バーチャル・ツール・ド・フランス開幕　マイヨジョーヌはNTTがキープ

ズイフトを使ったバーチャル・ツール・ド・フランスが開幕。第1ステージはライアン・ギボンズ（南アフリカ、NTTプロサイクリング）が、第2ステージはジュリアン・ベルナール（フランス、トレック・セガフレード）が制した。チームに与えられるマイヨジョーヌはNTTがキープ。2日間をダイジェストレポートする。

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史上初開催されたバーチャル・ツール・ド・フランス (c)A.S.O.
初日ステージで勝利したライアン・ギボンズ（南アフリカ、NTTプロサイクリング） (c)NTT Pro Cycling第2ステージを制したジュリアン・ベルナール（フランス、トレック・セガフレード） (c)Trek-Segafredoツール・ド・フランス主催者A.S.O.とズイフトがパートナーシップを組み実現した、史上初の"バーチャル"ツール・ド・フランス。7月4日（土）と5日（日）に開催された第1、第2ステージにはグレッグ・ファンアーヴェルマート（ベルギー、CCCチーム）やゲラント・トーマス（イギリス、チームイネオス）、マチュー・ファンデルプール（オランダ、アルペシン・フェニックス）、世界王者マッズ・ピーダスン（デンマーク、トレック・セガフレード）、女子レースにはアンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、ブールスドルマンス）やエレン・ファンダイク（オランダ、トレック・セガフレード）といったトップ選手が集結。ズイフト上ではドラフティング、そして一定時間有利な状況となる「パワーアップアイテム」が使えるため、4月に開催されたデジタル・スイス5と異なるレースが展開された。

「ワトピア」を舞台にした第1ステージでは、序盤からダリル・インピー（南アフリカ、ミッチェルトン・スコット）やフィリップ・ワルスレーベン（ドイツ、アルペシン・フェニックス）らが積極的にポイントを獲得し、決定的なアタックが決まらないまま終盤へ。最後は20名ほどの　ゴール勝負に持ち込まれ、最後は南アフリカ王者のライアン・ギボンズ（NTTプロサイクリング）が先着。初のバーチャル・ツール・ド・フランスステージ勝者に輝いた。



距離29.5kmで獲得標高682mを登る第2ステージでは、山岳ポイントをジェームス・ピッコリ（カナダ、イスラエル・スタートアップネイション）が制したのち、マイケル・ウッズ（カナダ、EFプロサイクリング）を含む4名が逃げる展開に。しかし追走グループが追いつき、最後はジュリアン・ベルナール（フランス、トレック・セガフレード）が勝利。マイヨジョーヌを含む特別賞ランキングはチーム別で争われるが、強いレース運びを見せたNTTプロサイクリングがマイヨジョーヌ、マイヨヴェール（ポイント賞）、マイヨブラン（ヤングライダー賞）をキープしている。

また、女子レースではこの2日間ドロップスやチームティブコ・シリコンバレーパークがレースを掌握した。第1ステージではエイプリル・トレーシー（イギリス、ドロップス）が勝利し、翌第2ステージはローレン・ステフェンス（アメリカ、チームティブコ・シリコンバレーパーク）が小集団フィニッシュを制して優勝。ティブコ勢は積極策を成功させマイヨジョーヌ獲得に成功している。

バーチャル・ツール・ド・フランスは今週末7月11日（土）&12日（日）に第3、第4ステージが行われる。