マルチヴァン-メリダ・バイキングチームなど世界の強豪MTBライダーが使用するフルクラムのMTBホイール。チューブレスレディのアルミリムを採用するXCレース/マラソン向け軽量レーシングモデル「RED PASSION」のラインアップにBOOST規格を採用した新モデルが追加されている。



フルクラム RED PASSION 3 BOOSTフルクラム RED PASSION 3 BOOST (c)カワシマサイクルサプライ
ここ最近急速にシェアを広げている新規格「BOOST(ブースト)」。マウンテンバイクのエンド規格に一石を投じる新スタンダードとなる存在であり、従来のフロント100mm、リア142mmから、フロント110mm、リア148mm幅へと拡大させたものだ。

リムテープを装着することで、チューブレスタイヤの装着が可能にリムテープを装着することで、チューブレスタイヤの装着が可能に BOOST規格を採用したホイールは、ハブのフランジ間の距離が拡大することで、ホイール全体の剛性が高くなり、ペダリングパワーの伝達効率が向上するなど様々なメリットを持つ。BOOSTは従来とは全く異なる新規格のため、専用設計のフレームを要するが、現在フレームメーカー各社はこぞってBOOSTを採用している最中だ。

そんなBOOST規格を採用したXC/マラソン用MTBホイール「RED PASSION 3」をフルクラムがリリースする。RED PASSION 3は、軽量アルミリムなどによってロード用にも匹敵する重量を実現したRED PASSIONのスペックを受け継ぐミドルグレード・チューブレスレディホイール。

ロープロファイルデザインの軽量アルミリムは、スポーク間の切削加工やショットピーニング加工によって強度維持も追求され、また、左右で形状が異なるアシンメトリックデザインとされ、スポークテンション・バランスの均一化が図られている。

ハブがアルミボディに変更されている点が、上級モデルのRED PASSIONとの違いだ。信頼性を重視したアルミ製フランジやアクスルなどは共通であり、フリーボディにはプラズマ表面処理を施し強度をアップ。スポークは前後ともにステンレススチール製スポーク28本で組み上げられている。

フロントは110mm幅まで拡幅されており、ホイール強度向上に貢献するフロントは110mm幅まで拡幅されており、ホイール強度向上に貢献する (c)カワシマサイクルサプライ最新規格BOOSTが採用されたリアハブ最新規格BOOSTが採用されたリアハブ (c)カワシマサイクルサプライ


ホイール径は27.5インチと29インチという2種類が揃い、それぞれ6ボルトとセンターロック仕様が用意されている。価格は6ボルト仕様が65,100円(税抜)、センターロック仕様が66,100円(税抜)。



フルクラム RED PASSION 3 BOOST
リム形式:チューブレスレディ/クリンチャー
リム:アルミニウムアロイ、アシンメトリック、フロントリア16mmハイト
スポーク:スレンレス、28本(前後共通)
ハブ:アルミ製ボディー、アルミ製フランジ、アルミニウム・アクスル
サイズ/ペア重量:27.5インチ/1,485g、29インチ/1,535g
ローター台座:6ボルト、センターロック
価格(税抜):65,100円(ボルト)、66,100円(センターロック)