シチリア2日目はスプリント決着　ボニファツィオが圧巻のスピードで勝利

晴天に恵まれたジロ・デ・シチリア2日目は大集団によるスプリントで決着。他を圧倒するスピードを披露したニッコロ・ボニファツィオ（イタリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ）が母国勝利を飾った。

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ヨーロッパ最大の活火山、エトナ山で有名なイタリア・シチリア島で開催中のジロ・デ・シチリア（UCI2.1）。登りフィニッシュで幕を明けた大会の2日目は集団スプリントが予想される平坦路。長きに渡り相まみえてきたマーク・カヴェンディッシュ（イギリス、アスタナ・カザフスタン）と、イタリアナショナルチームのメンバーとして出場するエリア・ヴィヴィアーニの競演が注目された。

まだ肌寒い春のクラシックが行われるベルギーやフランス北部とは違い、シチリアは晴天の気温19度。アクチュアルスタート直後から繰り返されたアタック合戦の末、2日連続逃げのミカエル・ベリッリ（イタリア、ビエッセ・カレラ）を含む9名がエスケープした。

リーダーチームであるUAEチームエミレーツが主導したメイン集団のコントロールにはアスタナ・カザフスタンやエオーロ・コメタも加わり、逃げグループはタイム差を2分半以上に拡げることはできない。そしてビンゴール・パウェルスソースWBが先頭に人数を揃えたプロトンが、残り8km地点で逃げ集団を吸収。シチリア2日目は大方の予想通り、集団スプリントに持ち込まれた。

残り1kmを過ぎてビンゴールから集団先頭を奪い取ったのは、前日2位のヴィンチェンツォ・アルバネーゼ（イタリア）を擁するエオーロ・コメタ。そこからチーム2連勝を狙うべくイヴォ・オリヴェイラ（ポルトガル、UAEチームエミレーツ）のリードアウトからアルバロホセ・ホッジ（コロンビア）が加速したものの、その背後からニッコロ・ボニファツィオ（イタリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ）が飛び出し先頭へ。

その背後についたアルバネーゼを引き離す圧巻のスピードを披露したボニファツィオが、母国イタリアでスプリント勝利を収めた。

「冬のトレーニングにより良いコンディションでシーズンに入ることができた。ここまでは勝利の機会に恵まれなかったものの、今日はチャンスが巡ってくるはずとやる気に満ちあふれていた。チームでは唯一のスプリンターとして完璧な仕事ができた」とボニファツィオはコメント。

昨年6月のルート・ド・オクシタニー最終ステージ以来となる勝利を飾ったボニファツィオ。「昨年は（勝利の）その後、あまり多くのレース機会がおとずれなかった。だからシーズン序盤で勝利を挙げた今年は、どんなレーススケジュールになるか楽しみに待ちたい」と、向けて意気込みを語った。

翌日もコース後半が平坦路の集団スプリントが予想されるステージ。だが残り1.5kmから登り基調となるため、ピュアスプリンターによる単純な争いとはならなそうだ。