2020/01/23(木) - 11:00
アフリカ中部のガボンを舞台に1月20日から開催されているステージレース「ラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ」。第3ステージでNIPPOデルコ・ワンプロヴァンスのビニヤム・ギルマイ(エリトリア)がステージ優勝を挙げた。レース前半戦をダイジェストでレポートする。
今年で開催15周年を迎えたラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ(UCI2.1)は、ガボン共和国を舞台に開催される1週間のステージレース。かつてフランスの植民地だったことから公用語にはフランス語が用いられ、伝統的に多くのフランスチームが参戦してきた。15回目を迎える2020年大会にはワールドチーム昇格を果たしたコフィディスやプロチームのトタル・ディレクトエネルジー、そしてNIPPOデルコ・ワンプロヴァンスが参加し、別府史之と岡篤志がこのレースでシーズンインを迎えた。
隣国カメルーンからの国外スタートが組み込まれた開幕ステージは集団スプリントに持ち込まれ、エリア・ヴィヴィアーニの弟であるアッティリオ・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス)が才能の片鱗を見せつける圧倒的な爆発力で勝利。次ぐ第2ステージでは序盤から出入りの激しい状態となり、膨れ上がった先頭集団がそのままメイン集団を置き去りにしてフィニッシュへ。エリトリア王者ナトナエル・ベルハネ(コフィディス)の弟で、普段はNTTの育成チームに所属するU23エリトリア王者のナトナエル・テスファション(エリトリアナショナルチーム)が早駆けに成功しステージ優勝をもぎ取った。
ミチクからヌジョレまでの186kmで争われた第3ステージは、熱帯のジャングルを抜ける起伏に富んだコースレイアウト。フィニッシュ手前1.2kmからは平均勾配7%の登坂が続く大会唯一の登りフィニッシュであり、総合成績にも大きく左右する重要なステージだ。
NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスは残り30kmからアフリカ勢3名の逃げを追撃し、フィニッシュの登坂前で集団は一つに。「昨年も同じようなコースを走っていたので、今日のコースプロフィールを知っていた」という19歳のビニヤム・ギルマイ(エリトリア)が残り400mからスプリントを開始し、後続を大きく引き離してフィニッシュ。NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスに幸先良いシーズン初勝利をもたらした。
別府のルームメイトでもあるギルマイは、昨年大会でも1勝しているエリトリア期待の若手選手。「厳しい登りの途中、フィニッシュラインまであと400mのところでスプリントを開始し、ライバルたちを引き離すことができた。正直、自分のコンディションはベストとは言えないけれど、今日はチームメート全員が自分のためにサポートしてくれたので勝つことができた。今日の勝利の90%は彼らのおかげと言っていい。チームの雰囲気はとても良く、チームワークも機能しているので、さらに勝利を重ねられると期待している」とさらなる勝利に意欲を燃やしている。
7日間の日程中3ステージを終え、総合首位は第2ステージでリードを築いたテスファションがキープ。NIPPO勢ではギルマイが6秒遅れの総合6位につけており、別府史之は10秒遅れの総合31位。不調に苦しむ岡は総合64位につけている。
今年で開催15周年を迎えたラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ(UCI2.1)は、ガボン共和国を舞台に開催される1週間のステージレース。かつてフランスの植民地だったことから公用語にはフランス語が用いられ、伝統的に多くのフランスチームが参戦してきた。15回目を迎える2020年大会にはワールドチーム昇格を果たしたコフィディスやプロチームのトタル・ディレクトエネルジー、そしてNIPPOデルコ・ワンプロヴァンスが参加し、別府史之と岡篤志がこのレースでシーズンインを迎えた。
隣国カメルーンからの国外スタートが組み込まれた開幕ステージは集団スプリントに持ち込まれ、エリア・ヴィヴィアーニの弟であるアッティリオ・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス)が才能の片鱗を見せつける圧倒的な爆発力で勝利。次ぐ第2ステージでは序盤から出入りの激しい状態となり、膨れ上がった先頭集団がそのままメイン集団を置き去りにしてフィニッシュへ。エリトリア王者ナトナエル・ベルハネ(コフィディス)の弟で、普段はNTTの育成チームに所属するU23エリトリア王者のナトナエル・テスファション(エリトリアナショナルチーム)が早駆けに成功しステージ優勝をもぎ取った。
ミチクからヌジョレまでの186kmで争われた第3ステージは、熱帯のジャングルを抜ける起伏に富んだコースレイアウト。フィニッシュ手前1.2kmからは平均勾配7%の登坂が続く大会唯一の登りフィニッシュであり、総合成績にも大きく左右する重要なステージだ。
NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスは残り30kmからアフリカ勢3名の逃げを追撃し、フィニッシュの登坂前で集団は一つに。「昨年も同じようなコースを走っていたので、今日のコースプロフィールを知っていた」という19歳のビニヤム・ギルマイ(エリトリア)が残り400mからスプリントを開始し、後続を大きく引き離してフィニッシュ。NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスに幸先良いシーズン初勝利をもたらした。
別府のルームメイトでもあるギルマイは、昨年大会でも1勝しているエリトリア期待の若手選手。「厳しい登りの途中、フィニッシュラインまであと400mのところでスプリントを開始し、ライバルたちを引き離すことができた。正直、自分のコンディションはベストとは言えないけれど、今日はチームメート全員が自分のためにサポートしてくれたので勝つことができた。今日の勝利の90%は彼らのおかげと言っていい。チームの雰囲気はとても良く、チームワークも機能しているので、さらに勝利を重ねられると期待している」とさらなる勝利に意欲を燃やしている。
7日間の日程中3ステージを終え、総合首位は第2ステージでリードを築いたテスファションがキープ。NIPPO勢ではギルマイが6秒遅れの総合6位につけており、別府史之は10秒遅れの総合31位。不調に苦しむ岡は総合64位につけている。
1月20日(月)第1ステージ ビタム〜エボロワ(149km)
1位 | アッティリオ・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス) | 3:33:57 |
2位 | ロレンゾ・マンザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー) | |
3位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス) | |
4位 | ダミアン・ゴダン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー) | |
5位 | ヘノク・ムルブラン(エリトリア、エリトリアナショナルチーム) |
1月21日(火)第2ステージ エボロワ〜オエム(107km)
1月22日(水)第3ステージ ミチク〜ヌジョレ(186km)
個人総合成績
text:So.Isobe
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