プロ通算153勝をマークするジャーマンスプリンター、アンドレ・グライペル(ロット・スーダル)がフランスのプロコンチネンタルチーム、フォルトゥネオ・サムシックに移籍する。現在グライペルは36歳、契約は少なくとも2020年までの2年間だ。



アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル) photo:Kei Tsuji
フォルトゥネオ・サムシックが発表したプレスリリースよれば、契約は少なくとも2019年、2020年の2年間。ツール・ド・フランス通算11勝、ツアー・ダウンアンダー通算18勝と総合優勝2回、ジロ・デ・イタリア通算7勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ通算4勝と輝かしい戦績を誇る"ゴリラ"は8年間在籍した現チームを離れ、フランスチームのジャージを纏うこととなる。

プレスリリースの中でグライペルは「来季はトップコンディションに戻して成績を求めつつ、自分の経験を若い才能揃いのチームにシェアしていきたいと思っている。フランス語は理解しているし、少しだけ話すこともできるけれど、皆と共にレースを走ればもっとコミュニケーションも楽になると思う。ブルターニュ地方はツール・ド・フランスのコースとしても何度も走ったことがあるから地域の自転車競技熱も理解しているよ。新しい環境での自分の役割が非常に楽しみだ」とコメントする。

今ツールでは3位止まりだったアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)今ツールでは3位止まりだったアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル) photo:Makoto.AYANO
チームGMのエマヌエル・ウベール氏は同様に「プロ通算153勝、グランツール通算22勝も飾っている彼の移籍は非常に誇らしいことだ。彼にとっては新しいチーム、新しい国、そして新しいレースを経験してもらうことになる。我々のジャージを着てツールのようなビッグレースからローカルレースで彼が走るのが楽しみでならない。既にチームには21歳の若いスプリンター、ブラム・ウェルテンがいるが、アンドレの加入は彼にとって素晴らしい経験になると思う。二人のチームリーダー、つまりワレン(バルギル)が山岳で、アンドレが平坦で活躍するために出来る限りのサポートを尽くしていきたいと考えている」と語っている。

ブルターニュ地方に根ざすフォルトゥネオ・サムシック。昨年ツール山岳王に輝いたバルギルを加入させたが、現在まで今シーズンはUCI2クラスでの1勝止まり。グライペルの獲得によってUCIポイントの量産、そしてツールの連続ワイルドカード獲得なるかに注目が集まる。

text:So.Isobe

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