75km/hにも達する超高速集団スプリントで、この日28歳の誕生日を迎えたマッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ)が勝利。翌日の超級山岳フィニッシュに向けてミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)は順当に総合をキープしている。
風化した古城横を駆け抜けていく (c)www.vueltaburgos.com
スペインはブルゴス地方のオーニャからベロラドまで南下するブエルタ・ア・ブルゴス第2ステージ。超級山岳フィニッシュが2つ、登りフィニッシュが1つというステージ構成の上では貴重なスプリントステージであり、序盤からクイックステップフロアーズやアクアブルー・スポート、コフィディス・ソルシオンクレディといったスプリンターチームがメイン集団の牽引役を担った。
そんな状況下で逃げにトライしたのは、昨日もエスケープして敢闘賞ジャージを着るベンジャミン・キング(アメリカ、ディメンションデータ)や、ルイス・マス(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA)、ダニエル・ディアス(アルゼンチン、デルコ・マルセイユKTM)といった、プロコンチネンタルチームを主軸にした7名。
この日唯一25km地点に設定された2級山岳はディアスが先着し、この日終了時点での山岳賞ジャージ着用を決定させる。総合リーダーのミケル・ランダ(スペイン)擁するチームスカイは、タイム差を3分程度に抑え込むことでレース状況の均衡を保っていった。
ファンサービスに努めるミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) (c)www.vueltaburgos.com
3分差で逃げる7名 (c)www.vueltaburgos.com
集団をコントロールするチームスカイやクイックステップフロアーズ (c)www.vueltaburgos.com
丘陵地が続くブルゴスを走るプロトン (c)www.vueltaburgos.com
レースが中盤を過ぎるとスプリントに持ち込みたい複数チームがメイン集団の先頭に立ち、徐々に逃げグループとのタイム差を削り取っていく。残り20kmでタイム差は1分を割り込み、残り10km地点では20秒に。逃げグループからはマスが一人抜け出したものの、その独走も長くは続かなかった。
残り8.8kmでマスを飲み込んだ集団は、チームスカイやクイックステップフロアーズのペースメイクでアタックを防いでいく。するとスカイトレインからジャンニ・モスコン(イタリア)が発射されるも独走は続かず、緩い下り勾配で70km/hに達するハイスピードで各チームが列車をぶつけ合った。
前イギリス王者アダム・ブライスを連れたアクアブルー・スポート優勢で残り500mを切ると、一瞬の間隙を突いてマッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ)が加速する。STRAVAログによると最高74.9km/hで追い込むブライスやティム・アリエセン(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ)も届かず、この日28歳の誕生日を迎えたトレンティンがバースデーウィンを達成。8位には2014年シーズンをマトリックス・パワータグで走っていたエデュアルド・プラデス(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA)が入った。
ハイスピードスプリントを制したマッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) (c)www.vueltaburgos.com
「チームメイトに助けられて集団前方に陣取り、混沌とした残り3kmからゴールまで楽に走ることができた。スプリンター向けのステージは2つだけなのでどの選手も前に上がろうとして、結果的にクレイジーなほどにハイスピードだった。今日のような展開では早掛けした方が良いと分かっていたので、残り300mでスプリントを開始した。これからホテルに戻ってワインと良い肉のステーキで勝利を誕生日を祝いたいと思う」と、フィニッシュ後に喜んだトレインティン。クイックステップフロアーズとしては不発に終わった昨ステージの借りを返す形に。
バースデーウィンを飾ったマッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) (c)www.vueltaburgos.com
ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)が総合首位をキープ (c)www.vueltaburgos.com
チームメイトに守られて危なげなくフィニッシュしたランダは総合首位をキープ。「とてもタフなステージだった。自分だけじゃなく皆もキツかったと言っているので、明日は良く状況を見極めていきたい。ここまでうまく運んでいるので、あと数日身体が動いてくれるように願っているよ」と翌日に迫る超級山岳フィニッシュを見据えるコメントを残している。
またこの日、NIPPOヴィーニファンティーニのスプリンター、ピエルパオロ・デネグリ(イタリア)は5位入賞。小林海は集団内でゴールし、西村大輝は1分19秒遅れで2日目を終えている。

スペインはブルゴス地方のオーニャからベロラドまで南下するブエルタ・ア・ブルゴス第2ステージ。超級山岳フィニッシュが2つ、登りフィニッシュが1つというステージ構成の上では貴重なスプリントステージであり、序盤からクイックステップフロアーズやアクアブルー・スポート、コフィディス・ソルシオンクレディといったスプリンターチームがメイン集団の牽引役を担った。
そんな状況下で逃げにトライしたのは、昨日もエスケープして敢闘賞ジャージを着るベンジャミン・キング(アメリカ、ディメンションデータ)や、ルイス・マス(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA)、ダニエル・ディアス(アルゼンチン、デルコ・マルセイユKTM)といった、プロコンチネンタルチームを主軸にした7名。
この日唯一25km地点に設定された2級山岳はディアスが先着し、この日終了時点での山岳賞ジャージ着用を決定させる。総合リーダーのミケル・ランダ(スペイン)擁するチームスカイは、タイム差を3分程度に抑え込むことでレース状況の均衡を保っていった。




