METからMTBエンデューロ/オールマウンテン向けのフルフェイスヘルメット「PARACHUTE MCR」が登場。安全性を高めるMIPSを搭載するとともに、チンガードの素早い着脱が可能なコンバーチブル仕様が大きな特徴。オフロードライドでマルチに使えるヘルメットに仕上がっている。



MET PARACHUTE MCR(ブラックレッド)フルフェイス状態MET PARACHUTE MCR(ブラックレッド)フルフェイス状態 (c)インターマックス
1987年に創業し、これまでに数多くの機能性に優れたヘルメットを作り続けてきたイタリアンブランド、MET(メット)。エントリーモデルからプロチームの使うハイエンドモデルまで幅広いラインナップを有しており、ロードに関してはUAEチームエミレーツも同社のヘルメットを使用しているのは自転車ファンならご存知の通り。

グラベルなどオフロードライドが注目を集める中、MTBヘルメットのラインアップに加わったのが「PARACHUTE MCR(パラシュートMCR)」だ。エンデューロ、オールマウンテン、E-MTB用に開発された製品で、フルフェイスヘルメットとしては2014年にリリースされたPARACHUTE HES以来5年振りの新作となる。

MET PARACHUTE MCR(ブラックレッド)オープンフェイス状態MET PARACHUTE MCR(ブラックレッド)オープンフェイス状態 (c)インターマックス
MCRシステムによって容易な着脱を可能としたチンガードMCRシステムによって容易な着脱を可能としたチンガード (c)インターマックス多数のベンチレーションホールによって通気性を確保、MIPSによって安全性を高めている多数のベンチレーションホールによって通気性を確保、MIPSによって安全性を高めている (c)MET
落車時の首へのダメージを軽減するようバイザーには柔軟性を持たせている落車時の首へのダメージを軽減するようバイザーには柔軟性を持たせている (c)METフィッティングシステムにはBOAクロージャーを採用フィッティングシステムにはBOAクロージャーを採用 (c)MET

今作ではチンガードの容易な着脱を可能としたことが大きな特徴。マグネットバックル製品で有名なフィドロック社と共同開発したMCR(MAGNETIC CHINBAR RELEASE)システムにより、チンガードのダイヤルをひねるだけで簡単にリリースでき、反対に装着する場合はマグネットによって近づけるだけで自動で取り付けされるのだ。フルフェイスとオープンフェイスをシーンによって使い分けることができる、利便性の高いコンバーチブル仕様となっている。

激しいダウンヒルでも安心して楽しめるよう安全性を高めるMIPSも搭載。帽体内側に配置したシート状の機構がスライドすることでクラッシュ時に頭部に受ける回転衝撃をいなしてくれる。かつ、クラッシュ時に首に伝わる衝撃を軽減するため、バイザーは手で曲げられるほどの柔軟性を持たせている。また、チンバーの安全性に関する唯一の標準試験、ASTM認証の定める限界を40~50%も上回る安全性を誇る。

MET PARACHUTE MCR(レッド)フルフェイス状態MET PARACHUTE MCR(レッド)フルフェイス状態 (c)インターマックス
MET PARACHUTE MCR(ブラック)フルフェイス状態MET PARACHUTE MCR(ブラック)フルフェイス状態 (c)インターマックスMET PARACHUTE MCR(グレー)フルフェイス状態MET PARACHUTE MCR(グレー)フルフェイス状態 (c)インターマックス

チンガード内側のクッションは取り外して洗うことも可能。フィッティングはBOAクロージャーを採用しており、細かい締め付けの調整と優れたフィット感をもたらしてくれる。もちろんゴーグルも装備できるシェルデザインに設計されており、バイザーもシーンに応じて好みの角度に調整できる。

ベンチレーションホールの数は多めで、フルフェイスでも熱がこもらないよう通気性に配慮した設計に。あごストラップもマグネットバックルが採用されており、グローブをつけていてもスムーズな着脱ができるだろう。MとLの2サイズ展開でカラーは4色。価格は40,000円(税抜)で、取り扱いはインターマックスだ。


MET Parachute MCR | GET MORE TIME ON TRAILS from Met-helmets on Vimeo.




MET パラシュート MCR
カラー:ブラックレッド、ブラック、レッド、グレー
サイズ:M 56-58cm、L 58-61cm
重量:
M 840g / L 880g(フルフェイス状態)
M455g / L 495g(オープンフェイス状態)
価格:40,000円(税抜)

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