元世界王者が集団スプリントで勝利　総合は動かず翌日の最終日へ

最終日を前にしたジロ・ローザ第9ステージは集団スプリントに持ち込まれ、元世界王者のマルタ・バスティアネッリ（イタリア、アレ・チッポリーニ）が勝利。総合順位は動かず、翌日の平坦サーキットで10日間の戦いを幕を閉じる。

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昨日のフィニッシュ地点パリヌロから内陸に入り、カンパニア州のポッラを目指すジロ・ローザ第9ステージは122.3km。序盤にアップダウンはあるものの、中盤からは概ね平坦基調でスプリンター向けのコースだ。

序盤から逃げた3名 photo:CorVosスプリントに向けてアスタナやウィグル・ハイファイブが集団を牽引 photo:CorVos


序盤のアップダウン区間でWM3エネルジーやサイランス・プロサイクリングが逃げにメンバーを送り込んだものの、マリアローザのブールス・ドルマンス・プロサイクリングやオリカ・スコットが率いる集団は大きなリードを許さない。スプリントを狙うアスタナなども加わったことで、残り2kmを切って逃げは飲み込まれた。

キャニオン・スラムやアレ・チッポリーニが争いながらゴール前に到達し、第6ステージで勝利したロッタ・レピスト（フィンランド、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング）を下した2007年の世界王者、マルタ・バスティアネッリ（イタリア、アレ・チッポリーニ）が勝利を飾った。

スプリントを制したマルタ・バスティアネッリ（イタリア、アレ・チッポリーニ） photo:CorVos
バスティアネッリの勝利を喜ぶアレ・チッポリーニのメンバー photo:CorVosスプマンテを開けるマルタ・バスティアネッリ（イタリア、アレ・チッポリーニ） photo:CorVos


総合勢は全て52名の先頭集団に入ったため、総合順位に変動は無し。與那嶺恵理（エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ）も同タイムの38位フィニッシュしている。「体調が戻ってきているというよりも、他選手も疲れが溜まってきているのでなんとか耐えることができています」とコメントしているが2度目のジロ・ローザ完走はほぼ間違いないだろう。

いよいよ翌第10ステージがジロ・ローザのファイナルステージ。アンナ・ヴァンデルブレゲン（オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング）は2度目のジロ・ローザ制覇に王手を掛けており、海岸線に面したナポリの街「トッレ・デル・グレーコ」でで10日間に渡る戦いの幕が閉じられる。

マリアローザに王手を掛けたアンナ・ヴァンデルブレゲン（オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング） photo:CorVos