2020年ジロ・デ・イタリアのコースプレゼンテーションに出席したペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が自身初となる「コルサローザ」への出場を表明した。過去10年間カリフォルニアで5月を過ごしたサガンがブダペストに向かう。


プレゼンテーションに出席したマウロ・ヴェーニ氏、ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)、リチャル・カラパス(エクアドル、モビスター)プレゼンテーションに出席したマウロ・ヴェーニ氏、ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)、リチャル・カラパス(エクアドル、モビスター) photo:RCS Sport
「まず最初にこのコースプレゼンテーションに出席したことを嬉しく思う。そしてブダペストで開幕する2020年のジロに出場することを発表したい。まだ何ヶ月も先の話だけど、出場することを決めた」。ミラノで開催されたコースプレゼンテーションに出席したサガンが、2020年ジロ・デ・イタリアに初出場することを宣言した。

「自分にとってイタリアは特別な場所。2008年に世界選手権(ジュニアMTBクロスカントリー)で初優勝したのもイタリアで、キャリアの初期をこのイタリアで過ごしてきた。過去10年間多くのイタリアレースに出場してきたけど、ただ一つ欠けているものがあった。それがジロだった」。

2011年のブエルタ・ア・エスパーニャでステージ3勝という鮮烈なグランツールデビューを飾ったサガンは、2012年から8年連続でツール・ド・フランスに出場してステージ通算12勝。失格処分を受けた2017年を除いて7年間マイヨヴェールを獲得している。プロ入りのきっかけを作った所属チームがリクイガス・ドイモだったこともあり、キャリアの長い期間をイタリアで過ごしてきたサガン。流暢にイタリア語を話す「イタリア色の強い選手」だが、毎年5月は決まってアメリカのツアー・オブ・カリフォルニアに出場していたため、ジロへの出場経験はなかった。なお、プロ初年度の2010年から10年連続で出場したカリフォルニアではステージ通算17勝を飾っている。

ジロと同じRCSスポルト主催レースを見ると、ティレーノ〜アドリアティコではステージ通算7勝を飾るとともに2016年に総合2位。ミラノ〜サンレモでは7回トップ10フィニッシュ(2位が2回)、ストラーデビアンケでは4回トップ10フィニッシュ(2位が2回)。

「今回発表されたコースを気に入っている。地元スロバキアとハンガリーは近いので、開幕から3日間は多くのサポーターが沿道に駆けつけてくれるはず。そしてもちろん昔住んでいたイタリア国内のステージも楽しみたい。前半には自分向きのステージが多く設定されている」とサガンは語る。「ミラノまでしっかりと走り抜きたい」というコメントを残している通り、マリアチクラミーノ(ポイント賞ジャージ)候補の筆頭に挙げられる。なお、サガンは7月のツールにも出場する。

所属するボーラ・ハンスグローエは今シーズン13勝を飾ったスプリンターのサム・ベネット(アイルランド)を放出予定。同じくシーズン13勝のパスカル・アッカーマン(ドイツ)とサガンがグランツールでエースの座を分け合うことになりそうだ。

ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)とトロフェオセンツァフィーネペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)とトロフェオセンツァフィーネ photo:RCS Sport

text:Kei Tsuji

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