11月25日、XEBIO GROUP Presents 東北シクロクロスシリーズ 第2戦 猪苗代ラウンドが猪苗代湖志田浜にて開催された。最高峰のC1では宇都宮ブリッツェンの鈴木龍が、阿部嵩之と佐藤利英(Team CHAINRING)を下し優勝した。



幻想的な朝霧の猪苗代湖畔幻想的な朝霧の猪苗代湖畔 Photo:Noriyuki Sasaki猪苗代ラウンドは過去に天神浜で行われていたが、昨シーズンより志田浜に会場を移して開催され、会場となるリゾートホテルのレイクサイド磐光の施設内にコースが設定されている。参加者向けに宿泊の特別プランも用意され宿泊とパックでレースに参戦する参加者や施設内にはフードコーナーや物産品の売店もあり、参加者にとっては最高の環境でのレース会場であったであろう。

猪苗代ラウンドの同一日程でJCXシリーズのマキノラウンドが開催されており、国内トップライダーの参加者は少ないものの全体で180名ほどのライダーが集まった。コースはキャンプ場の芝生エリアがメインとなり林間セクションや猪苗代名物のサンドセクションが盛り込まれ、サンドセクションやコーナリングスキルの他にパワーも必要なコースレイアウトであった。

C1には、昨年の猪苗代ラウンドを制したTeam CHAINRINGの佐藤利英や宇都宮ブリッツェンの鈴木龍と今シーズンシクロクロスは初レースとなる阿部嵩之など20名の出走となった。

C1スタートC1スタート Photo:Noriyuki SasakiC1レース序盤鈴木龍を先頭にトップ集団が形成されるC1レース序盤鈴木龍を先頭にトップ集団が形成される Photo:Noriyuki Sasaki

C1磐梯山をバックにサンドセクションでも三つ巴のバトルを繰り広げるC1磐梯山をバックにサンドセクションでも三つ巴のバトルを繰り広げる Photo:Noriyuki Sasaki
レース序盤から鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)が先頭に立ち、久保田冬吾(東北学院大学自転車競技部CX班)、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、蠣崎藍道(TEAM SPORTSKID)、霜山誠一(PAXPROJECT)、佐藤利英(Team CHAINRING)の6名の先頭グループが形成される。

周回を重ねるごとに、乗車できない程ふかふかになったサンドセクションでのランニングで体力が奪われ、レース中盤には蠣崎や霜山、久保田らがドロップしていていきロードでの地足がある鈴木、阿部、佐藤の3名に絞られていく。

鈴木が先頭でイーブンペースで周回を重ねるが、ランニングでのストライドが長い佐藤がサンドセクションで先頭に出たり、ストレートのペダリング区間で阿部が追い付いたりとレースは最後まで三つ巴の戦いを見せたが、残り2周回目で鈴木がペースアップ。最後まで逃げ切るかと思われたが、最終周回にチームメイトの阿部が最終コーナー手前で鈴木に追いつき、宇都宮ブリッツェンの2選手によるゴールスプリント勝負に持ち込まれた末に鈴木が僅差で刺して優勝。宇都宮ブリッツェンのワンツーフィニッシュを決めた。

C1チームメイト同士のゴールスプリントは鈴木龍が制したC1チームメイト同士のゴールスプリントは鈴木龍が制した Photo:Noriyuki Sasaki
CL1、CL2+3スタートCL1、CL2+3スタート Photo:Noriyuki SasakiCL1終始デッドヒートを繰り広げた林口と須藤CL1終始デッドヒートを繰り広げた林口と須藤 Photo:Noriyuki Sasaki

CL1須藤むつみがデッドヒートを制するCL1須藤むつみがデッドヒートを制する Photo:Noriyuki SasakiC2優勝の中村龍吉はウィリーでゴールを決めるC2優勝の中村龍吉はウィリーでゴールを決める Photo:Noriyuki Sasaki


