2009年3月1日、トロワジュール・デュ・ヴォクルーズ(UCI22.2)の最終第3ステージが行なわれ、ゴールスプリント勝負で総合3位のマルティン・ペデルセン(デンマーク、カピノルディック)が優勝。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインはクライマーの増田成幸がトップと同タイムの25位に入った。

第3ステージ・コースプロフィール第3ステージ・コースプロフィール www.3joursvaucluse.fr以下はCyclisme Japonのレースレポート

最終日となった第3ステージは曇り。ル・トー〜ペルチュイ間の161.2kmで行われた。コースは60km地点くらいから最初の峠が始まり、計3つの峠や丘を越える。この日もレース序盤で15人の逃げが形成された。

スプリントを制したマルティン・ペデルセン(デンマーク、カピノルディック)スプリントを制したマルティン・ペデルセン(デンマーク、カピノルディック) www.3joursvaucluse.frリーダージャージを着るダヴィッド・ルレイ(フランス、アグリチュベル)が先頭グループに入り、集団との差を40秒ほど広げたが、ベソンショスール・ソジャサンチームが集団をペースアップし、逃げを捕らえた。その後、9人の逃げができ、10秒遅れでギヨーム・ポンが単独で追う。しかし、先頭には追いつけず、集団に戻ってしまった。

リーダージャージを擁するアグリチュベルチームが集団のペースをコントロールし、逃げとの差は3分以上開くことはなかった。ラスト30km、集団が先頭グループを追い始めハイスピードになった矢先に、ギヨーム・ポンが痛恨のパンクに見舞われた。なんとか集団復帰を試みたが、最後の上りに入ってしまい集団に追い付けず。最後は増田一人でスプリント勝負を試み、トップと同タイムの25位に入り、総合では70位から45位にランクアップした。

昨年は、ひざの故障でほとんどレースに出場できなった増田だが、ヨーロッパ初戦を走り抜き今後のレースに向けて好感触を掴んだ。今年は、彼の活躍が大いに期待できそうだ。

水谷監督のコメント
増田はこの3日間、厳しいレースにもかかわらず、集団の前方に位置し最後まで勝てる集団に残ってレースを展開していたので、今回の走りは高く評価したい。山は上れているから、今後スプリント力を強化すれば、もっとバランスが取れて強力な選手になるだろう。

トロワジュール・デュ・ヴォクルーズ2009第3ステージ
1位 マルティン・ペデルセン(デンマーク、カピノルディック)4h12'22"
2位 ダヴィ・アン(フランス、SCOディジョン)
3位 ベネト・ウレインエプルデ(スペイン、オルベア)
4位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ベッソンショスール)
5位 エディ・セッリ(イタリア、カチューシャ・コンチネンタル)
25位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
93位 ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+6'48"
DNF 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
DNF グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
DNF ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)

個人総合成績
1位 ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル)13h01'48"
2位 マキシム・ブエ(フランス、アグリチュベル)
3位 マルティン・ペデルセン(デンマーク、カピノルディック)+1'12"
4位 サミュエル・プルイネック(フランス、ウィロアジェム72)
5位 ジョアン・モンバエルツ(フランス、アウベール93)
56位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+4'00"
74位 ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+11'08"

山岳賞
マキシム・ブエ(フランス、アグリチュベル)

ポイント賞
マルティン・ペデルセン(デンマーク、カピノルディック)

text:Cyclisme Japon
photo:http://www.3joursvaucluse.fr