今大会最初の山岳勝負が勃発したロッカラーゾへの山頂ゴール。総合勢を振り切って独走勝利したティム・ウェレンスは「ドゥムランのアドバイスで逃げに合流し、ヒリハルトの献身的な働きでリードが広がった」と語る。その他総合勢らのコメントと合わせて紹介します。



独走勝利を飾ったティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)

ステージ優勝を飾ったティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)ステージ優勝を飾ったティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) photo:Kei Tsuji
「トム・ドゥムランに『アタックするなら今だ』と言われた」「トム・ドゥムランに『アタックするなら今だ』と言われた」 photo:Betini独走のままフィニッシュに向かうティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)独走のままフィニッシュに向かうティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) photo:Kei Tsuji昨日はチームの働きによってグライペルを優勝に導くことができた。それぞれの選手が力を持っているし、今日の結果はそのことを証明していると思う。今日は最初から逃げるつもりだったものの、3名(コロブネフ、ズパ、ビゾルティ)の逃げが決まったので今日は終わったと思った。

でもメイン集団が下り区間で分裂した時、トム・ドゥムランに『アタックするなら今だ』と言われたんだ。彼は良き友人であり、一緒に昨年11月のキュラソーでのクリテリウムに出場した仲。すぐには動かなかったけど、ピム・リヒハルトに同じことを言われたのでアタックした。ヒリハルトとディディエが加わってすぐに前に追いつき、集団が反応しなかったので差を広げることができた。特にリヒハルトの働きはとても献身的で、彼の働きがあったからこそタイム差が開いたんだ。

後半になってランプレ・メリダとオリカ・グリーンエッジが牽いていると聞いていたけれど、十分コントロール出来るだけのタイム差があった。逃げグループの中で自分が一番強いかどうかは分からなかったが、とにかく登り序盤の急勾配区間までに抜け出す必要があった。残り15kmでアタックして、その後にディディエもアタック。結果的に単独になったが、一番大切なことは一定ペースを崩さずに走ることだった。

本当に素晴らしい勝利だ。ロット・ソウダルの目標はステージ優勝だったが、もう2勝を挙げることができた。昨日はアンドレの信じられない勝利で幕を閉じたが、今日は僕。明日はもう一度アンドレのスプリントを狙っていくし、チャンスがあればどんなことにも挑戦していきたいと思う。

数秒を稼いだマリアローザのトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)

マリアローザのリードを広げたトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)マリアローザのリードを広げたトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン) photo:Kei Tsuji
豪快に祝杯を開けるトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)豪快に祝杯を開けるトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン) photo:Betiniメイン集団から抜け出したトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)メイン集団から抜け出したトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン) photo:Kei Tsuji予想していたよりもずっと体調が良く、特に最後の山では良く脚が回っていた。登り序盤ではトビアス(ルドビクソン)とゲオルグ(プライドラー)に言ってペースを上げてもらい、その後に他のチームが被せてきた。ニーバリのアタックをチームスカイが封じ込めたタイミングで予期せずアタックしたんだ。あの瞬間は本能に従って動いたんだ。

追走グループ内はうまく協調できなかったが、自分がもし他の選手の立場だったら同じようにマリアローザをマークした。そのために数秒ロスしてしまったが、結果的には成功に終わった1日だった。まさか総合リードを広げることになるとは思っていなかったが、自分のパフォーマンスに満足している。

アタックした瞬間はまさに直感だったし、まるで野生動物のような感じだった。昨日も言ったようにチャンスがあれば取りに行く。この先の難関山岳では苦しむことになるだろうけれど、今日獲得した数秒が武器になってくると思う。

自分の走りに驚いたよ。確かに事前に高地トレーニングを行わなかったけど、このジロに向けてしっかり調整してきたことに変わりはない。山岳に関しては調整不足を否めないが、これまでのパフォーマンスには自分自身満足している。まだまだジロは長いんだ。

昨年のブエルタよりも集中できているし、リーダージャージが持つ有利不利も理解できている。集中している上にリラックスしているし、何より昨年よりもレースそのものを楽しむことができているんだ。この先のステージで全てを失うことになるけど、その日が来るまで、マリアローザを守るために走りたい。

ステージ2位、総合を2位に上げたヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)

2位争いはヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)に軍配2位争いはヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)に軍配 photo:Kei Tsuji総合を3位に上げたイルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)総合を3位に上げたイルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ) photo:Bettiniフィニッシュラインまでは全力だった。とても調子良く感じているし、総合2位にジャンプアップできたことにも満足している。戦略は勾配の一番キツい区間でアタックして集団をふるいにかけることだった。チームの働きも素晴らしく、結果的にメイン集団を引き離したままゴールまでたどり着けたんだ。

総合3位で終えたジロ・デル・トレンティーノから好調をキープしているし、今日は総合勢から3秒を得ることができた。明日はできる限り体力の消費を抑えて走りきりたいと思う。

ステージ3位、総合3位のイルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)

コースはハードで、チームは素晴らしいサポートをしてくれた。登りの序盤は体調良く感じておらず、風もかなり強かった。でもパヴェル・コチェトコフが風よけになってくれて、その後から体調も復活してくるように感じた。最終盤は向かい風。ニーバリの次にアタックしたドゥムランとポッツォヴィーヴォの動きを見て、付いていくことに決めた。その後はできる限りのベストを尽くした。

マリアビアンカのボブ・ユンヘルス(ベルギー、エティックス・クイックステップ)

1日を通してハードだった。個人的に序盤の雨は全く問題なかったが、最初の登りで集団のペースが速く、その後の下りでは霧と雨によって非常に危ない場面が続いた。何とか乗り切って残り20km、最後の登りでは再び集団のスピードが上がったけれど、寒さによって自分のコンディションはあまり上向きではなかった。結果的に他のマリアビアンカ候補から数秒を奪うことができて満足している上、総合もトップ5から落ちなかった。次の目標は個人タイムトライアルで好走することだ。

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Betiniアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

暑さ、寒さ、雨などすごくコントラストのはっきりとした1日だった。終盤の登りでは身体の反応が良くなく、いつもと同じように走れなかった。ドゥムランには届かなかったが、ニーバリとランダの動きは封じ込めることができ、結果的には満足している。ドゥムランが総合を狙っていないと発言しているけれど、僕らにとっては気の紛らわしに過ぎない。僕は彼のことを強力なライバルの一人だと思っている。

グルペットでゴールした山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)

観客にボトルを渡す山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)観客にボトルを渡す山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ) photo:Kei Tsuji
ジロの最初の1週間で一番警戒していた山岳ステージであったが終わってみれば、余裕という感じだった。実際なんの勝負にも絡んでいないし最後はグルペットだったので楽なのは当然かもしれないが、かなり緊張感を持ってスタートしただけに一安心という感じではあった。

調子は今年1番と言っても良いぐらいに上がって来ているのでかなりいい感じである。この調子を崩さないように、また調子がいいからと言って調子に乗らないように引き続き気を付けたい。それに平坦だと思っていても昨日の様にかなりハードなステージの場合もあるので1日1日気を引き締めて集中してレースに挑みたい。(本人ブログ「Genki一杯」より抜粋)

※各コメントはレース/チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイト/Twitter/Facebookより。

textSo.Isobe

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