昨シーズンの最終戦で東北シクロクロス10周年の50回メモリアル大会が開催された、宮城県亘理町の鳥の海公園で2021シーズン開幕戦が開催された。C1の加藤健吾(臼杵レーシング)、CL1の須藤むつみ(Ready Go JAPAN)と共に2020シーズンの東北シクロクロスシリーズチャンプが勝利した。



テクニカルセクションやハイスピードセクション、泥地、長い階段セクションを組み合わせた1周2.8Kmのコーステクニカルセクションやハイスピードセクション、泥地、長い階段セクションを組み合わせた1周2.8Kmのコース Photo:Masakazu Abe
地方ならではの食べ物もレースの楽しみの一つ地方ならではの食べ物もレースの楽しみの一つ Photo:Masakazu Abe今回で3回目の開催となった亘理町は、宮城県南の太平洋に面する場所で宮城を代表する秋の味覚「はらこ飯」発祥の地。もちろん飲食ブースでははらこ飯が用意される他、メイン会場のわたり温泉鳥の海は宿泊施設や日帰り温泉もあり、遠征を満喫できる環境だ。

コースは海に面する堤防の土手をふんだんに使い、キャンバーのアップダウンを何度も繰り返すテクニカルセクションや堤防上のストレートのハイスピードセクション、草地や砂地、泥地、長い階段セクションを組み合わせた1周2.8Kmのコース。

このコースは役場公認で、普段からレースコースを走ることができるため、シーズンが始まると週末には地元や隣県のライダーも多数練習に訪れるスポットにもなっている。

C1スタートC1スタート Photo:Masakazu Abe
C1は2020シーズンの東北シクロクロスシリーズチャンプの加藤健悟を始めとする臼杵レーシングの面々や、先の茨城シクロクロスでC1に返り咲いた後藤啓(スゴイカッコイイシクロクロスチーム東北)など東北・関東のライダー12名でのスタートとなった。

加藤健悟(臼杵レーシング)は全周回バニーホップでシケインを越えた加藤健悟(臼杵レーシング)は全周回バニーホップでシケインを越えた Photo:Masakazu Abe
スタートから加藤健悟が抜け出し、後藤啓や久保田冬吾(K’s OFFROAD TEAM with BOMA)らが追う展開。加藤は何度かチェーントラブルに見舞われるも、周回を重ねるごとに後続との差を開き独走状態に持ち込み、ただ一人シケインもバニーホップでクリアし、昨シーズンに続きわたりラウンドを連覇した。

C1 2位の千田尚孝C1 2位の千田尚孝 Photo:Masakazu Abe
独走状態でC1優勝を決めた加藤健悟(臼杵レーシング)独走状態でC1優勝を決めた加藤健悟(臼杵レーシング) Photo:Masakazu Abe
4周回目に加藤、久保田を捉えたベテランライダーの千田尚孝(自転車村R)がそのままリードを保ち2位でフィニッシュ。最終周回で久保田とのデットヒートを制した後藤が3位となった。

CL1は東北シリーズ5連覇中の須藤むつみと竹村舞葉(SHIDO-WORKS)の2名にCL2との混走でスタート。前日の公式練習から入念に下見を行っていた須藤が1周目からトップの座を譲らず貫禄の勝利。

女子カテゴリーはCL1, CL2/3同時スタート女子カテゴリーはCL1, CL2/3同時スタート Photo:Masakazu Abe
CL1優勝の須藤むつみ(Reade Go JAPAN)CL1優勝の須藤むつみ(Reade Go JAPAN) Photo:Masakazu Abe
C2優勝の色川岳宏 (PAX PROJECT) 怪我からの復帰戦で即C1復活を果たすC2優勝の色川岳宏 (PAX PROJECT) 怪我からの復帰戦で即C1復活を果たす Photo:Masakazu Abe昨年の全日本男子マスターズの40代で優勝した生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス) がC2のトップタイムより20秒速くゴールし優勝昨年の全日本男子マスターズの40代で優勝した生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス) がC2のトップタイムより20秒速くゴールし優勝 Photo:Masakazu Abe

