9月初旬にドイツで開催された世界最大規模の自転車ショー「ユーロバイク」。1400社ものブランドが集結するこの展示会の中から、ビアンキやデローザ、カーボンワークス、セッレイタリア、WTBをピックアップして紹介しよう。



ビアンキ イベント初日にデビューしたe-SUVが大注目

ビアンキ e-SUV Adventureビアンキ e-SUV Adventure
ビアンキの新型E-BIKEはアワードなどに登場しなかったものの、ユーロバイク初日に発表され毎日数多くの来場者が展示車両の前で足を止めたほどの注目製品。ヨーロッパでは急速に数を増やし続けているE-BIKEは、マウンテンバイク系、シティコミューター系、グラベル系、ロード系と種類が分かれており、E-ROADやE-MTBというような呼び方が定着している。しかし、ビアンキが投入した新型は「e-SUV」と呼ばれていることが特徴だ。

自転車に採用されている機材だけを見ると、前後にサスペンションを搭載したMTBスタイルの自転車だが、フレームは一般的なMTBと一線を画する近未来的デザインとされているのがビアンキのe-SUV。これまでのスポーツバイクは軽量性を求めるためにフレームシェイプを洗練させてきたが、電動アシスト自転車の場合は重量を考慮する必要が少ないためか、e-SUVでは見た目も既存の枠に捉われることなく自由にデザインされている。特にヘッドライトやリアライトの内蔵システムはさながら自動車のSUVもしくはオートバイの様な見た目だ。

リアのスイングアームにテールライトが内蔵されているリアのスイングアームにテールライトが内蔵されている ヘッドチューブにビルトインされたヘッドライトヘッドチューブにビルトインされたヘッドライト

ユニットはシマノSTEPS E8000で統一するユニットはシマノSTEPS E8000で統一する マッドガードはバッテリーを冷却するエアインテーク付きだマッドガードはバッテリーを冷却するエアインテーク付きだ


サイクリストのライド体験の質を高めることがコンセプトとされており、走行性能にも一切妥協はない。採用するアシストユニットはシマノSTEPS E8000で、720Whのバッテリーを装備する。バッテリーはフレーム内側に収納されるが、風が吸気・排気口装備のマッドガードを通り抜ける冷却システムを採用しているため、バッテリーが熱でダメージを受けにくくなっている。さらにFOXの電子制御サスペンション「Live Valve」を搭載。

ラインアップは競技志向のRACERに加え、RALLY、ADVENTUREという3種類が用意されている。RACERはその名の通りスピードを求める競技志向の1台であり、シマノXTRをコンポーネントに採用。前後29×2.6インチホイールを装備し、サスペンションは前160mm、後ろ150mmトラベルという設定だ。ライトは内蔵されていない。

ビアンキ e-SUV Racerビアンキ e-SUV Racer
RALLYはシマノXTRをメインコンポーネントとし、前後ともに150mmトラベルのサスペンションを搭載。ホイール/タイヤの組み合わせは前29×2.6インチだが、リアは27.5×2.8インチというスペックが採用されている。ADVENTUREはRALLYとほぼ同じ組み合わせだが、スラムGX EAGLEを使用していたり、ライトの仕様が若干異なる。

ビアンキのe-SUVは自動車のクロスオーバーSUVと同じ様なジャンルと言ってもいいだろう。街中で走るだけでも存在感を主張することができ、舗装路や未舗装路などフィールドを選ばずどこでも走れるユーティリティの高さが魅力的。残念ながら日本では展開の予定なしとのこと。ヨーロッパでの参考価格はRACERで10,490ユーロ、ADVENTUREは6,790ユーロだという。

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デローザ 新たな道を歩み始めた最初のユーロバイク

既報の通りデローザは2020年モデルより新たな道を歩んでいく。ユーロバイクではオープンなブースを展開し、これからのデローザを象徴するバイクたちをズラリと並べた。代表的なモデルが復活を遂げた軽量ディスクブレーキロードのMERAK、デザインを新たにしたIDOL、より速いスピードを求めたSK Pininfarinaだ。

