数多くのUCIワールドチームが採用する実績を持つコンチネンタルのロードタイヤ。前後輪で異なるタイヤ幅を採用し、走行性能の最適化を図ったレーシングタイヤ「GP Attack&Force」がこの度リニューアル。前後ともに一回り太くなることで、転がり抵抗と乗り心地を改善させている。



コンチネンタル GP ATTACK(フロント)コンチネンタル GP ATTACK(フロント) (c)ミズタニ自転車
ドイツはハノーファーに拠を構える総合タイヤブランド、コンチネンタル。創業は1871年と古く、その当時から自転車用のレース向けタイヤの生産を続けている老舗メーカーである。UCIワールドチームでの採用実績も非常に高く、プロのレースシーンでもよく見るタイヤブランドの一つであり、数々の選手の足元を支え多くの勝利に貢献してきたことは言うまでもない。

そんなコンチネンタルがラインアップするクリンチャータイヤのハイエンドライン「Grand Prix(グランプリ)」シリーズの中でも、前後異幅タイヤを1セットとした革新的な製品がGP Attack&Forceだ。モーターバイクの現場では常識として知られていたフロントタイヤとリアタイヤの必要性能の相違。そこにロードバイク用タイヤとして初めて着目し製品化したのがこのタイヤである。

コンチネンタル GP FORCE(リア)コンチネンタル GP FORCE(リア) (c)ミズタニ自転車
前輪は幅が狭いタイヤを装着することで前方投影面積を減らし、空気抵抗を軽減。同時にハンドリング性能を向上させ、機敏な運動性能を確保。対して後輪は幅の広いタイヤを履かせることで、耐摩耗性能や安定性といった走行性能の向上に役立てている。前後でコンパウンドとトレッドパターンも変更しており、それぞれの必要性能に最適化したグリップ力や転がり抵抗を調整、より各々の性能を明確化している。

今回のリニューアルにより、従来のタイヤ幅から前後ともに1mmずつ幅を太くして登場している。22Cだった前輪Attackは23Cに、24Cだった後輪Forceは25Cに変更され、昨今のワイドリムホイールに対応したタイヤ幅に。より低い転がり抵抗としなやかな乗り心地を目指している。

それぞれトレッドパターンが異なるAttack&Force。トレッド下には耐パンクシートを搭載し、ケーシングは3層構造となっているそれぞれトレッドパターンが異なるAttack&Force。トレッド下には耐パンクシートを搭載し、ケーシングは3層構造となっている (c)ミズタニ自転車
サイズアップによって増加すると見込まれた重量に関しても、トレッド面の厚みを調整することにより従来から据え置きの前後セット400g(フロント190g、リア210g)を実現。その上で、軽量にすることで脆弱になりがちな耐パンク性能に対しても、ベクトランブレイカ―と呼ばれるスチールの5倍の引っ張り強度を持った独自の耐パンクシートをトレッド下に搭載することで十分に対策されている。

タイヤのしなやかさを決めるケーシングはTPI330と非常に細く、密に織り込まれたものを採用することで上質な乗り心地を生み出している。またトレッド面にはコンチネンタル独自のブラックチリコンパウンドを使用。カーボン粒子の約10分の1ほどの大きさしかないナノカーボン粒子を配合することで、ベースにあるゴムのしなやかさを活かしつつ、高いグリップ力と耐摩擦性能の両立を実現している。

販売はセットと前後別売りがそれぞれ用意され、価格は前後セットが15,000円(税抜)、前後別であれば7,900円(税抜)となる。取り扱いはミズタニ自転車だ。



コンチネンタル GP AttackⅢ&ForceⅢ SET
TPI:330、3レイヤー
サイズ:700x23C(前輪)、700×25C(後輪)
カラー:ブラック
価格:15,000円(税抜)

コンチネンタル GP AttackⅢ(フロント)
TPI:330、3レイヤー
サイズ:700x23C
カラー:ブラック
重量:190g
価格:7,900円(税抜)

コンチネンタル GP ForceⅢ(リア)
TPI:330、3レイヤー
サイズ:700x25C
カラー:ブラック
重量:210g
価格:7,900円(税抜)