190kmの平坦路で争われたツアー・オブ・タイランド第2ステージ。追い風が吹くハイスピードステージは集団スプリントに。混戦を制したのは、タイコンチネンタルチームのサニカワティ・タナウットでした。



タイ中部の街チャイナットをスタートした第2ステージタイ中部の街チャイナットをスタートした第2ステージ (c)Tour of Thailand


タイらしい風景の中を行くタイらしい風景の中を行く (c)Tour of Thailand50km地点で決まった5名の逃げの中にはシマノレーシングの湊諒の姿も50km地点で決まった5名の逃げの中にはシマノレーシングの湊諒の姿も (c)Tour of Thailand最後まであきらめずに逃げた2人最後まであきらめずに逃げた2人 (c)Tour of Thailand2日目を迎えたツアー・オブ・タイランドは、タイ中部の街チャイナットから北上し、ピッサヌロークへとフィニッシュする190kmで争われた。ひたすら北へと向かうコースは、目立った起伏もなく、またコーナーもほとんどないフラットストレート。

昨ステージでの逃げ切り勝利に刺激されたか、このステージでもスタートと同時にアタックが頻発。追い風も手伝って、序盤からハイスピードでレースは消化されていくことに。

逃げが決まったのは50kmを過ぎた後。総合成績で後れを取っている選手ら5名のアタックをメイン集団は容認。シマノレーシングの湊諒も含まれた5名の逃げを追うメイン集団は、リーダージャージを着るイェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン)擁するヴィノ・アスタナモータースのコントロール下でペースを刻んでいく。

逃げ切りを警戒するヴィノ・アスタナモータースによって、逃げとのタイム差は3分ほどに抑えられる。レース全体のペースも落ちることなく、フィニッシュが近づくにつれて、タイム差も縮小していく。2人の選手があきらめずに最後まで逃げ続けるも、20kmを残して集団は逃げを全て飲み込んだ。

スプリントになることが決定的となった集団を支配したのは、タイコンチネンタルチームとタイナショナルチームの連合トレイン。残り1kmから猛然とペースを上げた列車から解き放たれたサニカワティ・タナウット(タイ、タイコンチネンタルチーム)がそのまま先頭でフィニッシュラインを通過した。ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)が3位に食い込み、日本人最高位は窪木一茂(NIPPOヴィーニファンティ-ニ)の11位だった。



サニカワティ・タナウット(タイ、タイコンチネンタルチーム)が先頭でフィニッシュラインを割ったサニカワティ・タナウット(タイ、タイコンチネンタルチーム)が先頭でフィニッシュラインを割った (c)Tour of Thailand


ツアー・オブ・タイランド2017第2ステージ結果
1位 サニカワティ・タナウット(タイ、タイコンチネンタルチーム)    4h19’29”
2位 グェン・タム(ベトナム、ベトナムナショナルチーム)
3位 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)
4位 パク・ソンベク(韓国、KSPO)
5位 マー・ガンドン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)
6位 ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)
7位 ツァオ・ジンビャオ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)
8位 モハメド・ハリフサレー(マレーシア、マレーシアナショナルチーム)
9位 パク・サンホン(韓国、ソウルサイクリングチーム)
10位 タィン・フィン(ベトナム、ベトナムナショナルチーム)

個人総合
1位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)    8h29’12”
2位 マー・ガンドン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)         +5”
3位 アラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
4位 シャオ・ジンビャオ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)            +14”
5位 チャンパッド・クリツァダ(タイ、インフィニティAIS)
6位 トリン・ダクタム(ベトナム、ベトナムナショナルチーム)             +16”
7位 キム・デヨン(韓国、KSPO)                          +17”
8位 キム・オクチョル(韓国、ソウルサイクリングチーム)
9位 小森亮平(愛三工業レーシング)
10位 入部正太郎(シマノレーシング)

ポイント賞
1位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)

チーム総合成績
1位 ソウルサイクリングチーム

text:Naoki.YASUOKA
photo:Tour of Thailand

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