ランパールト（スーダル・クイックステップ）が逃げに乗る予想外の展開に持ち込まれたものの、終盤でメイン集団に引き戻される。フィニッシュまで残り約10kmでレムコ・エヴェネプール（スーダル・クイックステップ）を含む9名が飛び出し、ロット・デスティニーの下部チームに所属するアレック・セガールトとの一騎打ちスプリントをエヴェネプールが制し、自身初となるベルギーロード王者に輝いた。

また、同日に行われたベルギー女子エリートはロッタ・コペッキー（SDワークス）が自身3度目の優勝。TTとの2冠を達成している。

オランダの男子エリートではユンボ・ヴィスマ対アルペシン・ドゥクーニンクという構図でレースは進行した。終始有利な展開を作り出したユンボは先鋭集団からディラン・ファンバーレが飛び出し、マチュー・ファンデルプール（アルペシン・ドゥクーニンク）は追走を強いられる。オラフ・コーイ（ユンボ・ヴィスマ）がファンデルプールを執拗にマークしたこともあり、ファンバーレが独走を決めて国内ロード初戴冠となった。

スペインのオイエル・ラスカノ（モビスター）とフランスのヴァランタン・マドゥアス（グルパマFDJ）もそれぞれ初優勝を飾り、イタリアの女子エリートではシルヴィア・ペルシコ（UAEチームADQ）らをエリーザ・ロンゴボルギーニ（トレック・セガフレード）がスプリントで下し、4度目のロード王者とTTの2冠に輝いた。

フレッド・ライト（バーレーン・ヴィクトリアス）が亡きチームメイト、ジーノ・メーダー（スイス）に捧ぐ勝利を挙げたイギリス選手権。アメリカではクイン・シモンズ（トレック・セガフレード）、アイルランドではベン・ヒーリー（EFエデュケーション・イージーポスト）が優勝し、共に22歳の新チャンピオンが誕生した。

人口210万人の小国にもかかわらず、多くの強豪選手が集ったスロベニアではタデイ・ポガチャル（UAEチームエミレーツ）はルカ・メズゲッツ（ジェイコ・アルウラー）ら強豪選手たちを下す。意外にもロード初制覇となったポガチャルはTTと2冠を果たし、来るツール・ド・フランスに向けて弾みをつけた。