ガゼッタ紙によると、イタリア代表のフランコ・バッレリーニ監督が、2010年9月29日から10月3日までオーストラリア・メルボルンで開催されるロード世界選手権のコースを視察。同監督は「コンディションの整ったスプリンターの勝負になる」と、コースの印象を述べた。

メルボルン〜ジーロング(85km)メルボルン〜ジーロング(85km) image:www.melbourne2010.com.au2010年ロード世界選手権の舞台は、南半球オーストラリア・ヴィクトリア州の州都メルボルン。実際はメルボルンから90kmほど南西に下ったジーロングがメイン会場となる。ジーロングは女子のワールドカップレースが開催されるなど、オーストラリア随一のロードレースタウンだ。

ジーロング周回コース(15.9km)ジーロング周回コース(15.9km) image:www.melbourne2010.com.au全日程の最後に行なわれるのが、エリート男子のロードレース。スタート地点は大都市メルボルンで、起伏の乏しい平野部を駆け抜け、85kmかけてジーロングに向かう。最後はジーロング中心部を起点とした15.9kmの周回コースを11周。全長259.9kmのロングコースだ。

ジーロング周回コース(15.9km)ジーロング周回コース(15.9km) image:www.melbourne2010.com.au周回コース最大の難所は、6km地点で登場するチャランブラ・クレッセントの上り(右図①)。平均勾配8%・最大勾配13%の上りが約1kmに渡って続き、2.5kmのハイスピードダウンヒルを経て、続けざまにクイーンズ・パークへの上り(右図②)が始まる。この急勾配の短い上りが最後のアタックポイント。頂上からゴールまでは約6kmだ。

下りと平地を経て最後のコーナーを抜けると、750mの長い直線路の先にゴールが待っている。2008年、2009年と連続して起伏の激しい周回コースで開催されていたが、ジーロングのコースは全体的に上りの難易度が低く、ずばりスプリンター向きだ。高低差20m弱の緩斜面で、スプリント勝負が繰り広げられるだろう。

イタリア代表チームのフランコ・バッレリーニ監督イタリア代表チームのフランコ・バッレリーニ監督 photo:Cor Vosイタリアのバッレリーニ監督は、女子チームのディーノ・サルヴォルディ監督、U23チームのマリーノ・アマドーリ監督&アンドレア・コリネッリ監督とコースを視察した。監督はガゼッタ紙の中でコースの感想を以下のように語っている。

「上りは短いが勾配はキツイ。コンディションの良いスプリンターだけが勝負に絡めるだろう。(周回コース中盤の)上りでアタックするには、ゴールまで下りと平地が6km残っていることを忘れてはならない。上り基調のラスト700m、一直線の最終ストレートで驚きの展開が待っているかもしれない。心身ともに最高のコンディションの選手だけが、最後のスプリントで闘える」。

ロード世界選手権メルボルン大会開幕まで残り315日だ。

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, www.melbourne2010.com.au

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