2020/07/25(土) - 10:21
登坂距離25.2km、平均5.8%の超級山岳を目指すシビウツアーのクイーンステージで、グレゴール・ミュールベルガーとパトリック・コンラッド（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ）がワンツーフィニッシュ。終盤の先頭グループに加わったレミ・ロシャス（フランス、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス）が区間4位に入っている。
シビウツアー2020第1ステージ コースプロフィール (c)Turul Ciclist Al Sibiuluiルーマニアで開催中のシビウ・サイクリングツアー（UCI2.1）は、前日のプロローグを経て初のマスドスタートとなる第1ステージ。序盤こそ難易度は低いものの、終盤は25.2kmに渡り平均5.8%の勾配が続く超級山岳頂上へと登り詰める。頂上にある氷河湖「ブレア湖」の標高は2,034mと、まさに総合成績を狙うクライマー一本勝負のレイアウトだ。
レースは序盤に形成されたコンチネンタルチーム勢6名による逃げを、最大6分半のリードを与えた集団が追い込んでいく展開で進んだ。前日プロローグで金星を掴んだリーダージャージ、ニコデムス・ホラー（ドイツ）を擁するバイクエイドが牽引し、クライマーを揃えるボーラ・ハンスグローエもペースアップにアシスト勢を送り込む。
リーダージャージを着用するニコデムス・ホラー（ドイツ、バイクエイド） (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agency
エドゥアルド・グロス（ルーマニア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス）と中根英登 (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agency
ブレア湖を目指す超級山岳序盤でアタック合戦が勃発 (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agency
登りが近づくとNIPPOデルコ・ワンプロヴァンスもペースアップに加わり、残り18km地点で逃げグループをキャッチ。総合首位ホラーは遅れ、レミ・ロシャス（フランス、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス）とグレゴール・ミュールベルガー（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ）がアタック。最終的にミュールベルガーとパトリック・コンラッド（共にオーストリア、ボーラ・ハンスグローエ）、マッテオ・バディラッティ（スイス、イスラエル・スタートアップネイション）、そしてロシャスという4名が先頭グループを形づくって先行した。
48歳のダヴィデ・レベリン（イタリア、メリディアナ・カーメン）らの追走を寄せ付けず、頂上を目指す先頭グループ内ではロシャスが積極的にアタックしたものの、オーストリアチャンピオンジャージを着るコンラッドが先行する。時間をおいてミュールベルガーも加わり、ボーラ・ハンスグローエのオーストリアコンビがワンツー体制を組み上げた。
先頭グループを作ったコンラッド、ミュールベルガー、ロシャス、バディラッティ (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agency
標高2000mの頂上を目指すグレゴール・ミュールベルガーとパトリック・コンラッド（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ） (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agency
グレゴール・ミュールベルガーとパトリック・コンラッド（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ）がワンツーフィニッシュ (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agency
コンラッドとミュールベルガーはそのままフィニッシュへとたどり着き、コンラッドの総合リーダー浮上が確定していたため、ミュールベルガーが先着してステージ優勝。バディラッティが3位、ロシャスは4位。レベリンは4分18秒遅れのステージ7位に入り健在ぶりをアピールしている。
「スタートから厳しいペースで進んだレースだった。パトリックと自分は最終山岳でいいペースを刻み、彼がここしかないというタイミングでアタック。かなりキツかったけど僕もアタックして彼に追いつき、一緒にフィニッシュラインまで登ることができた。チームでリーダージャージを獲れたし、ステージもワンツー。これ以上ない結果になって嬉しいよ」と語るミュールベルガー。リーダージャージを得たコンラッドは「とても自分向きの登りだった。グレゴールがステージを、僕が個人総合成績首位を獲得できたので素晴らしい。他チームがミスするのを待ってからチーム全体で攻め抜いた。とても良い経験になったよ」と話している。
個人総合成績首位に浮上したパトリック・コンラッド（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ） (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agency
シビウツアー2020第1ステージ コースプロフィール (c)Turul Ciclist Al Sibiuluiルーマニアで開催中のシビウ・サイクリングツアー（UCI2.1）は、前日のプロローグを経て初のマスドスタートとなる第1ステージ。序盤こそ難易度は低いものの、終盤は25.2kmに渡り平均5.8%の勾配が続く超級山岳頂上へと登り詰める。頂上にある氷河湖「ブレア湖」の標高は2,034mと、まさに総合成績を狙うクライマー一本勝負のレイアウトだ。レースは序盤に形成されたコンチネンタルチーム勢6名による逃げを、最大6分半のリードを与えた集団が追い込んでいく展開で進んだ。前日プロローグで金星を掴んだリーダージャージ、ニコデムス・ホラー（ドイツ）を擁するバイクエイドが牽引し、クライマーを揃えるボーラ・ハンスグローエもペースアップにアシスト勢を送り込む。
