2017/03/31(金) - 11:54
距離198km、平坦基調のコースで最終日を迎えたツール・ド・台湾。定石通り進められた第5ステージはJLTコンドールのブレントン・ジョーンズ(オーストラリア)が集団スプリントを制す。ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京)が総合優勝と山岳賞に輝いた。
台湾の南端に位置する屏東(へいとう)県を舞台に争われたツール・ド・台湾第5ステージは、30km地点に登場する小高い丘以外は、台湾南東の海岸線沿いを往復するフラットなコース。総合成績を左右するようなポイントはなく、集団スプリントが予想された。
この日のレースは、逃げを狙う選手たちによるアタックが散発しエスケープグループが定まらない状態が、上り勾配となる丘に差し掛かるまで続く。集団のペースが落ち着いた27km地点、丘の頂上手前で、伊藤雅和(NIPPOヴィーニファンティーニ)を含む7名の逃げ集団が形成される。
スプリントステージの定石通り、エスケープグループとメイングループという2つの集団に分かれたことで、穏やかにレースが進行すると思われた。しかし、エスケープグループは残り130km以上残した地点から分裂と合流を繰り返し、足を削り合うことに。
後続に5分以上の差をつけたエスケープグループは協調体制が安定しないまま、約80km地点に現れたスプリントポイントで、アタックがかかり崩壊。3名が先行、伊藤を含む4名の後続はそのままメイン集団に戻る。
一方、リーダージャージを持つチーム右京をはじめ、KSPOなどステージ優勝を目指すチームが牽引するメイン集団は比較的穏やかにレースを展開。横風が吹き付ける海沿いのフィニッシュエリアに差し掛かるとユナイテッドヘルスケアやJLTコンドールが隊列を組み、集団の速度を加速させる。
残り2km地点でメイン集団は単独逃げとなっていたレーン・パトリック(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)を吸収。ルーク・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)が残り500mで仕掛けたスプリントに、ポイント賞ジャージを着用するエドウィン・アヴィラ(コロンビア、チームイルミネート)と、ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、JLTコンドール)が反応。残り300mで先頭に立ったジョーンズが伸び、集団スプリントを制した。
総合成績と山岳賞のダブルリーダーとなっているベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京)は、危なげなくタイム差なしの集団でフィニッシュし、総合優勝と山岳賞の2冠に輝いた。
ツール・ド・台湾2017第5ステージ結果
1位 ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、JLTコンドール) 4h41'23"
2位 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、チームイルミネート)
3位 ルーク・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
4位 ヴィクトール・マナコフ(ロシア、ロシアナショナルチーム)
5位 アルフレッド・ロドリゲス(メキシコ、エレベート・KHSプロサイクリング)
6位 アラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
7位 窪木一茂(NIPPOヴィーニファンティーニ)
8位 パオロ・ルナルドン(イタリア、RTS・モントンレーシング)
9位 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)
10位 ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)
個人総合成績
1位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京)
2位 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、チームイルミネート)
3位 ケヴィン・デヨンフ(ベルギー、シーベル・セボン)
4位 ロドリゴ・アラケ(スペイン、チーム右京)
5位 アントニオ・サントーロ(イタリア、モンキータウンコンチネンタル)
6位 マウリシオ・オルテガ(コロンビア、RTS・モントンレーシング)
7位 ダニエル・サマーヒル(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
8位 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)
9位 マルコ・ザノッティ(イタリア、モンキータウンコンチネンタル)
10位 チェン・チェンリャン(台湾、アクションスポーツ)
ポイント賞
1位 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、チームイルミネート)
山岳賞
1位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京)
チーム総合成績
1位 シーベル・セボン
text:Gakuto.Fujiwara
photo:www.tourdetaiwan.org.tw
台湾の南端に位置する屏東(へいとう)県を舞台に争われたツール・ド・台湾第5ステージは、30km地点に登場する小高い丘以外は、台湾南東の海岸線沿いを往復するフラットなコース。総合成績を左右するようなポイントはなく、集団スプリントが予想された。
この日のレースは、逃げを狙う選手たちによるアタックが散発しエスケープグループが定まらない状態が、上り勾配となる丘に差し掛かるまで続く。集団のペースが落ち着いた27km地点、丘の頂上手前で、伊藤雅和(NIPPOヴィーニファンティーニ)を含む7名の逃げ集団が形成される。
スプリントステージの定石通り、エスケープグループとメイングループという2つの集団に分かれたことで、穏やかにレースが進行すると思われた。しかし、エスケープグループは残り130km以上残した地点から分裂と合流を繰り返し、足を削り合うことに。
後続に5分以上の差をつけたエスケープグループは協調体制が安定しないまま、約80km地点に現れたスプリントポイントで、アタックがかかり崩壊。3名が先行、伊藤を含む4名の後続はそのままメイン集団に戻る。
一方、リーダージャージを持つチーム右京をはじめ、KSPOなどステージ優勝を目指すチームが牽引するメイン集団は比較的穏やかにレースを展開。横風が吹き付ける海沿いのフィニッシュエリアに差し掛かるとユナイテッドヘルスケアやJLTコンドールが隊列を組み、集団の速度を加速させる。
残り2km地点でメイン集団は単独逃げとなっていたレーン・パトリック(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)を吸収。ルーク・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)が残り500mで仕掛けたスプリントに、ポイント賞ジャージを着用するエドウィン・アヴィラ(コロンビア、チームイルミネート)と、ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、JLTコンドール)が反応。残り300mで先頭に立ったジョーンズが伸び、集団スプリントを制した。
総合成績と山岳賞のダブルリーダーとなっているベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京)は、危なげなくタイム差なしの集団でフィニッシュし、総合優勝と山岳賞の2冠に輝いた。
ツール・ド・台湾2017第5ステージ結果
1位 ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、JLTコンドール) 4h41'23"
2位 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、チームイルミネート)
3位 ルーク・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
4位 ヴィクトール・マナコフ(ロシア、ロシアナショナルチーム)
5位 アルフレッド・ロドリゲス(メキシコ、エレベート・KHSプロサイクリング)
6位 アラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
7位 窪木一茂(NIPPOヴィーニファンティーニ)
8位 パオロ・ルナルドン(イタリア、RTS・モントンレーシング)
9位 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)
10位 ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)
個人総合成績
1位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京)
2位 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、チームイルミネート)
3位 ケヴィン・デヨンフ(ベルギー、シーベル・セボン)
4位 ロドリゴ・アラケ(スペイン、チーム右京)
5位 アントニオ・サントーロ(イタリア、モンキータウンコンチネンタル)
6位 マウリシオ・オルテガ(コロンビア、RTS・モントンレーシング)
7位 ダニエル・サマーヒル(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
8位 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)
9位 マルコ・ザノッティ(イタリア、モンキータウンコンチネンタル)
10位 チェン・チェンリャン(台湾、アクションスポーツ)
ポイント賞
1位 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、チームイルミネート)
山岳賞
1位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京)
チーム総合成績
1位 シーベル・セボン
text:Gakuto.Fujiwara
photo:www.tourdetaiwan.org.tw
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