香川県で開催されているインターハイ最終日はロードレースが行われた。男子は残り5kmを独走した鎌田晃輝、女子は垣田真穂がスプリント勝負を制し、男女共に松山学院高校が優勝。松山学院高校は5度目の総合優勝も決めた。



山間部の公道を走る1周21.2kmのコース山間部の公道を走る1周21.2kmのコース photo:Satoru Kato
インターハイ最終日は、香川県高松市から南に隣接する綾川町に舞台を移してのロードレース。高松市内から車で1時間弱、高松空港にほど近い「綾川町B&G綾上海洋センター」をスタート・フィニッシュとする1周21.2kmの周回コースでレースが行われた。

設定された公道コースは、前半はアップダウンと言うよりヒルクライムとダウンヒルの繰り返しという表現が合うようなハードさ。後半は緩やかになるものの、試走した選手からは「これまでで一番きついコース」という感想が漏れるほどだ。



女子 垣田真穂がインターハイロード2連覇

朝から強い陽差しが照りつける中、女子がスタート朝から強い陽差しが照りつける中、女子がスタート photo:Satoru Kato
女子 垣田真穂(松山学院高校)がペースを作っていく女子 垣田真穂(松山学院高校)がペースを作っていく photo:Satoru Kato
朝から強い陽差しが照りつけ、朝8時前でも汗が止まらない暑さの中、2周42.2kmの女子のレースがスタート。昨年のインターハイロード、今年3月の選抜大会ロードで優勝している垣田真穂(松山学院高校)がペースを上げ、1周を終えるまでに先頭集団は7名まで絞られる。「自分から積極的に行くことが今日の目標」と言う通り、垣田はその後も積極的にレースを展開。2周目後半には後輩の水谷彩奈と2人となって残り1kmへ。

女子 垣田真穂(写真右)と水谷彩奈(共に松山学院高校)のスプリント勝負女子 垣田真穂(写真右)と水谷彩奈(共に松山学院高校)のスプリント勝負 photo:Satoru Kato
女子 垣田真穂(松山学院高校)がインターハイロード2連覇女子 垣田真穂(松山学院高校)がインターハイロード2連覇 photo:Satoru Kato
残り500mからフィニッシュへ続く登りに入り、垣田と水谷がスプリント勝負。「両足がつってしまっていた」と言う垣田がなんとか水谷を押さえて先着し、インターハイロード2連覇を達成した。

「自分で積極的に動いで2人に絞って、ゴールスプリントでは両足攣っていたので諦めかけていたけれど、このジャージ着て戦える最後の全国大会だったので、いろんな人に結果で感謝の気持ちを伝えたいと思っていたから最後まで頑張れた。勝てて本当に良かったと思う」

女子 表彰式女子 表彰式 photo:Satoru Kato
「事前にコースを試走出来なくて、過去一番キツいコースと聞いていたので怖かったけれど、思っていたよりは走れたし、一番きつい登りでアタックすることも出来た。自己採点は100点」と、話す垣田。2028年のロサンゼルス五輪を目指し、今後も自転車競技を続けて行くと言う。「まずは今月のジュニア世界選手権でしっかり優勝したい」と、今後の目標を語った。



男子 鎌田晃輝が終盤独走で優勝 北桑田高校がロード総合優勝

男子141名がスタート男子141名がスタート photo:Satoru Kato
男子 1周目から藤村一磨(都城工業高校)が先行男子 1周目から藤村一磨(都城工業高校)が先行 photo:Satoru Kato
男子は4周84.8km。リアルスタート直後、藤村一磨(都城工業高校)と梅澤幹太(松山工業高校)の2名が先行。2周目に入ると梅澤が遅れ、藤村が単独で先行を続ける。後続集団との差は40秒前後まで開いたが、2周目後半に入ったところで集団が吸収する。

男子 序盤は大きな集団のまま進む男子 序盤は大きな集団のまま進む photo:Satoru Kato
男子3周目 森田叶夢(崇德高校)と犬伏輝斗(榛生昇陽・宇陀高校)が先行男子3周目 森田叶夢(崇德高校)と犬伏輝斗(榛生昇陽・宇陀高校)が先行 photo:Satoru Kato
その後、森田叶夢(崇德高校)と犬伏輝斗(榛生昇陽・宇陀高校)の2名が先行して3周目に入って行く。集団との差は1分30秒前後まで開くものの、3周目後半に吸収される。

