12月14・15日の2日間に渡って開催される宇都宮シクロクロス初日。エリート男子は織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)とのテールトゥーノーズのバトルを制したエミル・ヘケレ(チェコ、Zekof Team)が野辺山シクロクロスに次ぐ勝利。女子エリートはスロバキアのジャンカ・ケセグステブコアが勝利した。



UCI男子エリートスタート。ホールショットは小坂光UCI男子エリートスタート。ホールショットは小坂光 photo:Makoto AYANO
シクロクロス全日本選手権を前週に終えてもまだCXシーズンは終わらない。ジャパンカップの都・宇都宮が世界から招待選手を集め開催する宇都宮シクロクロスは国際色溢れるUCIレース。男女エリートには多額の賞金も用意される華のあるレース。

3段坂に飛び出してくる前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)3段坂に飛び出してくる前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Makoto AYANO
最高峰のUCI男子エリートは日の傾く14:45スタート。海外招待選手としてオーストラリア選手権U23チャンピオンのベン・ウォーカーデン (オーストラリア)、ブレンドン・シャレット(ニュージーランド)が出場。昨年出場したおなじみのクリス・ジョンジェワード(オーストラリア)は負傷のため来日を断念。代わってラファスーパークロス野辺山の覇者エミル・ヘケレ(チェコ)が招待ではないものの大好きな日本のレースへの参加を強く希望し、出場が叶った。

エミル・ヘケレ(チェコ、Zekof team)エミル・ヘケレ(チェコ、Zekof team) photo:Makoto AYANO三段坂をクリアする先頭グループ三段坂をクリアする先頭グループ photo:Makoto AYANO


ホールショットは小坂光(宇都宮ブリッツェン)が取る。そしてスタートから快調に飛ばしたのが弱虫ペダルの前田公平、織田聖コンビ。全日本ジャージを更新した前田が砂場セクションを先頭でクリアし、織田聖、小坂光、ベン・ウォーカーデンを率いて3段の激坂セクション「TKCコーナー」へと登る。4人パックから少し抜け出た弱虫ペダルコンビはランデブー体制に入った。続くのはエミル・ヘケレ。少し間が空いてしまった小坂とベン・ウォーカーデンが続く。

TKC第1コーナーをクリアするTKC第1コーナーをクリアする photo:Makoto AYANO
3周目、前田が落車により大きくスローダウンして遅れる。膝などに怪我を負い、しばらく走るもそのままリタイア。更新した日本ジャージお披露目もわずかな時間でレースを去ることに。捻挫があるというが、明日走れるかは不明だ。

サンドセクションを行く小坂光(宇都宮ブリッツェン)サンドセクションを行く小坂光(宇都宮ブリッツェン) photo:Makoto AYANOチェーンが絡まり、直すのに時間がすぎるチェーンが絡まり、直すのに時間がすぎる photo:Makoto AYANO


前田が居なくなったがそのままのペースを保つ織田がヘケレを引き離して独走に入る。しかしレースの半分を消化した頃、ヘケレとの差が詰まりだす。5秒ほどの差につけたまま猛追を続けるヘケレだが、織田は泥の180°ターンも乗ったままこなし、2連シケインもバニーホップでクリア。対するヘケレは早めにランに切り替えて、シケインもバイクを降りてクリア。当然乗っていったほうが速いため、織田とヘケレの差はなかなか縮まらない。

エミル・ヘケレ(チェコ、Zekof Team)が織田聖を追うが差が詰まらないエミル・ヘケレ(チェコ、Zekof Team)が織田聖を追うが差が詰まらない photo:Makoto AYANO
2人のバトルは激しさを増し、お互い一歩も譲らず肩と肩をぶつける走りに。その緊迫した闘いに観客たちも息を呑んだ。織田もヘケレも落車した証拠の泥を体中につける。ふたりはラスト3周で2度転んだという。

勝負を決めたのはラスト1周半でのドッグランへの下りキャンバー織田のスリップダウン。テールトゥーノーズ状態で限界まで攻めていたときに起こったスリップで織田はキャンバー斜面を滑り落ち、リカバリーに手間取る中、ヘケレに取り返せない先行を許してしまう。

エミル・ヘケレ(チェコ、Zekof Team)が快調に飛ばし織田聖を追い詰めていくエミル・ヘケレ(チェコ、Zekof Team)が快調に飛ばし織田聖を追い詰めていく photo:Makoto AYANO
エミル・ヘケレと織田聖がサイドバイサイドで走るエミル・ヘケレと織田聖がサイドバイサイドで走る photo:Makoto AYANO
織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がドッグラン付近のキャンバーでスリップダウン。これが勝負を決めた織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がドッグラン付近のキャンバーでスリップダウン。これが勝負を決めた photo:Makoto AYANO
関西クロスマキノ大会、ラファスーパークロス野辺山、そして宇都宮シクロクロス。今季3回目の日本での勝利。「本当にハードな、全開のレースだった。マッドで滑りやすく、テクニカルなパートが多かった。オダのテクニックが素晴らしくて、僕に分の悪いレースだった。そして来日してすぐだったから身体がまだ時差ボケで動きにくかった。僕は日本に住んでいるわけではないんだ。日本のレースは今季3回目だけど宇都宮は初めて。でも本当に素晴らしいレースで勝てて嬉しいよ」とヘケレはハードなライドで紅潮した顔で答えた。

