レース休止期間明け初の大規模レース、ブエルタ・ア・ブルゴスがスペインで開幕した。豪華メンバーが揃う中、厳しい登坂フィニッシュをフェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が制し、リーダージャージを獲得した。



ブルゴス旧市街にある大聖堂前からスタートブルゴス旧市街にある大聖堂前からスタート (c)CorVos
各選手がレース前に検温を済ませる各選手がレース前に検温を済ませる (c)CorVos感染症対策のため会場では選手全員がマスクを着用感染症対策のため会場では選手全員がマスクを着用 (c)CorVos

ルーマニアで開催されたシビウツアーを経て、スペインのブルゴス県を舞台にした欧州シーズン再開後初となるUCI.Proカテゴリーのステージレース「ブエルタ・ア・ブルゴス」が開幕した。

新型コロナウイルスによる開催中止危機を乗り越え、レース休止期間後初の大規模国際イベントとなるスペインレースに集ったのは、合計14のワールドチームを筆頭にした合計22チーム。もともとブエルタ・ア・エスパーニャの前哨戦として知られる厳しい山岳コースが組み込まれる大会だけに、今年はここ2年連続で総合優勝しているイバン・ソーサ(コロンビア)とリチャル・カラパス(エクアドル)の、チームイネオスコンビを筆頭に、ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)、ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)、ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)、ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ)、サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)といったクライマー/オールラウンダー勢が集結した。

序盤からプロ/コンチネンタルチーム勢4名が逃げを決めた序盤からプロ/コンチネンタルチーム勢4名が逃げを決めた (c)CorVos
スプリンター勢もサム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)を筆頭にフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)、アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)、ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、NTTプロサイクリング)とビッグネームが揃うほか、ドゥクーニンク・クイックステップからは今季既に総合2勝を挙げているレムコ・エヴェネプール(ベルギー)が、そしてトレック・セガフレードからはアルカンシエルを纏うマッズ・ピーダスン(デンマーク)が出場している。

検温やスタート直前までのマスク着用など、新型コロナ時代の新しいレース様式を取り入れた今大会。イスラエル・スタートアップネイションはオメル・ゴールドスタイン(イスラエル)のコロナ陽性発覚を受けて、出場メンバーの中からゴールドスタインの練習パートナーであるイタマル・アインホルン(イスラエル)と、アインホルンと濃厚接触歴のあったアレックス・ドーセット(イギリス)をスタートさせない決定を下す。当初の予定から2名少ない、合計152名の選手がブルゴス旧市街にある大聖堂前に敷かれたスタートラインに並んだ。

スペインの田舎道を進むプロトンスペインの田舎道を進むプロトン (c)CorVos
ロード世界王者マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)も出場ロード世界王者マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)も出場 (c)CorVos
ブルゴスを発着し、最後は小高い丘の上にある展望台「ミラドール・デル・カスティーリョ」を目指して駆け上がる第1ステージ。この日は序盤からプロ/コンチネンタルチーム勢4名が逃げ、最大5分差でメイン集団が追いかける展開で進む。レース中盤に控える1級山岳アルト・デ・アルトテロ(距離7.7km/平均勾配5.7%)で先着したゴッツォン・マルティン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が翌日の山岳賞ジャージ着用権利を射止めている。

メイン集団ではNTTプロサイクリングやドゥクーニンク・クイックステップらがペースを引き上げる最中、フィニッシュまで55kmを切ったタイミングで大きな落車が発生した。マイカやデマールも路面に投げ出される中、強いダメージを負ったセバスティアン・エナオ(コロンビア、チームイネオス)とハイス・リームレイズ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)がレースリタイア第1号となってしまう。その後エナオは右肩脱臼、リームレイズは手術を要する指の怪我と診断が下されている。

レムコ・エヴェネプールを始めとするドゥクーニンク・クイックステップが集団を牽引レムコ・エヴェネプールを始めとするドゥクーニンク・クイックステップが集団を牽引 (c)CorVos
混沌とするメイン集団はその後横風区間で集団分裂が発生した。好機とばかりにドゥクーニンク・クイックステップがエシュロンを組んで猛烈なペースアップを図ると一気に人数が絞られたものの、横風が止んだことで一時沈静化。すると「チームでエシュロンを組めたことでポジショニングが良く、誰かが合流してくればチャンスがあると感じた」というエヴェネプールがアタック。しかし追走メンバーは現れず、フィニッシュまで35km以上を残した地点から単独走を続けた。

横風分断を食らったメンバーが次々と復帰し、落ち着きを取り戻したメイン集団は集団の利を活かして10km強を逃げたエヴェネプールをキャッチ。終盤に控える3級山岳(距離900m、平均5.4%)を足がかりにチームイネオスがコントロールを行い、集団一つのままフィニッシュへと上り詰める激坂へ。NTTやトレック・セガフレード、ドゥクーニンク勢が平坦区間を70km/hで飛ばし、残り1kmから始まる登り口に殺到した。

フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)がタイミング良く飛び出していくフェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)がタイミング良く飛び出していく (c)CorVos
後続に8秒差をつけ勝利したフェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)後続に8秒差をつけ勝利したフェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) (c)CorVos
バルベルデやトレンティンがチャンスを窺う中、真っ先に仕掛けたのは「前日にコースを下見していたので今日はチャンスがあると分かっていたんだ。残り1km区間でライバルたちがやや減速しているのを見てアタックした。そこからはただひたすらに踏み続けた」と振り返るフェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)だった。

ライバル勢が躊躇する最中に大きなリードを稼ぎ出したグロスチャートナーの勢いは十二分だった。決定打を欠きながら追走するバルベルデやホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)の追撃は届かず、8秒もの大差を維持したまま先頭フィニッシュ。初のツール・ド・フランス出場を見据え高地合宿を重ねてきたグロスチャートナーが勝機をものにした。

3位バルベルデの後ろにはアレックス・アランブル(スペイン、アスタナ)、ランダと続き、イェーツは3分12秒遅れでフィニッシュ。カヴェンディッシュは18分半遅れの最終完走者としてフィニッシュに辿り着いている。

追撃も届かず3位に甘んじたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)追撃も届かず3位に甘んじたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) (c)CorVos
ブエルタ・ア・ブルゴス2020 第1ステージ結果
1位フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)3:40:21
2位ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)0:08
3位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
4位アレックス・アランブル(スペイン、アスタナ)
5位ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)0:10
6位ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)
7位ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA)
8位ジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
9位マッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム)
10位レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
個人総合成績
1位フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)3:40:21
2位ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)0:08
3位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
4位アレックス・アランブル(スペイン、アスタナ)
5位ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)0:10
6位ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)
7位ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA)
8位ジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
9位マッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム)
10位レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞ゴッツォン・マルティン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
ポイント賞フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)
ヤングライダー賞ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)
チーム総合成績ボーラ・ハンスグローエ
text:So.Isobe
photo:CorVos
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