ジュニアやアマチュア選手がステージレースを経験できる「2days RACE in 木島平村」が10月1~2日に開催される。コロナ禍で中止となった昨年大会を経て2年ぶりの開催となる本大会。上位のチームには来年の木祖村大会への優先出場権が与えられる。



2日間開催のアマチュアレーサー向け本格ステージレース、2days RACE in 木島平村2日間開催のアマチュアレーサー向け本格ステージレース、2days RACE in 木島平村
ステージ1aは個人タイムトライアルステージ1aは個人タイムトライアル ステージ1bは81.6kmのロードレースステージ1bは81.6kmのロードレース

アマチュア選手やジュニア選手がステージレースの経験を積むことができる貴重な大会が「2days RACE in 木島平村」である。4~5人の選手と3名までのスタッフでチームを編成して参加するスタイルは、ロードレースがチーム競技だということを痛感させてくれるだろう。

昨年の「2days RACE in 木島平村」は、直前まで開催が予定されていたが、新型コロナウィルスの都市部での感染状況、村内でのワクチン接種状況を受けて、村民の安全、健康を維持するため、中止になった経緯がある。

テクニカルガイドが8月上旬から公式サイト( http://kisomura2days.com/ )で掲示されているので、主催者がどんなステージレースにしたいのか、その熱い想いをチェックしていこう。

対面通行のコースレイアウトとなるステージ1bのロードレース対面通行のコースレイアウトとなるステージ1bのロードレース
「2days RACE in 木島平村」では1周3.4kmのローラースキーコースを使用する。木祖村味噌川ダム湖のコースよりアップダウンも少なく、集団で走るスキルがあれば完走が見込める参加しやすい大会だ。上位争いができなくとも、タイムアウトぎりぎりでも次のステージに残れば、再びチームのためにアシストの機会を得られるだろう。レースを通して、ステージレースの走り方を学んでほしい。

また、今年の「2daysRACE in木祖村」大会で上位に入った選手は出場できないという特別なレギュレーションがある。日程も栃木国民体育大会とバッティングしている。また、UCIコンチネンタル登録チームの選手は参加できない、と指定している。実力が伯仲する選手同士の競い合いが、見ごたえのあるレースになるはずだ。

これから掲載されるエントリーシートには、5人の選手の役割分担が記載されている。エース、サブエース、水運び、キャプテンをチームの誰に任せるか、脚質、コーストの相性を考慮して編成するのが、監督のやりがい。与えられた役割をフォア「フォア・ザ・チーム」でやり遂げる選手は称賛されるだろう。

チーム総合表彰もありチーム一丸となってチーム優勝を狙うのも良さそうだチーム総合表彰もありチーム一丸となってチーム優勝を狙うのも良さそうだ
エースに余分な足を使わせないための水運びが、アクシデントでエースに大抜擢、ということもあるかもしれない。また、5人のチーム編成に困ったら、ジョイントチーム制度を利用しよう。普段はライバルであるがチームの垣根を越えて、強力な助っ人を得たドリームチームの活躍を期待したい。また、選手とスタッフの予備登録枠を活かすのが良さそうだ。

今回も総合成績トップ選手にはリーダージャージが用意される。どんな成績を重視するか、4賞ジャージの設定にも主催者の想いが見える。個人総合に加えて、U-23賞、O-40賞は若手、おじさんライダー達、同年代の選手の競争意識が火花を散らすことになるだろう。リーダージャージを獲得した際のチーム名を印刷した布の用意も忘れずに。

そして、今年の木祖村大会から採用された、上位三人のタイムの合計での団体総合成績の表彰。リーダーチームがつけるイエローゼッケンはレース中も注目を集める。

表彰ではシャンパンシファイトを実施表彰ではシャンパンシファイトを実施
ボーナスタイムについてもテクニカルガイド中に説明がある。総合優勝を狙うチームは、ライバルに差をつけるために、押さえておくべきポイントである。そして、上位に入ったチームは来年の「2days RACE in 木祖村」の優先出場枠が与えられるという。全日本選手権へつながるチャンスだ。

「2days RACE in 木島平村」の参加枠は、全35チーム。申し込み一次締め切りが8/25(予定)、枠に空きがある場合は、レイトフィー追加で受け付けとのこと。参加を検討しているチームは、引き続き、公式サイトのチェックをしてもらいたい。
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