與那嶺出場のブエルタ女子レース開幕　初日のチームTTでトレック・セガフレード勝利

9月2日から5日間に渡って行われる「セラティジット・チャレンジbyブエルタ」が開幕。初日の19.9kmチームタイムトライアルをトレック・セガフレードが制し、先頭でフィニッシュしたエリーザ・ロンゴボルギーニ（イタリア）がマイヨロホを射止めた。

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トップタイムを叩き出したトレック・セガフレード photo:CorVos
セラティジット・チャレンジbyブエルター2022コースマップ (c)CERATIZIT Challenge by La Vueltaブエルタ・ア・エスパーニャの主催者Unipublicが2015年よりスタートさせた「セラティジット・チャレンジbyブエルタ（UCIワールドツアー）」が今年も開幕。ワンデーレースとして始まった初回大会から徐々に日数を増やし、今年は昨年より1日多い全5ステージで争われる。

スペイン北部のカンタブリア州から始まる第8回大会は首都マドリードを目指して徐々に南下する5日間日程で、最終日は開催中の男子ブエルタと同じく、9月11日（日）にマドリード市内に設定された周回コースで締めくくられる。本格山岳ステージはないものの、2日目に2つの1級山岳を越える難関ステージが登場。7月のツール・ド・フランス・ファムを沸かせた豪華メンバーが集結した。

その中にはツール・ファムで総合優勝を挙げ、大会2連覇を目指すアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、モビスター）も出場。また同じくマイヨロホを狙うべくセシリーウトラップ・ルドヴィグ（デンマーク、FDJスエズ・フチュロスコープ）やカタジナ・ニエウィアドマ（ポーランド、キャニオン・スラム）、ステージ優勝を狙うべくトレック・セガフレードからはエリーザ・バルサモとエリーザ・ロンゴボルギーニ（共にイタリア）らが揃ったほか、與那嶺恵理もヒューマンパワードヘルスのメンバーとして参戦している。

ステージ8位（1分1秒遅れ）と精彩を欠いたユンボ・ヴィスマ photo:CorVos
ステージ5位（25秒遅れ）とまずまずの走りを見せたモビスター photo:CorVos
2位に6秒差をつけ優勝したトレック・セガフレード photo:CorVos
大会初日はビスケー湾に面するマリナ・デ・クデヨを巡るチームタイムトライアル。19.9kmのコースは平坦路だが、細かいなコーナーによって各チームの統率力が試された。スペインのコンチネンタルチームから順に飛び出し、その中でも好タイムでフィニッシュしたのは25分58秒を出したメッシ・タクティック。このタイムが後半戦に登場するワールドチームの基準となった。

そしてトップタイムである23分31秒を叩き出し、ステージ優勝を挙げたのはトレック・セガフレードだった。バルサモとロンゴボルギーニに加え、ルシンダ・ブラント（オランダ）と地脚のある選手を揃えたトレックは、ホットシートに座っていたバイクエクスチェンジ・ジェイコを6秒上回る好タイムでフィニッシュした。

「とても嬉しい。良い計画を立て、この勝利を掴むことができた。（タイムトライアルに）秀でた選手はいないなかでも、選手同士がコンパクトにまとまることを意識してベストを尽くすことができた」とロンゴボルギーニはコメント。「今夜はこのジャージを着用できたことを喜び、明日は気持ちを切り替えて臨みたい」と、先頭でフィニッシュして獲得したマイヨロホを喜んでいる。

表彰式で勝利の喜びを分かち合うトレック・セガフレード photo:CorVos
先頭でフィニッシュし、マイヨロホを獲得したエリーザ・ロンゴボルギーニ（イタリア、トレック・セガフレード） photo:CorVos
ディフェンディング王者として最後に登場したファンフルーテンを擁するモビスターは25秒遅れの5位でフィニッシュ。またルドヴィグのFDJは11秒遅れの3位、デミ・フォレリング（オランダ）のSDワークスは23秒遅れの4位で初日を終了。與那嶺率いるヒューマンパワードヘルスは2分18秒遅れのステージ15位で初日を終えている。

翌日は2つの1級山岳を含む、5つのカテゴリー山岳が詰め込まれたクイーンステージ。最終2級山岳アルト・コンポ・ラ・クラズ（距離3.1km/平均8%）の頂上からフィニッシュまでは14.5kmの下り〜平坦路が続くため、サバイバルな展開が予想される。