2位と50秒差をつけ、C3で優勝した柳澤創 (Team CHAINRING)2位と50秒差をつけ、C3で優勝した柳澤創 (Team CHAINRING) Photo:Masakazu AbeCKスタートCKスタート Photo:Masakazu Abe

他のカテゴリーでは、CM1は昨年の全日本マスターズチャンプの生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)が混走レースで30秒前にスタートしたC2の2位以下の選手を全て抜きさり堂々の勝利。

C2は怪我の影響もあり昨シーズンを棒に振ってC2に降格した色川岳宏(PAXPROJECT)が勝利し、C1へ返り咲きを果たした。

C3は2019年のシクロクロス世界選手権に出場し、シクロクロスレースは世界選手権振りという柳澤創(Team CHAINRING)が2位に50秒もの差を付けて勝利となった。

また、レースと同時に亘理町在住の小学生を対象とした亘理町長杯シクロクロス小学生大会も開催。これは普段乗っている自転車でレースコースとは別のコースでシクロクロスの入門レースの位置付けで、この先AJOCCのCKのレースへ繋がる取り組みだ。家族総出で応援に駆けつけ運動会の様な雰囲気で初めての自転車レースを楽しんでいた。

山田周伸町長自らチェッカーフラッグを振り表彰のプレゼンターを務めていた山田周伸町長自らチェッカーフラッグを振り表彰のプレゼンターを務めていた Photo:Masakazu Abe
C1表彰式C1表彰式 Photo:Masakazu Abe
東北シクロクロスは今シーズン全5戦を予定しており、第2戦は福島県猪苗代町の磐梯高原南ヶ丘牧場で全日本選手権前週の12月5日に開催される。
東北シクロクロスシリーズ2021-2022 第1戦 わたりラウンド リザルト
C1
1位 加藤健悟(臼杵レーシング) 59:38
2位 千田尚孝(自転車村R) +1:41
3位 後藤啓(スゴイカッコイイシクロクロスチーム東北) +2:48
4位 久保田冬吾(K's OFFROAD TEAM with BOMA) +3:12
5位 佐藤利英(Team CHAINRING) +5:07
6位 鈴木健太(Araren8214) +5:20
CL1
1位 須藤むつみ(Ready Go JAPAN) 48:14
2位 竹村舞葉(SHIDO-WORKS) +1:27
CM1
1位 生田目 修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス) 38:05
2位 林 健太郎(エルドラード東北) +2:33
3位 伊藤 敦弘(チバポンズ) +3:01
C2
1位 色川岳宏(PAXPROJECT) 38:25
2位 遠藤裕太(FROG喜多方サイクリングチーム) +1:13
3位 石黒大樹(PAXPROJECT) +2:22
C3
1位 柳澤創(Team CHAINRING) 23:04
2位 加藤快介(F(t)麒麟山Racing) +0:51
3位 久下温人(チーム白猿) +1:41
C4
1位 山田駿太郎(Team GRM) 24:07
2位 品川雅之(TEAM ZWC) +0:32
3位 渡辺徹(あぶくまサイクリングクラブ) +0:34
CL2+3
1位 菅原奈緒(HRCXチーム) 30:23
2位 原睦 +5:56
CM2+3
1位 江川嘉宏(PEDAL NATION) 26:40
2位 角屋晃孝(チーム白猿) +0:05
3位 阪野邦和(チーム白猿) +0:09
CK3
1位 横田壮一郎(イオンバイクJr.レーシング) 07:49
2位 半澤宗幸(登米小学校&MAW) +3:09
CK2
1位 飯島大也 07:47.7
2位 鈴木智大(亘理小学校) +1:06
3位 鈴木悠仁(FAKP-ULTRiders) +4:40
CK1
1位 飯島花怜 09:42.1
2位 松川颯(イマイシクロケッツジュニア) -1Lap
3位 渡辺陽葵(SEKIみちのく) -1Lap
Text:Junya Sugata
Photo:Masakazu Abe
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