3月19日、カテゴリー山岳が2つ設定された131kmの山岳コースで行なわれたツール・ド・台湾第6ステージは、スモーレン・トマス(ポーランド、CCCポルサット・ポルコウィチェ)が優勝。綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)と宮澤崇史(日本ナショナルチーム)がそれぞれ僅差の3位と4位に入った。

台北市郊外の山岳地帯を進むメイン集団台北市郊外の山岳地帯を進むメイン集団 photo:www.tourdetaiwan.org.tw台湾北部に位置する台北市をスタートする第6ステージは、前半に標高300m級のカテゴリー山岳が2つ設定された131kmの山岳コース。総合争いに影響を与える大きなタイム差がつく可能性有りだ。

この日は総合11位の鈴木譲(シマノレーシング)が逃げグループに入り、メイン集団から最大4分のリード。しかしメイン集団は慎重にタイム差をコントロールし、ゴールまで余裕を持って逃げを吸収した。

バイクを投げてゴールする綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)、ダウニング(ラファ・コンドル・シャープ)、トマス(CCCポルサット・ポルコウィチェ)バイクを投げてゴールする綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)、ダウニング(ラファ・コンドル・シャープ)、トマス(CCCポルサット・ポルコウィチェ) photo:www.tourdetaiwan.org.tw最後はこの日も大集団によるゴールスプリント勝負に持ち込まれ、積極的に集団を率いたCCCポルサット・ポルコウィチェに発射されたスモーレン・トマス(ポーランド)が勝利。前日のステージ優勝者ディーン・ダウニング(イギリス、ラファ・コンドル・シャープ)と綾部勇成(日本、愛三工業レーシングチーム)、そしてポイント賞ジャージの宮澤崇史(日本ナショナルチーム)が横一線でゴールしたが、トマスには届かなかった。

「今日は最高の一日だ。チームメイトは本当に素晴らしい働きをしてくれた。ラスト300mまでずっとチームメイトの後ろについて、そこからスプリントしたんだ」。連日ステージ上位に絡んでいポーランド勢が念願のステージ優勝を掴んだ。

リーダージャージは、第1ステージの優勝者デーヴィッド・マッキャン(アイルランド、ジャイアント・アジアレーシング)がキープ。ポイント賞とアジアンライダー賞トップの宮澤崇史はボーナスタイムを獲得することが出来ず、マッキャンとの総合タイム差は14秒のまま変わらず。翌日の最終ステージには合計19秒のボーナスタイムが設定されており、理論上、宮澤の総合逆転は可能だ。

レース展開や選手コメントはレース公式サイトより。

ツール・ド・台湾2010第6ステージ
1位 スモーレン・トマス(ポーランド、CCCポルサット・ポルコウィチェ)   3h10'17"
2位 ディーン・ダウニング(イギリス、ラファ・コンドル・シャープ) 
3位 綾部勇成(日本、愛三工業レーシングチーム)
4位 宮澤崇史(日本、日本ナショナルチーム)
5位 チャド・ブルドジラウスカス(アメリカ、ケンダ・ギアグリンダー)
6位 キム・ヨンウク(韓国、クムサン・ジンセン・アジア)
7位 ディーン・ウィンザー(オーストラリア、ラファ・コンドル・シャープ)
8位 鈴木真理(日本、シマノレーシング)
9位 ワン・カンポー(香港、香港チーム)
10位 マティシアク・バルトロミエイ(ポーランド、CCCポルサット・ポルコウィチェ)

text:Kei Tsuji
photo:www.tourdetaiwan.org.tw

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