フルクラムからリリースされているアルミホイールの旗艦モデルRACING ZERO。カーボンリムが主流となった今もレーシングモデルとして君臨し続ける名作は、かつて赤色のスポークがアイデンティティだった。仕様変更にともない廃盤となったレッドスポークが、日本国内限定かつ極少量のみ復刻する。



カーボンホイールに引けを取らないアルミレーシングホイールとして現在も多くの支持を集めているフルクラムのRACING ZERO。デビュー当時、プロ選手も愛用した傑作ホイールは鮮やかなレッドアルマイトで彩られており、最高峰のアルミホイールのアイコンとして輝いていた。そんな赤色スポークは仕様変更に伴い廃盤とされていたが、今回再び日本限定で復刻することになった。

フルクラム Racing Zero Red Sopokeフルクラム Racing Zero Red Sopoke (c)カワシマサイクルサプライ
復刻版ということもあり、リムも現在主流となっているC17ではなく、C15という細身のモデルを採用していることもポイント。レッドスポークが定番であった当時の仕様がそのままに再現されており、当時の人気を知るサイクリストにとっては垂涎の逸品だろう。

RACING ZERO RED SPOKEのリムハイトはフロントが26mm、リアが30mmと前後で異なるサイズを採用している。リムは軽量化のためスポークとスポークの間に切削加工を施しており、前後ペア重量は1,437gと軽量に仕上がっている。

アルミ製のストレートプルエアロスポークもRACING ZEROの特徴の1つ。フロントはラジアル組、そしてリアは駆動側を非駆動側の2倍のスポーク数とするフルクラム独自の「2:1スポークレシオ」組としている。スポーク数はフロントが16本、リアが左7本/右14本の21本。ニップルも軽量なアルミ製だ。

フロントハブはカーボンボディとアルミフランジの組み合わせ、リアハブはボディとフランジともにアルミ製。オーバーサイズが採用されており、スポークとリム、ハブと合わせRACING ZEROならではの高い剛性を実現している。プラズマ電解酸化処理を施したフリーボディや、セラミック仕様のUSBベアリングなどもこれまでのRACING ZEROと同じだ。

傑作ホイールとして名高いRACING ZEROの赤スポークモデル。幾度か復刻されてきたが、今回こそ往年のレジェンドが駆り、数々の栄冠を勝ち取ったマスターピースを手にするラストチャンスだという。流通する量も非常に少ないとアナウンスされているため、気になる方はフルクラムの正規販売店に問い合わせたほうが良いだろう。国内販売代理店はカワシマサイクルサプライ。



フルクラム RACING ZERO RED SPOKE
リム:アルミ クリンチャー C15
リムハイト:フロント/26mm リア/30mm
推奨タイヤ幅:23~32mm
スポーク:アルミストレートプルエアロ、フロント ラジアル16本、リア Two-to-One 左7本 右14本
ニップルアルミニップル
フロントハブ:カーボンボディアルミフランジ
リアハブ:アルミ製、アルミフランジ
ベアリング:USBセラミック
その他:プラズマ電解酸化処理HG-FWボディ
重量:フロント/607g、リア/830g、総重量/1,437g
価格:117,000円(税抜)