2016/07/08(金) - 14:33
個人TTを前にした最後の難関山岳ステージでイヴリン・スティーブンスが独走勝利。ステージ2位のメーガン・グアルニエがマリアローザを奪還した。
独走でフィニッシュに飛び込むイヴリン・スティーブンス（アメリカ、ボエルス・ドルマンス） photo:www.girorosa.it
スタート前に紹介を受ける與那嶺恵らハーゲンス・ベルマン・スーパーミントのメンバー photo:Hiroyuki.Azuma
グルペットでゴールする與那嶺恵理（画像右、ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント） photo:CorVos総合争いが佳境を迎えているジロ・ローザ。モルティローロが登場した前日に続き、第6ステージは3つの山岳を超えててから標高差470mほどの山頂へとフィニッシュする難関ステージであり、この山岳2連戦と翌日の個人タイムトライアルで総合順位に決着が付けられる。
地中海に面したアレッシオの街をスタートし、集団は一路山岳地帯へと分け入って行く。連続する3つの山岳で断続的にペースアップとふるい落としが掛かり、精鋭集団に絞り込まれた状態で最後のマドンナ・デッラ・グアルディアへの登りが始まった。
やがて総合上位陣のみに絞られたトップグループからは、アンナ・ファンデルブルッヘン（オランダ、ラボバンク・リブ）がアタック。この動きにはメーガン・グアルニエ（アメリカ、ボエルス・ドルマンス）が反応できたが、マリアローザのマーラ・アボット（アメリカ、ウィグル・ハイファイブ）は追いかけることができなかった。
すると、アボットが追えないこと確認したイヴリン・スティーブンス（アメリカ、ボエルス・ドルマンス）がアタックし、前を行く2人をキャッチ。そのまま抜き去って先行し、単独でフィニッシュ。その後方ではグアルニエがアボットを引き離してゴールしたため、46秒差でマリアローザが入れ替わった。
與那嶺恵理（ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント）と萩原麻由子（ウィグル・ハイファイブ）は共に20分遅れのグルペットでフィニッシュ。難関山岳ステージを乗り切っている。以下は與那嶺のコメントを紹介する。
「今日は今大会で一番きついコース。何とか無事にゴールまで、落車なくたどり着きました。もうコンディションが上がってるとか下がってるとか自分でもよくわからない状態。昨日の疲れでぐっすり眠れず、疲労感たっぷりの朝。今日は山岳ステージ、昨日と同じくどこまでついていけるか、耐えられるかだけしか考えられない。
今まで何度もステージレースを経験してきているが、6日目だから、私も疲れていれば、みんな疲れているということはここでは通用しないというは薄々気づいてきている。
上り始めから、いつちぎれてもおかしくないスピードだ。でもこれはまだ最初上り、ちぎれるわけにはいかない。必死にくらいつき、なんとか集団の後ろの方で一つ目の山岳を通過。ここですでに選手は半分以下に絞られている。心の中で、今日、6日目ですよね？とつぶやきながら、とにかくちぎれるわけにはいかないと下りに入る。
集団の後ろの方で、下りに入ったため下り区間で中切れが起きていて、前から遅れをとってしまった。そのまま遅れたプロトンで2つ目の上り口あたりでようやく追いついたが、もう全く余裕がなく、そのままレースが始まって約30km。6日目は前のプロトンを見ることはありませんでした。
トップの選手たちの走りをみて、自分の力と2枚も3枚も違うことを痛感して、見たい世界が遠すぎて、どう言葉にすればいいかわからないのが正直な感想です。それでもレースは続きます！明日はタイムトライアル。おそらく、びっくりするほどパワーが出ないことは想定済みですが、明日も心から挑戦を楽しんできます！」（與那嶺恵理公式Facebookページより抜粋）
ジロ・ローザ2016第6ステージ結果
個人総合成績
text:So.Isobe
photo:CorVos
独走でフィニッシュに飛び込むイヴリン・スティーブンス（アメリカ、ボエルス・ドルマンス） photo:www.girorosa.itスタート前に紹介を受ける與那嶺恵らハーゲンス・ベルマン・スーパーミントのメンバー photo:Hiroyuki.Azumaグルペットでゴールする與那嶺恵理（画像右、ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント） photo:CorVos総合争いが佳境を迎えているジロ・ローザ。モルティローロが登場した前日に続き、第6ステージは3つの山岳を超えててから標高差470mほどの山頂へとフィニッシュする難関ステージであり、この山岳2連戦と翌日の個人タイムトライアルで総合順位に決着が付けられる。地中海に面したアレッシオの街をスタートし、集団は一路山岳地帯へと分け入って行く。連続する3つの山岳で断続的にペースアップとふるい落としが掛かり、精鋭集団に絞り込まれた状態で最後のマドンナ・デッラ・グアルディアへの登りが始まった。
