ガビリア「3勝なんて夢想だにしなかった」デュムラン「今日はリラックスできた」

大方の予想通り、スプリントへと持ち込まれたジロ・デ・イタリア2017第12ステージ。グランツール初出場にして、ステージ3勝を飾ったフェルナンド・ガビリアを中心に選手たちのコメントをお届けします。

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フェルナンド・ガビリア（コロンビア、クイックステップフロアーズ）

ステージ3勝目を飾ったフェルナンド・ガビリア（コロンビア、クイックステップフロアーズ） photo:Kei Tsuji / TDWsport
フィニッシュへ向けて集団が加速しているタイミングでマックス（リケーゼ）がパンクしたので少し心配だった。でも、彼はきちんとリカバリーして集団へと戻ってきたので、ホッとしたよ。彼は僕のスプリントに欠かせないんだ。彼とチームには大きな感謝を捧げたいね。今日はとても素晴らしい結果を残すことができた。もうこれ以上望むことはないよ。

初めてのグランツールで、こんな走りが出来るなんて想像したこともなかった。もちろん、ステージ優勝出来ればいいな、とは思っていたけれど、3勝だなんて夢想だにしなかった。ここまで、タフなレースだったけれど好調を維持できている。何度も言うようだけれど、ミラノまで走り切りたいね。マリア・チクラミーノのためだけじゃない、ボブ（ユンゲルス）がこの2週間僕を助けてくれた分を返したいんだ。

ヤコブ・マレツコ（イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ）

ガビリアに届かなかったヤコブ・マレツコ（イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ）とサム・ベネット（アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ） photo:Kei Tsuji / TDWsport
フェルナンド・ガビリアが今日一番強かったことは間違いない。僕は彼に勝てなかったけど、僕を信頼してくれたチームメイトたちに感謝している。明日はもう一度スプリントのチャンスがあるはずだ。このジロが忘れられないような結果を残すために、トライしていくよ。

サム・ベネット（アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ）

チームの皆は驚くような働きをまたも成し遂げてくれた。チームの信頼、そして彼らの努力に感謝している。明日のステージで彼らに報いるようなスプリントを見せたい。

ジャスパー・ストゥイヴェン（ベルギー、トレック・セガフレード）

今日は正統派のスプリントだったからトレインを組むことが重要になるステージだったけれど、うまくいかなった。最終コーナーの手前の道が悪くて、そこから既に力を使っていた。だから、スプリントでは既に余力がなくなっていて、流してゴールすることになったんだ。

今日のようなスプリントではトレインの有無が大きな違いを生むね。スプリントに焦点を絞ってきたチームに対抗するのは簡単なことじゃないよ。ベストを尽くしたけれど、それが結果に繋がることもあれば、そうじゃない時もある。今日は後者だったということだね。

マリアアッズーラを奪ったオマール・フライレ（スペイン、ディメンションデータ）

マリアアッズーラを獲得したオマール・フライレ（スペイン、ディメンションデータ） photo:Kei Tsuji / TDWsport
チームは本当に偉大な働きを見せてくれた。KOMまでのラスト1km、ダニエル（テクレハイマノ）が強烈に引いてくれて引き離してくれたんだ。おかげで僕と（ヤン）ポランツェのマッチバトルに持ち込むことが出来た。ポランツェがアタックしたけれど、脚の調子は良かったから冷静に彼の後ろについて、山岳ポイントをいただいた。このマリアアッズーラをどれだけの間着続けられるかが問題だ。

逃げグループを形成するマルコ・マルカート（イタリア、UAEチームエミレーツ）ら photo:Kei Tsuji / TDWsport最後まで逃げ続けたミルコ・マエストリ（イタリア、バルディアーニCSF）

どれだけ苦しくても、自分が出来る限りの力でこのホームステージを走りたいと思っていたんだ。

多くのチームが勝ちたいと思っているのは当然のこと、でもレースの結果は分からないものだから勝利へのモチベーションがあるのならば常にチャレンジし続ける必要がある。今日のステージはとても疲れたけれど、満足のいく一日だったよ。

危なげなくマリアローザを守るトム・デュムラン（オランダ、サンウェブ）

安全に第12ステージを走りきったトム・デュムラン（オランダ、サンウェブ） photo:Kei Tsuji / TDWsport
今日は非常にリラックスできる良い日だったよ。終盤は追い風の影響もありスピードが上がりきっていたけど、チームのおかけであらゆるトラブルを回避できるポジションで走ることができた。明日もスプリントステージなので、今日と同じように安全に走り、週末の山岳ステージを楽しみにするよ。

text:Naoki.Yasuoka　Gakuto.Fujiwara