イスラエル・プレミアテックが、昨年のジロ・デ・イタリアで総合8位に入りながらも無所属だったドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)の加入を発表した。40歳のイタリアンクライマーはプロ19年目のシーズンに臨む。



2022年ジロ・デ・イタリアで総合8位に入ったドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア) photo:CorVos

「チームに所属していない中でトレーニングを続けなければならなかったこの数ヶ月間は辛かった。しかしその努力がこうして報われたことに喜びを感じている。これが良いシーズンにしていく出発点だ」と、イスラエル・プレミアテックへの加入が決まったドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)はそう喜びを表現した。

2005年にセラミカ・パナリア(現グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)でプロデビューしたポッツォヴィーヴォは現在40歳。165cmと小柄ながらもキレのある登坂力を活かし、これまで23のグランツールに出場し、2012年のジロ・デ・イタリアでは区間勝利を挙げた。

2021年に所属していたクベカ・ネクストハッシュが解散し、チームを失ったポッツォヴィーヴォは2022年2月にアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオへ加入。同年のジロでは総合8位に入る活躍を見せたもののアンテルマルシェとの契約更新は叶わず、今年より無所属となっていた。

2012年ジロ・デ・イタリアで区間優勝を飾ったドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、当時コルナゴ・CSFイノックス) photo:Riccardo Scanferla

「彼のタンクにはまだ燃料がたくさん残っている。ジロとイタリアン・クラシックでチームに力を与えてくれるだろう。ようこそイスラエル・プレミアテックへ!」とオーナーであるシルヴァン・アダムス氏はコメント。イスラエルはポッツォヴィーヴォの加入によって所属選手人数の上限である30名に達することになった。

「ジロで総合10位以内に入ることがシーズン最大の目標だ。だがジロが唯一の目標ではなく、僕は1週間のステージレースでも総合順位を争うことができる。またイル・ロンバルディアをはじめとしたシーズン終盤のイタリアン・クラシックでも力を発揮できるはずだ」と、ポッツォヴィーヴォは今シーズンの目標を語った。

イスラエルは昨年も、シーズン開幕後にクベカ解散で無所属となっていた当時35歳のサイモン・クラーク(オーストラリア)を獲得。そのクラークはツール・ド・フランスに出場し、第5ステージでチーム結成後初となる区間優勝を挙げた実績がある。

text:Sotaro.Arakawa