男子4周目 鎌田晃輝(松山学院高校)と藤村一磨(都城工業高校)が先行男子4周目 鎌田晃輝(松山学院高校)と藤村一磨(都城工業高校)が先行 photo:Satoru Kato
男子4周目 逆転総合優勝がかかる北桑田高校の長嶋慧明が追走男子4周目 逆転総合優勝がかかる北桑田高校の長嶋慧明が追走 photo:Satoru Kato
最終周回の4周目を前に、鎌田晃輝(松山学院高校)と、序盤にも先行していた藤村の2名が飛び出す。「最終周回に入れば集団が牽制して差が開くと考えていた」と言う鎌田の予想通り、集団との差は一気に1分まで開く。散発的に追走が出るものの鎌田と藤村に追いつく勢いはない。

男子 鎌田晃輝(松山学院高校)がインターハイロード優勝男子 鎌田晃輝(松山学院高校)がインターハイロード優勝 photo:Satoru Kato
男子 2位は藤村一磨(都城工業高校)男子 2位は藤村一磨(都城工業高校) photo:Satoru Kato男子 集団のトップを獲った長嶋慧明(北桑田高校)が4位男子 集団のトップを獲った長嶋慧明(北桑田高校)が4位 photo:Satoru Kato

残り5km、「気が付いたら藤村選手が遅れたので、1人で行こうと決めた」と言う鎌田が単独先行を開始。そのまま逃げ切ってガッツポーズと共にフィニッシュラインを超えた。1分ほど遅れた藤村が2位、2分ほど遅れて追走した中川挺太(奈良北高校)が3位となった。3分近く遅れたメイン集団は長嶋慧明(北桑田高校)を先頭にフィニッシュ。6位に三宅太生が入り、北桑田高校がロード総合優勝を決めた。

男子 表彰式男子 表彰式 photo:Satoru Kato男子 ロード総合は北桑田高校が優勝男子 ロード総合は北桑田高校が優勝 photo:Satoru Kato

「マークしていた藤村選手は最初に逃げていたけれど、最後にもう1回行くだろうと予想していた」と言う鎌田。

「最終周回前に有力選手が集団の前にまとまって集団が分裂しかけていたので追いかけて合流し、登りでアタックして藤村選手と抜け出した。藤村選手とは今まで何度か勝負したことがあって、スプリントでは負けたことが無いから、そのまま一緒に行っても勝てる自信はあった。でも藤村選手は脚がつってしまったようで、1人で行くことにした。追走が40秒ほど後ろにいると聞いていたので、フィニッシュラインが見えるまで勝てると思えなかった」と、レースを振り返る。

男子総合優勝は松山学院高校男子総合優勝は松山学院高校 photo:Satoru Kato
フィニッシュ直後は総合優勝争いがどうなるかヒヤヒヤしていたと言うが、自らの優勝で松山学院が総合優勝を決めた。2位北桑田高校との差は、わずか2点。

「トラックを終えて北桑田高校と1点差だったので、ロードで絶対優勝してやると決めてスタートした。松山学院は連覇してきてるので、ここで止めるわけにはいかないという思いもあった。総合優勝が決まるまで、今までで一番緊張した」と、安堵の表情を見せた。
男子ロードレース 結果(84.8km)
1位鎌田晃輝(松山学院高校)2時間7分37秒
2位藤村一磨(都城工業高校)+1分15秒
3位中川挺太(奈良北高校)+2分22秒
4位長嶋慧明(北桑田高校) +2分54秒
5位アルーナサリス良利(杉戸農業高校)+2分55秒
6位三宅太生(北桑田高校)
7位寺本将輝(松江北高校)
8位柚木伸元(朝明高校)+2分54秒
女子ロードレース 結果(42.4km)
1位垣田真穂(松山学院高校)1時間7分37秒
2位水谷彩奈(松山学院高校)+0秒
3位池田瑞紀(祐誠高校)+47秒
4位平子結菜 (朝明高校)++1分10秒
5位大関奏音(会津工業高校)+4分11秒
6位石上琴乃(松山学院高校)+6分21秒
7位岡本美咲(北桑田高校)+6分35秒
8位小林 諒(松山学院高校)+6分37秒
学校対抗総合順位(男子のみ)
1位松山学院高校40p
2位京都府立北桑田高校38p
3位学校法人静岡理工科大学静岡北高校25p
4位九州学院高校25p
5位福島県立平工業高校24p
6位学校法人南光学園東北高校20p
7位愛媛県立松山工業高校28p
8位奈良県立榛生昇陽・宇陀高校15p
2022年のインターハイ自転車競技は、松山学院高校の総合優勝で幕を閉じた。2023年のインターハイは北海道函館市での開催が決定しており、自転車競技はトラックが函館競輪場、ロードレースは函館市内の公道での開催が予定されている。

2年連続でコロナ禍での開催となってしまったインターハイだが、来年も開催出来ることを願いたい。


text&photo:Satoru Kato
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