エミル・ヘケレ(チェコ、Zekof Team)が野辺山シクロクロスに次ぐ勝利エミル・ヘケレ(チェコ、Zekof Team)が野辺山シクロクロスに次ぐ勝利 photo:Makoto AYANO
エミル・ヘケレと織田聖が健闘讃えあうエミル・ヘケレと織田聖が健闘讃えあう photo:Makoto AYANOエミル・ヘケレ(チェコ、Zekof Team)が野辺山シクロクロスに次ぐ勝利エミル・ヘケレ(チェコ、Zekof Team)が野辺山シクロクロスに次ぐ勝利 photo:Makoto AYANO


織田は「前田選手が早くに居なくなってしまったのでなんとかしなければと思った。コースに何ヶ所か滑りやすいところがあって危険でした。限界状態で走っていたからラスト2周で3回転びました。でもエミル(ヘケレ)も同じぐらい転んでいたけど、最後のスリップは前輪を持っていかれて滑ってしまい、大きな差がついてしまった」と言う。66人で出走したレースは同一周回に入れたのは19名のみというサバイバルレースだった。

UCI女子エリートスタート ジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling)が先頭にUCI女子エリートスタート ジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling)が先頭に photo:Makoto AYANO
女子エリートは16人でのスタート。ジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling)が1周目から先行して後続を引き離していく。MTBクロスカントリー競技をメインに活動するケセグステブコアは1976年生まれの45歳。XCレーサーならではのテクニックで、MTBクロカン的なコースとも言えるこの宇都宮のコースでそのテクニックが光った。2位の唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)を大きく引き離してフィニッシュ。3位には西山 みゆき(Toyo Frame Field Model)。

芝区間を行くジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling)芝区間を行くジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling) photo:Makoto AYANO
2位を走る唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)2位を走る唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Makoto AYANOシケインを飛び越えるジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling)シケインを飛び越えるジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling) photo:Makoto AYANO


優勝したジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling)優勝したジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling) photo:Makoto AYANO
フィニッシュして唐見を迎えると、年齢を聞いて「私は44歳、皆に競技をするには歳を取りすぎていると言われるけれど、こうして勝つことでまだまだやれるってことを証明できるのが嬉しい」と話す。MTBとシクロクロス、そしてロードレースもする。20年以上のキャリアで3回のオリンピック出場経験があり、チェコチャンピオンなどのタイトルは「数えたことがないけど40以上もっている」と話す。

ディレイラーのトラブルがあったジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling)ディレイラーのトラブルがあったジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling) photo:Makoto AYANOジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling)が 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)を讃えるジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling)が 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)を讃える photo:Makoto AYANO


圧倒的に見えたケセグステブコアの走りだが、走り出してすぐにリアディレイラーの調子が悪くなり、使えるギアに制限がある状態で走ったという。つまり明日メカトラが直っていれば今日よりも強いケセグステブコアが観られることになる。


C3スタートC3スタート photo:Makoto AYANO
サンドセクションを行くC3の選手たちサンドセクションを行くC3の選手たち photo:Makoto AYANOC3優勝は永野昇海(イナーメ信濃山形)C3優勝は永野昇海(イナーメ信濃山形) photo:Makoto AYANO


2日間の初日はC4、C2、C2のカテゴリーとキッズクラス、エンデューロも開催され、暖かく、雲ひとつない絶好の秋晴れのなかイベント的にも盛り上がった。その様子をフォトダイジェストでお届けします。そして2日目の男女エリートレースも総合優勝&賞金争いが加味されるためにより盛り上がることを期待しよう。

3段坂のTKCコーナー3段坂のTKCコーナー photo:Makoto AYANOレゴブロック?な仮装してお菓子を配りながら走る!レゴブロック?な仮装してお菓子を配りながら走る! photo:Makoto AYANO


C3表彰  優勝は永野昇海(イナーメ信濃山形)C3表彰 優勝は永野昇海(イナーメ信濃山形) photo:Makoto AYANOCL2+3で優勝した伊藤圭菜子(SHIDO Works)CL2+3で優勝した伊藤圭菜子(SHIDO Works) photo:Makoto AYANO


弱虫ペダル作者の渡辺航先生もエンデューロをソロ?で走る弱虫ペダル作者の渡辺航先生もエンデューロをソロ?で走る photo:Makoto AYANOドラえもんの仮装をしていますドラえもんの仮装をしています photo:Makoto AYANO


スーツ姿で走るサラリーマンスーツ姿で走るサラリーマン photo:Makoto AYANOエンデューロはチャンピオンシステムテストチームが圧勝エンデューロはチャンピオンシステムテストチームが圧勝 photo:Makoto AYANO


エンデューロを仮装で走った人が表彰台にエンデューロを仮装で走った人が表彰台に photo:Makoto AYANO
男子ジュニアで優勝した鈴木来人(BonneChance)男子ジュニアで優勝した鈴木来人(BonneChance) photo:Makoto AYANO
男子ジュニア表彰  優勝は鈴木来人(BonneChance)男子ジュニア表彰 優勝は鈴木来人(BonneChance) photo:Makoto AYANOC2表彰 優勝は湯浅博貴(EQADS)C2表彰 優勝は湯浅博貴(EQADS) photo:Makoto AYANO

男子エリート結果
1位エミル・ヘケレ(チェコ、Zekof team)
2位織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3位小坂光(宇都宮ブリッツェン)
女子エリート結果
1位ジャンカ・ケセグステブコア(スロバキア、OUTSITERZ cycling)
2位唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3位西山みゆき(Toyo Frame Field Model)
男子ジュニア結果
1位鈴木来人(BonneChance)
2位中島渉(TRIGON with KURE/BOUNCE)
3位松本一成(TEAM SCOTT JAPAN )
※リザルトは未発表のため公式サイトでご確認ください。

text&photo:Makoto AYANO
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