3月23日から27日までの5日間、スペインで第24回ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン(UCI2.1)が開催される。アームストロング(アメリカ)とコンタドール(スペイン)のアスタナダブルエースが顔を揃える他、国内外の有力ステージレーサーが多数出場。新城幸也(Bboxブイグテレコム)の参戦も決まった。

28kmの個人TTと2つの頂上ゴール
ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン第3ステージブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン第3ステージ image:www.vueltacastillayleon.comレースは5日間という期間の短さだが、個人タイムトライアル(以下個人TT)から頂上ゴールまで、総合争いを演出するコースレイアウトが一通り揃っている。

初日の平坦な第1ステージではスプリンターがリーダージャージ獲得を狙って動くだろう。総合争いは第2ステージの個人TTから加熱。標高差150m・28.2kmを最速で駆け抜けた選手がリーダージャージに袖を通す。

ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン第4ステージブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン第4ステージ image:www.vueltacastillayleon.comそして第3ステージと第4ステージは頂上ゴールが登場する。まずカテゴリー2級のサン・イシドロスキー場にゴールする第3ステージで総合優勝候補はふるいにかけられ、続くカテゴリー1級ラグナ・デロス・パセスにゴールする第4ステージで決着する。

出場選手が豪華なだけに、この2つの山岳ステージでは、グランツールさながらのバトルが予想される。

ステージリスト
3月23日(月)第1ステージ パレデス・デ・ナバ〜バルタナス 168.3km
3月24日(火)第2ステージ パレンシア〜パレンシア 28.2km(個人TT)
3月25日(水)第3ステージ サアグン〜サン・イシドロ 156.9km
3月26日(木)第4ステージ サンタマリア・デル・パラモ〜ラグナ・デロス・パセス 145.4km
3月27日(金)第5ステージ ベナベンテ〜バリャドリド 152.5km

大会3連覇を狙うコンタドール
3連覇を狙うアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)3連覇を狙うアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) photo:Cor Vos今大会で最も注目を集めているのは、若くしてグランツールすべてで優勝したアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)だ。コンタドールは2007年大会と2008年大会を連覇。否応無く3連覇に期待がかかる。パリ〜ニースでは総合優勝を逃したが、連日大暴れしてその健在ぶりを見せつけた。

そしてアスタナの注目度を倍増させているのがランス・アームストロング(アメリカ)の存在だ。ミラノ〜サンレモを走り終えたアームストロングは、コンタドールと初顔合わせ。ついに新旧ツールチャンピオンが同チームで走る日がやってきた。

ミラノ〜サンレモを125位で終えたランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)ミラノ〜サンレモを125位で終えたランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ) photo:Cor Vosアームストロングは「個人TTと山岳ステージが揃っているので、コンディションレベルを確認するのに都合がいい」とコメント。アスタナはツアー・オブ・カリフォルニア総合優勝者のリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ)やホセルイス・ルビエラ(スペイン)、アイマル・スベルディア(スペイン)をアシストとして揃え、さながらグランツールの予行演習といったところ。

有力選手を揃えるのはアスタナだけではない。アルデンヌのクラシックシーズンに向けて調整するアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)は、ホセイバン・グティエレス(スペイン)とともにケースデパーニュを率いる。

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ) photo:Cor Vos2008年ツール総合優勝者のカルロス・サストレ(スペイン)は、ベテラン名アシストのイニーゴ・クエスタ(スペイン)とともに、好調のサーヴェロ・テストチームを先導。他にもイゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)やエセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)らが出場。UCIクラス1のレースとは思えない面々が揃った。

スペインレースと相性が良く、ブエルタ・ア・エスパーニャで過去2度総合優勝しているデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)も出場。メンショフはすでに、5日間のステージレースブエルタ・ア・ムルシアで総合優勝。昨年の総合5位からジャンプアップを狙う。

新城幸也(Bboxブイグテレコム)新城幸也(Bboxブイグテレコム) photo:Hitoshi.OMAE北米からはクリスティアン・ヴァンデヴェルデ(アメリカ)とデーヴィット・ザブリスキー(アメリカ)のガーミン勢やタイラー・ハミルトン(アメリカ、ロックレーシング)が上陸。ロックレーシングは地元スペインのオスカル・セビリャをエースに立てる可能性も。

そして日本からは新城幸也(Bboxブイグテレコム)が出場。チームには総合優勝を狙う絶対的なエースがおらず、ステージ優勝を狙った積極的な走りが期待される。グランツール出場に向け、ユキヤはここで結果を残しておきたい。

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