CL1とCL2+3の女子選手が混走となったレースは、CL1では2016、2017シーズンの東北CXのシリーズチャンピオンの須藤むつみ(Ready Go JAPAN)、2015シーズンのシリーズチャンピオンの宮崎優花(Cyclesta)、2013、2014シーズンシリーズチャンピオンの林口幸恵(Live GARDEN BiciStelle)、2011、2012シーズンのシリーズチャンピオンの綿貫通穂(臼杵レーシング)の過去の東北CXでCL1のシリーズチャンピオンになった4名が出揃った。

レース序盤、CL2+3で今年からCL3となり先週の野辺山で優勝を飾った菊地英(TEAM AIBE)やCL2のこのレースで優勝をした安達直子(潟鉄TRC)がCL1の選手に絡む健闘を見せたが、周回を重ねるごとに須藤、林口のデッドヒートとなったが、2秒差で須藤が押し切って1位を獲得。

C2やC3、C4では東北の大学生や高校生などが上位を占めて、地元の若手選手が伸びてきているのが目立ってきている。

C1表彰式C1表彰式 Photo:Noriyuki SasakiCL1表彰式CL1表彰式 Photo:Noriyuki Sasaki

集合写真集合写真 Photo:Noriyuki Sasaki
優勝選手のコメント
C1 鈴木龍

砂浜のランニング区間など思ったよりコースががきつかったが、最後まで耐えて得意な区間で頑張りました。次は福島空港ラウンドに出場予定ですので、また次のレースも応援よろしくお願いします。

CL1 須藤むつみ
デッドヒートを繰り広げた林口選手とは普段から似たような順位で走っているのですが、今日も楽しいバトルができました。昨年のこの大会に参加させて頂きましたが、ホテルとレース会場がシームレスで動けて、猪苗代湖畔の素晴らしいレース会場で走れることを楽しみに参加しました。
C1
CL1
1位 須藤 むつみ(Ready Go JAPAN) 0:44:40.9
2位 林口 幸恵(Live GARDEN BiciStelle) +0:10
3位 綿貫 通穂(臼杵レーシング) -1Lap
CM1
1位 中谷 聡(北陸ドロタボウ) 0:40:54.9
2位 伊藤 敦弘(チバポンズ) +0:15
3位 須藤 大輔(VOLCAオードビーBOMA) +0:17
C2
1位 中村 龍吉 0:38:55.0
2位 鈴木 将(チーム酒う活) +0:06
3位 上野 悠佑太(TEAM GRM) +1:47
C3
1位 福地 猛(学校法人石川高等学校) 0:24:10.8
2位 田邊 昌宏(サガミレーシング) +0:08
3位 三浦 伶央(山形大学) +0:48
C4A
1位 西塔 愛良(東北学院大学) 0:25:21.3
2位 赤荻 秀弥(じてんしゃの杜) +0:32
3位 菊地 壮太郎(TEAM AIBE) +0:35
C4B
1位 金澤 陸(修明高等学校) 0:25:13.0
2位 風間 翔眞(東北学院大学) +0:35
3位 嘉瀬 峻介(LinkTOHOKU) +0:42
CL2+3
1位 安達 直子(潟鉄TRC) 0:28:35.7
2位 河鍋 優美子 +1:08
3位 菊地 英(TEAM AIBE) +1:51
CM2+3
1位 金子 渉(530711) 0:25:29.7
2位 坂田 智徳(あぶくまサイクリングクラブ) +0:12
3位 及川 修(ADVANCE仙台) +0:30
CK3
1位 成田 光志 0:10:59.6
2位 佐々木 啄人(ベルエキップしびれ隊) +0:00
3位 秋元 碧(AKM) +0:26
CK2
1位 山田 駿太郎(茨城CXレーシング) 0:12:01.1
2位 菊地 慶次郎(TEAM AIBE) +1:01
3位 影山 荘明(オンザロード) +2:25
CK1
1位 冨山 暖(7速発進) 0:15:14.7
2位 佐藤 真実(ADVANCE仙台)-1Lap
3位 金澤 美桜 -1Lap
Photo:Noriyuki Sasaki
Text:Junya Sugata

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