やがて総合上位陣のみに絞られたトップグループからは、アンナ・ファンデルブルッヘン（オランダ、ラボバンク・リブ）がアタック。この動きにはメーガン・グアルニエ（アメリカ、ボエルス・ドルマンス）が反応できたが、マリアローザのマーラ・アボット（アメリカ、ウィグル・ハイファイブ）は追いかけることができなかった。
すると、アボットが追えないこと確認したイヴリン・スティーブンス（アメリカ、ボエルス・ドルマンス）がアタックし、前を行く2人をキャッチ。そのまま抜き去って先行し、単独でフィニッシュ。その後方ではグアルニエがアボットを引き離してゴールしたため、46秒差でマリアローザが入れ替わった。
與那嶺恵理（ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント）と萩原麻由子（ウィグル・ハイファイブ）は共に20分遅れのグルペットでフィニッシュ。難関山岳ステージを乗り切っている。以下は與那嶺のコメントを紹介する。
「今日は今大会で一番きついコース。何とか無事にゴールまで、落車なくたどり着きました。もうコンディションが上がってるとか下がってるとか自分でもよくわからない状態。昨日の疲れでぐっすり眠れず、疲労感たっぷりの朝。今日は山岳ステージ、昨日と同じくどこまでついていけるか、耐えられるかだけしか考えられない。
今まで何度もステージレースを経験してきているが、6日目だから、私も疲れていれば、みんな疲れているということはここでは通用しないというは薄々気づいてきている。
上り始めから、いつちぎれてもおかしくないスピードだ。でもこれはまだ最初上り、ちぎれるわけにはいかない。必死にくらいつき、なんとか集団の後ろの方で一つ目の山岳を通過。ここですでに選手は半分以下に絞られている。心の中で、今日、6日目ですよね？とつぶやきながら、とにかくちぎれるわけにはいかないと下りに入る。
集団の後ろの方で、下りに入ったため下り区間で中切れが起きていて、前から遅れをとってしまった。そのまま遅れたプロトンで2つ目の上り口あたりでようやく追いついたが、もう全く余裕がなく、そのままレースが始まって約30km。6日目は前のプロトンを見ることはありませんでした。
トップの選手たちの走りをみて、自分の力と2枚も3枚も違うことを痛感して、見たい世界が遠すぎて、どう言葉にすればいいかわからないのが正直な感想です。それでもレースは続きます！明日はタイムトライアル。おそらく、びっくりするほどパワーが出ないことは想定済みですが、明日も心から挑戦を楽しんできます！」（與那嶺恵理公式Facebookページより抜粋）
ジロ・ローザ2016第6ステージ結果
1位 イヴリン・スティーブンス（アメリカ、ボエルス・ドルマンス）
2位 メーガン・グアルニエ（アメリカ、ボエルス・ドルマンス）
3位 アンナ・ファンデルブルッヘン（オランダ、ラボバンク・リブ）
4位 クラウディア・リヒテンベルグ（ドイツ、ロット・ソウダル）
5位 マーラ・アボット（アメリカ、ウィグル・ハイファイブ）
29位 與那嶺恵理（ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント）
42位 萩原麻由子（ウィグル・ハイファイブ）
2位 メーガン・グアルニエ（アメリカ、ボエルス・ドルマンス）
3位 アンナ・ファンデルブルッヘン（オランダ、ラボバンク・リブ）
4位 クラウディア・リヒテンベルグ（ドイツ、ロット・ソウダル）
5位 マーラ・アボット（アメリカ、ウィグル・ハイファイブ）
29位 與那嶺恵理（ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント）
42位 萩原麻由子（ウィグル・ハイファイブ）
3h47’42”
+06”
+19”
+40”
+53”
+22’44”
+06”
+19”
+40”
+53”
+22’44”
個人総合成績
1位 メーガン・グアルニエ（アメリカ、ボエルス・ドルマンス）
2位 マーラ・アボット（アメリカ、ウィグル・ハイファイブ）
3位 イヴリン・スティーブンス（アメリカ、ボエルス・ドルマンス）
4位 クラウディア・リヒテンベルグ（ドイツ、ロット・ソウダル）
5位 タチアナ・グデルゾ（イタリア、ハイテックプロダクツ）
26位 與那嶺恵理（ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント）
47位 萩原麻由子（ウィグル・ハイファイブ）
2位 マーラ・アボット（アメリカ、ウィグル・ハイファイブ）
3位 イヴリン・スティーブンス（アメリカ、ボエルス・ドルマンス）
4位 クラウディア・リヒテンベルグ（ドイツ、ロット・ソウダル）
5位 タチアナ・グデルゾ（イタリア、ハイテックプロダクツ）
26位 與那嶺恵理（ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント）
47位 萩原麻由子（ウィグル・ハイファイブ）
16h50’41”
+46”
+1’03”
+1’06”
+1’49”
+34’30”
+44’07”
+46”
+1’03”
+1’06”
+1’49”
+34’30”
+44’07”
text:So.Isobe
photo:CorVos
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