スペイン・ブルゴスで開幕した第76回ブエルタ・ア・エスパーニャ。大会3連覇に向けステージ優勝を掴んだプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)や2位のアランブル、ヤングライダー賞を獲得したバジオーリ、山岳賞のセップ・クスなど初日の個人TTを走り終えた選手たちのコメントを紹介します。



ステージ1位&マイヨロホ&マイヨプントス(ポイント賞)  プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)

ディフェンディングチャンピオンのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)が昨年からマイヨロホをキープディフェンディングチャンピオンのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)が昨年からマイヨロホをキープ photo:Unipublic
最高のスタートとなった。この結果には満足だし本当に嬉しいよ。今日は7kmという距離だったが、フィニッシュラインを越えた瞬間はこれ以上踏めないと思うぐらい厳しいコースだった。最初は少し抑えペースを探していたものの、スタートからフィニッシュまで力を出し尽くしたよ。中間計測のタイムなどは聞かず、ただ速く登って下り、コーナーに気をつけながら平坦で踏み続けることに集中していた。このまま3週間ずっとマイヨロホを着続けられるかどうかはわからない。でも素晴らしい開幕になったし、このジャージをチームとともに楽しむつもりだ。

ステージ2位 アレクサンデル・アランブル(スペイン、アスタナ・プレミアテック)

長時間ホットシートに座ったアレクサンデル・アランブル(スペイン、アスタナ・プレミアテック)は6秒差のステージ2位に長時間ホットシートに座ったアレクサンデル・アランブル(スペイン、アスタナ・プレミアテック)は6秒差のステージ2位に photo:Unipublic
ステージ優勝まであと少しだったのでもちろん悔しいが、プリモシュ・ログリッチが優勝候補だということは分かっていた。良いタイムトライアルができたし、結果にも満足している。今日のような短く瞬発的な力を求められるレースは好きなのでモチベーションも高かった。登りでベストを尽くしたが、最後の(テクニカルな)区間がレースの勝敗を分けたのだろう。最後の数kmまでハイペースを保つことは簡単ではなかったが、なんとかその速度のままトップタイムでフィニッシュすることができた。ホットシートで長い間待たなければならず、結局勝利を逃してしまった。でも自分の走りには満足しているし、良い初日になったと思う。

ステージ3位 ヤン・トラトニク(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)

今日のコースが僕向きだということは分かっていた。100%の準備で持てる力をすべて出し切ろう思い、チームのサポートのおかげで練習に集中することができた。今日は全力で踏み、ペーシングも最後まで完璧だった。それには満足しているし、ミスもなかった。登りも問題なく登りきることができ、最後の1kmは苦しんだが、タンクの中身を空っぽでフィニッシュしなければならないから当然だった。

ステージ7位&ヤングライダー賞 アンドレア・バジオーリ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)

マイヨブランコを獲得したアンドレア・バジオーリ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)マイヨブランコを獲得したアンドレア・バジオーリ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:Unipublic
プロになってから2回目のタイムトライアルにもかかわらず、素晴らしいスタートになった。前日の試走での感触は良かったので全力で攻めたんだ。ブエルタをトップ10とマイヨブランコでスタートできるなんてとても嬉しい。(今年3月の)トロフェオ・ライグエリアで落車して以降、レースを走れない辛い数ヶ月を過ごしたから格別だよ。このホワイトジャージをできる限り守るため頑張りたい。

ステージ9位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ)

しばらく離れていたスペインに戻ってくることができ、沿道のファンの声援を受けることができて嬉しい。スポーツにはファンの存在が欠かせないことを証明するようなレースだった。悪くない結果だったし、ツール・ド・フランス後に走る初めてのレースだったので調子が分からなかった。だがサイクルコンピュータに表示された数字は良く、これ以上の結果は求められなかったと思う。今日の目標はタイム差を最小限に抑え、明日のステージでリーダージャージ獲得に繋げることだった。まだまだ始まったばかりなので、これからステージ優勝目指して頑張るよ。

ステージ12位&山岳賞 セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)

前年同様、セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)が大会初日にマイヨモンターニャを獲得前年同様、セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)が大会初日にマイヨモンターニャを獲得 photo:Unipublic
僕に適しているコースで、ペーシングというよりも数値を見ずに力いっぱい踏むだけだった。何人かの選手がノーマルバイクで出走していたので(山岳賞を)狙っていたのだろうが、僕はTTバイクでいった。登りが僕の力を発揮できる唯一の区間だと分かっていたので、全力で登った。本格的な山岳とは違い距離は短いながらも、今後の自信になった。理想的な開幕となったがまだ7kmしか走っておらず、あと3,400kmも残っている。

ステージ14位 ロマン・バルデ(フランス、チームDSM)

良いタイムトライアルだったし、この結果には満足している。ずっと開幕をタイムトライアルで迎えるレースを苦手としていたが、チームとともに取り組んできた練習の成果もあり、良い結果を得ることができた。今後は良い感触を確かめながらステージ優勝を狙っていきたい。

ステージ15位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)

チームと戦略を立てて挑んだステージだったので、この結果はとても嬉しい。短いコースだったが、ログリッチに対して17秒しかタイムを失わなかった。また他の総合を争う選手たちよりも上位でフィニッシュできて嬉しいよ。

ステージ21位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)

ステージ21位・21秒差で初日を終えたミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)ステージ21位・21秒差で初日を終えたミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター) photo:Unipublic
厳しくテクニカルなタイムトライアルだった。僕らはベストを尽くしたと思うし、この調子で明日からも走っていきたい。良い速度で登り、流れるように下り、そして最後の区間で力いっぱい踏んだ。スタートからフィニッシュまでコースすべてが大事なタイムトライアルだった。

text:Sotaro.Arakawa

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