2010年4月3日、スペイン・ナバラ州で第12回GPミゲール・インドゥライン(UCI1.HC)が開催され、カテゴリー3級の頂上ゴールで飛び出したホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が優勝。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)が2位に入った。

GPミゲール・インドゥライン2010コースプロフィールGPミゲール・インドゥライン2010コースプロフィール image:www.clubciclistaestella.comGPミゲール・インドゥラインは、スペイン北部ナバラ州を舞台にしたワンディレース。1951年に始まったローカルレースが起源で、ツール・ド・フランス5連覇を果たしたミゲール・インドゥラインの偉業を讃え、1999年に現在のレース名に変更された。インドゥラインは1987年にこの大会で優勝している。

2007年以降はプロツアーレースの一つ格下にあたるHC(超級)レースとして開催されており、現在では、2日後に開幕するプロツアー第5戦ブエルタ・アル・パイスバスコ(バスク一周レース)の前哨戦としての意味合いが強い。レースには多くのプロツアーチームが出場した。

スペインレースで連勝を飾ったホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)スペインレースで連勝を飾ったホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Cor Vosレースはカテゴリー山岳が6つ設定された179.3kmで行なわれ、最後は3級山岳の頂上ゴール。レースはこの頂上ゴールの上りでバトルが繰り広げられ、ゴール手前で飛び出したロドリゲスが、後続を6秒引き離してフィニッシュ。バルベルデが2位、ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・トランジションズ)が3位に入った。

今年カチューシャに移籍したロドリゲスは、パリ〜ニースで総合7位に入ると、3月22日から28日までスペインで開催されていたプロツアーレースのボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャで総合優勝。スペインレースで2連勝を飾ってみせた。

ロドリゲスはカチューシャのチームサイトの中で「今日はチームメイトのおかげで素晴らしい勝利を飾ることが出来た。自分の調子の良さに非常に満足している。続いて開催されるブエルタ・アル・パイスバスコでもモチヴェーション高く勝利を狙って行くよ」とコメント。パイスバスコでは元チームメイトのバルベルデやサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)、シュレク兄弟(ルクセンブルク、サクソバンク)、ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)、アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック)らと総合争いを繰り広げることになるだろう。


GPミゲール・インドゥライン2010結果
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)          4h52'40"  
2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)         +06"
3位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・トランジションズ)       +08"
4位 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、カチューシャ)           +10"
5位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)              +12"
6位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、エウスカルテル)          +14"
7位 マウロ・フィネット(イタリア、リクイガス)
8位 マキシム・ブエ(フランス、アージェードゥーゼル)
9位 フアンホセ・オロス(スペイン、エウスカルテル)
10位 ヴァレリオ・アニョーリ(イタリア、リクイガス)            +18"

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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