レースが中盤を過ぎるとスプリントに持ち込みたい複数チームがメイン集団の先頭に立ち、徐々に逃げグループとのタイム差を削り取っていく。残り20kmでタイム差は1分を割り込み、残り10km地点では20秒に。逃げグループからはマスが一人抜け出したものの、その独走も長くは続かなかった。
残り8.8kmでマスを飲み込んだ集団は、チームスカイやクイックステップフロアーズのペースメイクでアタックを防いでいく。するとスカイトレインからジャンニ・モスコン(イタリア)が発射されるも独走は続かず、緩い下り勾配で70km/hに達するハイスピードで各チームが列車をぶつけ合った。
前イギリス王者アダム・ブライスを連れたアクアブルー・スポート優勢で残り500mを切ると、一瞬の間隙を突いてマッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ)が加速する。STRAVAログによると最高74.9km/hで追い込むブライスやティム・アリエセン(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ)も届かず、この日28歳の誕生日を迎えたトレンティンがバースデーウィンを達成。8位には2014年シーズンをマトリックス・パワータグで走っていたエデュアルド・プラデス(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA)が入った。

「チームメイトに助けられて集団前方に陣取り、混沌とした残り3kmからゴールまで楽に走ることができた。スプリンター向けのステージは2つだけなのでどの選手も前に上がろうとして、結果的にクレイジーなほどにハイスピードだった。今日のような展開では早掛けした方が良いと分かっていたので、残り300mでスプリントを開始した。これからホテルに戻ってワインと良い肉のステーキで勝利を誕生日を祝いたいと思う」と、フィニッシュ後に喜んだトレインティン。クイックステップフロアーズとしては不発に終わった昨ステージの借りを返す形に。


チームメイトに守られて危なげなくフィニッシュしたランダは総合首位をキープ。「とてもタフなステージだった。自分だけじゃなく皆もキツかったと言っているので、明日は良く状況を見極めていきたい。ここまでうまく運んでいるので、あと数日身体が動いてくれるように願っているよ」と翌日に迫る超級山岳フィニッシュを見据えるコメントを残している。
またこの日、NIPPOヴィーニファンティーニのスプリンター、ピエルパオロ・デネグリ(イタリア)は5位入賞。小林海は集団内でゴールし、西村大輝は1分19秒遅れで2日目を終えている。
H3
ブエルタ・ア・ブルゴス2017第2ステージ
ステージ成績
1位 | マッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) | 3h38'54" |
2位 | アダム・ブライス(イギリス、アクアブルー・スポート) | |
3位 | ティム・アリエセン(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ) | |
4位 | ロマン・カーディス(フランス、ディレクトエネルジー) | |
5位 | ピエルパオロ・デネグリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) | |
6位 | レイモンド・クレダー(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ) | |
7位 | アルミンド・フォンセカ(フランス、フォルトゥネオ・オスカロ) | |
8位 | エデュアルド・プラデス(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA) | |
9位 | クリストフ・ノップ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | |
10位 | アーロン・ゲイト(ニュージーランド、アクアブルー・スポート) | |
97位 | 小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ) | |
108位 | 西村大輝(NIPPOヴィーニファンティーニ) | +1'19" |
個人総合成績
1位 | ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) | 7h04'52" |
2位 | セルゲイ・チェルネトスキー(ロシア、アスタナ) | +02" |
3位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | +03" |
4位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | +05" |
5位 | ピエルパオロ・デネグリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) | +07" |
6位 | イェッツェ・ボル(オランダ、マンザナ・ポストボン) | |
7位 | ヨナス・ファンヒネヒテン(ベルギー、コフィディス・ソルシオンクレディ) | |
8位 | カルロス・バルベロ(スペイン、モビスター) | |
9位 | ファビアン・グルリエ(フランス、ディレクトエネルジー) | |
10位 | メルハウィ・クドス(エリトリア、ディメンションデータ) |
ポイント賞
1位 | ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) | 25pts |
2位 | マッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) | 25pts |
3位 | セルゲイ・チェルネトスキー(ロシア、アスタナ) | 20pts |
山岳賞
1位 | ダニエル・ディアス(アルゼンチン、デルコ・マルセイユKTM) | 10pts |
2位 | ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) | 10pts |
3位 | フェリペ・オソリロ(コロンビア、マンザナ・ポストボン) | 7pts |
ヤングライダー賞
1位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | 7h04'57" |
2位 | ニコラ・バジョーリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) | +02" |
3位 | ドリアン・ゴードン(フランス、コフィディス・ソルシオンクレディ) | +13" |
チーム総合成績
1位 | チームスカイ | 21h14"50" |
2位 | NIPPOヴィーニファンティーニ | +07" |
3位 | クイックステップフロアーズ | +12" |
text:So.Isobe
photo:www.vueltaburgos.com
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