大分市内で開催されたJプロツアー第21戦で、マトリックスパワータグがレース終盤を支配。佐野淳哉、ホセ・ビセンテ、土井雪広、アイラン・フェルナンデスの4名が逃げ切り、土井が先頭でフィニッシュラインを切った。



スタート前には急逝されたオフィシャルフォトグラファー高木秀彰氏への黙祷が捧げられたスタート前には急逝されたオフィシャルフォトグラファー高木秀彰氏への黙祷が捧げられた (c)Nobumichi.Komori/JBCFレース序盤に入部正太朗(シマノレーシング)、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、白川幸希(VICTOIRE広島)、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)の逃げ集団ができるレース序盤に入部正太朗(シマノレーシング)、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、白川幸希(VICTOIRE広島)、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)の逃げ集団ができる (c)Nobumichi.Komori/JBCF


Jプロツアー第21戦が、大分県大分市の大銀ドーム周辺に設定された特設周回コースで行われた。来年に国際自転車競技連合(UCI)公認となることが決定しており、今年からUCIの規定に則った1周10.0kmのコースが新設された。

レースは序盤からアタック合戦に。阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が単独で抜け出すと、入部正太朗(シマノレーシング)、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、白川幸希(VICTOIRE広島)の3名が合流して4人の逃げ集団が形成されるが、この逃げはやがてメイン集団に吸収される。

決定的な逃げが決まったのは4周目。再びアタックした阿部と主催者推薦枠で出場する石上優大(日本ナショナルチーム)の2人が先行すると、5人の選手が合流し7人の逃げ集団が形成された。

7人の逃げ集団がレース中盤に形成されて逃げ続ける7人の逃げ集団がレース中盤に形成されて逃げ続ける (c)Nobumichi.Komori/JBCF4人の追走集団が先行する逃げ集団を追う4人の追走集団が先行する逃げ集団を追う (c)Nobumichi.Komori/JBCF

逃げ集団は思惑が噛み合わないながらも逃げ続ける逃げ集団は思惑が噛み合わないながらも逃げ続ける (c)Nobumichi.Komori/JBCF12人になった先頭集団でルビーレッドジャージのホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)が攻撃を仕掛ける12人になった先頭集団でルビーレッドジャージのホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)が攻撃を仕掛ける (c)Nobumichi.Komori/JBCF


その後、レースは7人の逃げ集団とメイン集団のまま周回を重ねていくが、8周目になるとメイン集団からも追走が出て、10周目にはついに追走集団が逃げ集団に合流。先頭は12人の集団となる。

内訳はマトリックスパワータグ4人、宇都宮ブリッツェン3人、シマノレーシング2人、日本ナショナルチーム2人と、マトリクックスパワータグが数的有利の状態。さらにホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)が攻撃を仕掛け続けたことで、先頭はマトリックスパワータグ4人、宇都宮ブリッツェン1人、日本ナショナルチーム2人の7人に絞られる。

その中から10周目終盤に佐野淳哉(マトリックスパワータグ)が単独アタック仕掛けて単独で抜け出すと、後方からはチームメートのホセ・ビセンテ、土井雪広、アイラン・フェルナンデスが次々に合流し、先頭はマトリックスパワータグの4人に。結局、マトリックスパワータグの4人がそのまま先頭を守りきり、土井が優勝。秋吉台カルストロードレースに続く今シーズン2度目のワンツースリーフィニッシュを達成した。

マトリックスパワータグの数的有利を活かして佐野淳哉がアタックを仕掛けるマトリックスパワータグの数的有利を活かして佐野淳哉がアタックを仕掛ける (c)Nobumichi.Komori/JBCF
独走を続ける佐野淳哉(マトリックスパワータグ)独走を続ける佐野淳哉(マトリックスパワータグ) (c)Nobumichi.Komori/JBCFマトリックスパワータグが4人横並びでフィニッシュ。土井雪広が先頭で入ったマトリックスパワータグが4人横並びでフィニッシュ。土井雪広が先頭で入った (c)Nobumichi.Komori/JBCF

P1クラスタ表彰式。マトリックスパワータグが今期2度目の表彰台独占P1クラスタ表彰式。マトリックスパワータグが今期2度目の表彰台独占 (c)Nobumichi.Komori/JBCFJプロツアーリーダー、ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) U23リーダー、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)Jプロツアーリーダー、ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) U23リーダー、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) (c)Nobumichi.Komori/JBCF

P1クラスタ 120.0km
1位 土井雪広(マトリックスパワータグ) 3h14’11”
2位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
3位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
4位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
5位 石上優大(日本ナショナルチーム) +1’08”
6位 山本大喜(日本ナショナルチーム) +1’13”
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
Fクラスタ 
1位 樫木祥子(AVENTURA AIKOH VICTORIA RACING) 42’58”
2位 野口佳子(FORCE) +11”
3位 近藤由美(VC Fukuoka) +13”
E1クラスタ
1位 河賀雄大(Team UKYO Reve) 1h20’27”
2位 山科竜一郎(VC AVANZARE) +01”
3位 渡邊正光(Link TOHOKU) +02”
写真・文:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟

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