梶鉄輝(JPF)が出場したスーパープレスティージュ第7戦ガーフェレの男子レースで、ライバル勢を振り落としたラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が勝利。2位エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)がシリーズランキング優勝を確定させた。



度重なるアタックでイゼルビットを振り落とすラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)度重なるアタックでイゼルビットを振り落とすラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) photo:CorVos
梶鉄輝(JPF)が出場した男子レースで頭一つ抜けた力を見せたのはヨーロッパ王者のラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)だった。ファンデルハールは序盤こそ先頭グループに乗り損ねるものの、1周半に及ぶ追走でエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)たちの先頭グループをキャッチ。そこから積極的にペースアップを行って先頭グループにシャッフルを掛けた。

ヨーロッパ選手権とオランダ選手権を制し、先の世界選手権で2位に入るなどキャリアハイと言えるシーズンを過ごすファンデルハールの背後ではイゼルビットが激しくクラッシュしたものの、すぐに追走して先頭グループに復帰する。しかしタイミングを待ち、ファンデルハールが登坂区間で再び強烈なアタックを放った。

「長距離トレーニングの時に悩まされている膝の痛みもなく、スタート直後に調子が良いと分かった。今日は相手に左右されず自ら踏み込んだ」と言うファンデルハールはハイペースを刻み、食い下がるイゼルビットを徐々に、しかし確実に引き離す。対するイゼルビットはその後3位グループに捉えられるほどリズムを落としてしまった。

1分以上のリードでフィニッシュしたラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)1分以上のリードでフィニッシュしたラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) photo:CorVos
46分を経過し、残り2周回に入った時点でファンデルハールのリードは50秒。その後も28秒を加算したヨーロッパ王者が今季初のスーパープレスティージュ優勝を確保。イゼルビットはレース後半にライバルを突き放して2位に。今季3勝を挙げたスーパープレスティージュの総合勝者に輝いた。

「総合優勝することができて嬉しいよ。レースは序盤のクラッシュから一切簡単ではなくなってしまい、少しペースを上げすぎてしまったんだ。パニックに陥ることはなかったもののとても厳しい戦いだった」と話している。

スーパープレスティージュ2021-2022シリーズランキング:イゼルビットが総合優勝スーパープレスティージュ2021-2022シリーズランキング:イゼルビットが総合優勝 photo:CorVos
レースを終えた選手たちは足早にブリュッセルに移動。翌日は大学キャンパスを利用したX2Oトロフェー第8戦(最終戦)で再戦を果たす。男子レースを32位で終えた梶も連戦予定だ。
スーパープレスティージュ2021-2022第7戦ガーフェレ男子結果
1位 ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) 59:08
2位 エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) +1:08
3位 トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) +1:40
4位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) +1:45
5位 ダーン・ソエテ(ベルギー、CXチームデスシャフト・グループヘンス・マースコンテナーズ) +2:16
6位 ケヴィン・クーン(スイス、トルマンス・サーカスCXチーム) +2:30
7位 ティモン・リュエッグ(スイス、クロスチームレジェンドル) +2:35
8位 ヨラン・ウィズーレ(ベルギー、トルマンス・サーカスCXチーム) +2:59
9位 ライアン・カンプ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) +3:17
10位 トーン・ファンデボッシュ(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) +4:04

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