来年イネオスへの加入が決まっているジョシュア・ターリング(イギリス)がロード世界選手権ジュニア男子タイムトライアルで勝利。女子で優勝したゾーイ・バックステッドに続き、イギリスが男女ジュニアTTを制覇した。鎌田晃輝は45位、藤村一磨は39位だった。



4番目に出走して2位に入ったハミッシュ・マッケンジー(オーストラリア)4番目に出走して2位に入ったハミッシュ・マッケンジー(オーストラリア) photo:CorVos
ロード世界選手権2022 男子ジュニア個人タイムトライアルコースマップ&プロフィールロード世界選手権2022 男子ジュニア個人タイムトライアルコースマップ&プロフィール image:wollongong2022.com.au2004年と2005年生まれの選手を対象とした男子ジュニアタイムトライアル。気温17度、ドライコンディションのなか同日の午前中に行われた女子ジュニアのコースを約2周する28.8kmで争われ、次世代ライダーの最速選手が決定した。

午後1時20分に、日本から出場する鎌田晃輝が第1出走者としてスタート。全52名が4組に分かれ、2分おきに飛び出していった。前半に出場した選手のなかで35分18秒トップタイムでフィニッシュしたのは地元オーストラリアのハミッシュ・マッケンジー。このタイムには同国でTT世界選手権3連覇したマイケル・ロジャースの息子キャメロンなどが届かず、マッケンジーが長らくホットシートに座り続けた。しかし最終出走者としてスタートを切ったジョシュア・ターリング(イギリス)が、マッケンジーを19秒上回り優勝した。

急勾配の丘を2度越える28.8kmのコースで平均49.395km/hで駆け抜けたターリングは、34分59秒というトップタイムでフィニッシュ。2023年よりイネオス・グレナディアーズへの加入する18歳が昨年2位の雪辱を晴らし、イギリスに2017年のトーマス・ピドコック以来となる優勝をもたらした。

元TT世界王者マイケル・ロジャースの息子であるキャメロンは14位元TT世界王者マイケル・ロジャースの息子であるキャメロンは14位 photo:CorVos
4位と惜しくも表彰台を逃したヤン・クリステン(スイス)4位と惜しくも表彰台を逃したヤン・クリステン(スイス) photo:CorVos
昨年2位の雪辱を晴らしたジョシュア・ターリング(イギリス)昨年2位の雪辱を晴らしたジョシュア・ターリング(イギリス) photo:CorVos
「いまだ優勝という事実を受け入れることができないが、喜びよりも安堵の気持ちの方が大きい。昨年の(2位という)悔しさの中、ここまでトレーニングに励んできた。だからこそホッとしたというのが正直な気持ち」とレース直後に話したターリング。「上手く滑り出すことができたものの、リラックスしすぎているとも感じていた。だから後半の追い風区間は全力で踏み込んだ。僕をサポートしてくれたチームのコーチに感謝したい」と語った。

女子ジュニアを制したゾーイ・バックステッドに続き、イギリスはジュニアカテゴリーの男女TTを制覇。また男子U23ではレオ・ヘイターが3位に入るなど、イギリスが有望な次世代ライダーの存在を印象づけた。

2位:ハミッシュ・マッケンジー(オーストラリア)、1位:ジョシュア・ターリング(イギリス)、3位:エミール・ヘルツォーク(ドイツ)2位:ハミッシュ・マッケンジー(オーストラリア)、1位:ジョシュア・ターリング(イギリス)、3位:エミール・ヘルツォーク(ドイツ) photo:CorVos
ロード世界選手権2022男子ジュニア個人タイムトライアル結果
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos