国内ロードレースのシリーズ戦「Jプロツアー」を主催するJBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)は、9月30日に開催されるJプロツアー第21戦を「高木秀彰メモリアル」として開催することを発表。併せて、以降のレースに敢闘賞を設定することを発表した。



Jプロツアー2017輪島ロードで撮影中の高木秀彰さん。これが最後のレース撮影となったJプロツアー2017輪島ロードで撮影中の高木秀彰さん。これが最後のレース撮影となった photo:Nobumichi.Komori昨年10月に急逝された故・高木秀彰氏は、シクロワイアードの国内レース記事でもおなじみだった自転車競技専門のフォトジャーナリスト。Jプロツアーでは大会オフィシャル・フォトグラファーとして年間を通してレースに帯同し、選手の活躍を伝え続けてきた。

JBCFは9月17日付のプレスリリースで、9月30日に群馬サイクルスポーツセンターで開催されるJプロツアー第21戦「第1回群馬CSCオータムロードレース」を、「高木秀彰メモリアル」として開催することを発表。さらに同レース以降「敢闘賞」が設定され、毎レース1名を選出して表彰する。敢闘賞は来年以降の全てのJプロツアーレースに設定される。

先に開催されたインカレロード でも「高木秀彰賞」が男女優勝者の大学に贈られており、関わりの深かった二つの大会で故人の功績を讃える賞が設定されることになる。

以下、JBCFのプレスリリースより。



昨年10月に開催された群馬CSCでの経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ昨年10月に開催された群馬CSCでの経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ photo:Satoru Katoこの度、9月30日に開催する「第1回JBCF群馬CSCオータムロードレース」を、「第1回JBCF群馬CSCオータムロードレース 高木秀彰メモリアル」として開催します。また、Jプロツアーに「敢闘賞」を設けることになりましたのでお知らせします。

昨年10月に急逝されたフォトジャーナリストの故・高木秀彰氏は、JBCFのオフィシャルフォトグラファーとして長きに渡りご尽力頂いただけでなく、国内ロードレース全体の撮影・報道に関わり、その発展に多大な貢献をされました。その活動は関係者のみならず広く知られ、独自の視点から生み出される記事やレポートに励まされたと言う選手も少なくありません。1周忌を目前に、故人を惜しむ声は未だ絶えません。

その高木氏のご家族より、自転車レース界に支えられてきたことへの感謝と恩返しをしたいとの申し出を頂き、「高木秀彰メモリアル」レースの開催と「敢闘賞」を設けることといたしました。

■第1回JBCF群馬CSCオータムロードレース 高木秀彰メモリアル

来たる9月30日に開催される「第1回JBCF群馬CSCオータムロードレース」のJプロツアーを「高木秀彰メモリアル」として開催します。これは、開催地の群馬サイクルスポーツセンターが、故人が国内レースを撮影するきっかけとなった場所であることにちなむものです。併せて、Jプロツアーの優勝者に特別賞金が贈られます。

■敢闘賞

群馬CSCオータムロードレース以降の今季のJプロツアーのレースと、来年以降のJプロツアーのレースに設定されます。

この賞は、優勝した選手だけでなく、果敢な走りをした選手への賞賛を惜しまなかった故人の姿勢に倣うもので、特に若手選手の積極的な走りを評価し、将来につなげて欲しいという願いがこめられています。
毎レース1名が選出され、賞金が贈られます。

text:Satoru Kato

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