リーダージャージを着用するニコデムス・ホラー（ドイツ、バイクエイド） (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agencyエドゥアルド・グロス（ルーマニア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス）と中根英登 (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agencyブレア湖を目指す超級山岳序盤でアタック合戦が勃発 (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agency登りが近づくとNIPPOデルコ・ワンプロヴァンスもペースアップに加わり、残り18km地点で逃げグループをキャッチ。総合首位ホラーは遅れ、レミ・ロシャス（フランス、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス）とグレゴール・ミュールベルガー（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ）がアタック。最終的にミュールベルガーとパトリック・コンラッド（共にオーストリア、ボーラ・ハンスグローエ）、マッテオ・バディラッティ（スイス、イスラエル・スタートアップネイション）、そしてロシャスという4名が先頭グループを形づくって先行した。
48歳のダヴィデ・レベリン（イタリア、メリディアナ・カーメン）らの追走を寄せ付けず、頂上を目指す先頭グループ内ではロシャスが積極的にアタックしたものの、オーストリアチャンピオンジャージを着るコンラッドが先行する。時間をおいてミュールベルガーも加わり、ボーラ・ハンスグローエのオーストリアコンビがワンツー体制を組み上げた。
先頭グループを作ったコンラッド、ミュールベルガー、ロシャス、バディラッティ (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agency標高2000mの頂上を目指すグレゴール・ミュールベルガーとパトリック・コンラッド（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ） (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agencyグレゴール・ミュールベルガーとパトリック・コンラッド（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ）がワンツーフィニッシュ (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agencyコンラッドとミュールベルガーはそのままフィニッシュへとたどり着き、コンラッドの総合リーダー浮上が確定していたため、ミュールベルガーが先着してステージ優勝。バディラッティが3位、ロシャスは4位。レベリンは4分18秒遅れのステージ7位に入り健在ぶりをアピールしている。
「スタートから厳しいペースで進んだレースだった。パトリックと自分は最終山岳でいいペースを刻み、彼がここしかないというタイミングでアタック。かなりキツかったけど僕もアタックして彼に追いつき、一緒にフィニッシュラインまで登ることができた。チームでリーダージャージを獲れたし、ステージもワンツー。これ以上ない結果になって嬉しいよ」と語るミュールベルガー。リーダージャージを得たコンラッドは「とても自分向きの登りだった。グレゴールがステージを、僕が個人総合成績首位を獲得できたので素晴らしい。他チームがミスするのを待ってからチーム全体で攻め抜いた。とても良い経験になったよ」と話している。
個人総合成績首位に浮上したパトリック・コンラッド（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ） (c)Turul Ciclist Al Sibiului/Focus Photo Agencyシビウツアー2020第1ステージ結果
| 1位 | グレゴール・ミュールベルガー（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ） | 4:52:11 |
| 2位 | パトリック・コンラッド（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ） | |
| 3位 | マッテオ・バディラッティ（スイス、イスラエル・スタートアップネイション） | 0:16 |
| 4位 | レミ・ロシャス（フランス、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス） | 1:04 |
| 5位 | ルーカ・ワッケルマン（イタリア、ヴィーニザブ・KTM） | 1:41 |
個人総合成績
| 1位 | パトリック・コンラッド（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ） | 4:55:54 |
| 2位 | グレゴール・ミュールベルガー（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ） | 0:03 |
| 3位 | マッテオ・バディラッティ（スイス、イスラエル・スタートアップネイション） | 0:53 |
| 4位 | レミ・ロシャス（フランス、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス） | 1:20 |
| 5位 | ルーカ・ワッケルマン（イタリア、ヴィーニザブ・KTM） | 2:40 |
その他特別賞
| 山岳賞 | グレゴール・ミュールベルガー（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ） |
| ポイント賞 | パトリック・コンラッド（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ） |
| ヤングライダー賞 | エリック・ベルグストローム（スウェーデン、バイクエイド） |
| チーム総合成績 | ヴィーニザブ・KTM |
text:So.Isobe
Amazon.co.jp
