6月21日に開催されたスロベニアナショナル選手権でプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)が優勝。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)との一騎打ちを制し、初のエリートナショナルチャンピオンジャージを獲得した。



最終登坂で先行するタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)とプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)最終登坂で先行するタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)とプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) (c)kolesarska-zveza.si
ヨーロッパ諸国の多くがナショナル選手権を8月末に移行する中、当初の予定通り行われたスロベニア選手権。新型コロナウイルスによるパンデミック後初のナショナル選手権にはタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)やプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)、マテイ・モホリッチ(バーレーン・マクラーレン)など同国を代表するトップレーサーが集結した。

距離8km/平均勾配7.9%を誇る最終登坂の頂上にフィニッシュラインが引かれた、クライマー向けコースの最後に先行したのはログリッチとポガチャルだった。ヤン・トラトニク(バーレーン・マクラーレン)を含む序盤のエスケープは最終登坂で吸収され、その後優勝候補の二人がランデブーを開始。追走するモホリッチを寄せ付けず、最後はログリッチがポガチャルを10秒引き離し、初のスロベニア選手権エリートタイトルを射止めた。

初のエリートナショナルタイトルを獲得したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)初のエリートナショナルタイトルを獲得したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) (c)kolesarska-zveza.si
「この状況でようやくレースが開催され、バイクに乗ってレースで競い合うことができたことが何よりも素晴らしい。だからこそ、最初のレースであるナショナル選手権でチャンピオンジャージを獲得できたことが本当に嬉しい。最後の登りがタフな厳しいレースだった。春先のレース結果を見るにタデイ(ポガチャル)は優勝候補筆頭だったし、実際彼を打ち負かすのは簡単なことではなかった。ここ数日下見を繰り返してどこでアタックすべきかよく分かっていたんだ。シーズン再開後初戦で勝てたのはとても気持ちがいいことだ。まだトップコンディションではないものの、これからのレースがとても楽しみになっているよ。それからスロベニアでサポートしてくれたチームにも感謝したい。僕にとってとても大きな意味をもつことだ」と語るログリッチは、来週行われるTTナショナル選手権の優勝候補筆頭だ。

ログリッチとポガチャル、そしてモホリッチが表彰台に上り、36歳のヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、アドリアモービル)が4位に入っている。

また、距離68kmで行われた女子レースでは母国チームのアレ・BTCリュブリャナがトップ4に3名を送り込んだ。アーサ・ピンター(アレ・BTCリュブリャナ)が初のロードナショナル選手権優勝を収めている。
男子エリート結果
1位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) 3:30:54
2位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) 0:10"
3位 マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・マクラーレン) 0:39"
4位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、アドリアモービル) 0:53"
5位 ドメン・ノヴァク(スロベニア、バーレーン・マクラーレン) 1'13"
6位 ヤン・ポランツ(スロベニア、UAEチームエミレーツ) 1:34
7位 ニック・チェマザール(スロベニア) 1:39
8位 ヤン・トラトニク(スロベニア、バーレーン・マクラーレン) 2:17
9位 マテイ・ムゲルリ(スロベニア、コンチネンタルチーム・スポーツランド・ニーダーエスターライヒ) 2:27
10位 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・マクラーレン) 2:54
text:So.Isobe

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