新ロゴを大きくアピールしたブースを展開したデローザ新ロゴを大きくアピールしたブースを展開したデローザ
これらのバイクでは、トレンドであるシフト/ブレーキ類のケーブルをフル内装する設計を採用することで、エアロダイナミクス面でのパフォーマンスを向上するとともに、現代の洗練されたルックスのロードバイクを獲得。新しいテクノロジー、発想を柔軟に取り入れていくという姿勢がデローザが行く新しい道である。その一環として新しい自転車をリリースするとともにロゴも切り替えたのだ。

ユーロバイクではローンチや日本での発表会では見ることのできなかった本国仕様のカラーリングなどが登場していた。レッドベースのMERAKに描かれたダウンチューブのロゴは浮き上がっているかのような影が加えられており、シンプルな単色塗りで留めないところがイタリアンデザインらしい。そして、旧ロゴの時より人気のあったREVOデザインが与えられたCORUMも展示されていた。もちろん新しいロゴの書体を使用したREVOグラフィックとなっていた。

軽量オールラウンドモデルとして復活を遂げたMERAK軽量オールラウンドモデルとして復活を遂げたMERAK
ベタ塗りではなく縁取りされたロゴが特徴ベタ塗りではなく縁取りされたロゴが特徴 モデルチェンジされたCORUMにはREVOカラーが用意されていたモデルチェンジされたCORUMにはREVOカラーが用意されていた

バーファンのユニットを搭載したデローザのE-ROADバーファンのユニットを搭載したデローザのE-ROAD
また、デローザ本国ラインアップには今年の4月よりE-ROADが加わっている。バーファンというメーカーのアシストユニットを採用しており、完成車で12kgを実現している。搭載されているM800というユニットは航続距離が80km、満充電まで45分というスペックだ。日本での導入は未定とのこと。



カーボンワークス ドイツ発の軽量カーボンアクセサリーブランド

わずか3.85gを実現したCarbon Worksのボトルケージわずか3.85gを実現したCarbon Worksのボトルケージ
ラインアップにはないステム一体型ハンドル用のサイコンマウントの試作品ラインアップにはないステム一体型ハンドル用のサイコンマウントの試作品 サイコンマウントも用意されているサイコンマウントも用意されている


ドイツを拠点にファイバーコンポジット製品の企画、開発を行うCarbon Works(カーボンワークス)。2007年に創業した会社であり、カーボンやガラス繊維、アラミド繊維などを得意としているブランドだ。ファイバーコンポジットチューブに関する製品のコンサルティングや製造などを行うと同時に、自社プロダクトとしてカーボンボトルケージとサイクルコンピューターマウントを用意している。

今年のユーロバイクでは実測重量3.85gという圧倒的な軽量性を誇るカーボンボトルケージを展示。これまでの製品版は8gの重量であったが、今年のデモンストレーション製品は先述した重量までダイエットに成功している。カーボンチューブと台座、ボトルを支えるステーというシンプルな構造の中で、減量のためにカーボンワークスが行ったのはチューブ径を細くすること。チューブ径は目で見てわかるほど一回りほどスリムになっており、見た目からも軽さが伝わってくる。

2つ目のプロダクトはサイクルコンピューターマウント。ステムキャップを固定するボルトからステーが伸びているかのような見た目をしたユニークなプロダクトだ。ただステーはステム用チタンボルトに接着されているわけでない。チタンボルトの内側にネジが切られており、それを利用してステーをボルト留めする構造を採用している。非常に独特な発想をもとに様々なパーツをハンドメイドするのが、ドイツのカーボンワークスだ。



セッレイタリア 拡充するSLRのBOOSTモデル&ダラーラ社と共同開発を行ったSP-01

セッレイタリアの2020モデルは4種類の新作が用意されているセッレイタリアの2020モデルは4種類の新作が用意されている
ロード、MTB、シクロクロスで三面六臂の活躍を見せるマテュー・ファンデルポールを全面に推し出したブースを展開したのは、セッレイタリアだ。近年のセッレイタリアは新技術を次々と導入し「SP-01」をはじめとした新型サドルを生み出してきている。また、SP-01にショートノーズモデル「BOOST」を追加すると、定番モデルSLRのショートノーズ化も行うなど、成長の歩みを止めない姿勢を見せている。

ユーロバイクではSP-01 BOOST TEKNO SUPER FLOWをリリース。通常のSP-01 TEKNO SUPER FLOWとは異なり、クッションサドルを一切使用しない、カーボンだけで作られる究極のプロダクトであり、idmatchのS用サドルで105g、L用サドルで110gという軽量性を誇ることが特徴だ。また、このプロダクトは、日本のスーパーフォーミュラや、佐藤琢磨が参戦しているインディカー、F1の直下カテゴリーであるF2のフォーミュラマシンの開発、製造を行うイタリアのエンジニアリングカンパニー「ダラーラ」とコラボレーションしたモデルということもポイント。世界最高峰のカーボン技術を持つ同社と協力したこのサドルには期待がかかる。

フルカーボン製のSP-01 BOOST TEKNO SUPERFLOWフルカーボン製のSP-01 BOOST TEKNO SUPERFLOW
SLR BOOSTの新作が3種類登場している。写真左はX-CROSSSLR BOOSTの新作が3種類登場している。写真左はX-CROSS 「ENGINEERED BY Dallara」のロゴが輝く「ENGINEERED BY Dallara」のロゴが輝く


また、SLR BOOSTシリーズにもX-CROSS SUPER FLOW、GRAVEL SUPER FLOW、ENDURANCE SUPER FLOWという3種類の新作が追加されている。X-CROSSはパッド量調整や座面サイド部分の強化を行うことで、SLRの形状をしたオフロードモデル。他の2種類もモデル名の通りの使用用途に合わせた調整が行われており、SLRの形状を好むサイクリスト達の選択肢が拡充した。



WTB グラベル用タイヤのサイズラインアップが充実&サドルフィットシステムが登場

700Cモデルが登場したByway700Cモデルが登場したByway
新モデルのEXPANSEがデビュー新モデルのEXPANSEがデビュー グラベルを含むロードのエンデュランスに最適なEXPOSUREの36Cバージョングラベルを含むロードのエンデュランスに最適なEXPOSUREの36Cバージョン


アメリカを中心に盛り上がりを見せている「グラベル」というカテゴリー。WTBは650B×40CというサイズのHORIZONをいち早く市場に投入しグラベルロードというジャンルを牽引してきた存在であり、グラベル用タイヤのパイオニアとしてHORIZON以降も様々なパターンのタイヤをリリースし続けている。

今回WTBはミックストレッドを採用したBywayに700Cモデルを追加。650Bのロードプラスだけではなく、700Cかつ34C、40C、44Cと幅広いラインアップを用意することで、手持ちのバイクに最適なサイズかつ走行性能のタイヤを選ぶことができる。さらに、スリックのEXPOSUREには36Cが登場したことで、グリップ用のノブは必要ないが、ワイドタイヤのメリットを得たいシチュエーションにも対応することが可能となった。また、EXPANSEというセンタースリック、サイドに背の低いノブが備えられた700×32Cタイヤも登場。Bywayなどよりもロードライドに適したモデルであり、グラベルを含むエンデュランスロードにぴったりだろう。

フィットシステムが登場したことで数多いラインアップの中から適したモデルを見つけやすくなったフィットシステムが登場したことで数多いラインアップの中から適したモデルを見つけやすくなった
また、WTBは手首の周長から適したサドルを見つけ出すフィッティングシステムをリリース。その名も「FIT RIGHT SYSTEM」。スマホやタブレットのアプリに手首周長と、自身のライディングポジション(アップライト、アグレッシブポジションなど)、ボディシェイプを入力すると適切なサドルを見つけてくれるという。

text&photo:Gakuto Fujiwara
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