北海道で7月に開催されているニセコクラシックが、アジアで初めてのUCIグランフォンド・ワールドシリーズの予選大会として開催されることが決まった。ホビーライダーにグランフォンド世界選を目指す道が開ける。



ニセコクラシック2015大会よりニセコクラシック2015大会より photo:Hideaki TAKAGI
ニセコを発着するワンウェイの公道レースだニセコを発着するワンウェイの公道レースだ photo:Hideaki TAKAGIニセコクラシック」として2014、2015年の2度開催された同大会は、一般社団法人北海道イベンツが主催し、ニセコ周辺の公道をコースとして使用したワンウェイのロードレースとして人気が高い。その大会が2016年度より「UCIグランフォンド・ワールドシリーズ」の予選大会として開催されることとなった。

2015年大会、140km優勝のチェム・ドウワイ(GRCC)。平均時速は33.41km2015年大会、140km優勝のチェム・ドウワイ(GRCC)。平均時速は33.41km photo:Hideaki TAKAGIUCI(世界自転車競技連合)は、これまでマスターズ・アマチュア向けのグランフォンドシリーズ「UCIワールドサイクリングツアー」「マスターズ・アマチュアグランフォンドシリーズ」として2011年から世界各国で開催されてきた大会を再定義。名称変更により「UCIグランフォンド・ワールドシリーズ」として各国の15大会を選定した。このたびニセコクラシックがその認定を受け、シリーズ15戦のひとつに組み入れられた。

これによりニセコクラシックはアジア圏初のUCI公認グランフォンド大会となり、かつこの大会の出場者・上位入賞者には、9月にオーストラリア・パースで開催されるグランフォンドの世界選手権「2016UCIグランフォンド・ワールドチャンピオンシップ」の出場権を得るチャンスが与えられることになる。

UCIグランフォンド・ワールドシリーズとは、世界各地で開催される14の予選レースと最終戦パース大会からなる。それぞれの大会はUCIの区分にのっとり、年代別の8つのエイジグループで争われることになる。

既開催国のヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、オーストラリアなどではすでに大きな知名度を誇るUCIグランフォンド・ワールドシリーズ。2016年のニセコクラシックはアジアでは初となる同シリーズ予選としての開催となる。

欧州のグランフォンドシーンより
ツアー・オブ・ケンブリッジシャー・グランフォンド(イギリス)ツアー・オブ・ケンブリッジシャー・グランフォンド(イギリス) (c)sportogaf.com/UCIアマチュア選手たちによる先頭集団はまるでロードレース同様の戦いだアマチュア選手たちによる先頭集団はまるでロードレース同様の戦いだ (c)sportogaf.com/UCI

ツアー・オブ・ケンブリッジシャー・グランフォンド(イギリス)のゴールスプリントツアー・オブ・ケンブリッジシャー・グランフォンド(イギリス)のゴールスプリント (c)sportogaf.com/UCI各国のアマチュア、マスターズがしのぎを削る各国のアマチュア、マスターズがしのぎを削る (c)sportogaf.com/UCI


グランフォンド世界選手権の予選とは、各年代別カテゴリー(エイジグループ)で上位25%の成績ならシリーズ最終戦のパースでのグランフォンド世界選手権に出場資格が得られるということだ。

最終戦の世界選手権では、各部門の優勝者には世界チャンピオンの称号ならびに5大陸を意味する5色をあしらったレインボージャージが授与されることになる。

ニセコクラシック大会事務局・前田和輝さんへの取材によれば、従来からの大会の枠組みである70kmと140kmのワンウェイロードレースの形式は変わることがなく、ニセコクラシックがそのままUCI公認大会となるという。日本での一般認識とは違い、欧米でのグランフォンドはロードレースと共通する部分が多い競技であり、ほぼ現在のニセコクラシック同様のレース形式で開催することになるという。

ただしエイジグループごとのレースを意識したスタート方式を、今後UCIと協議しながら設定していくつもりだという。選手層についてもハイレベルなアマチュアレーサーから完走を楽しみたいというファン系サイクリストの参加、そして様々な国籍の選手の参加が想定されるため、参加者のレベル層がより広がることを予想。マスド(一斉)スタートのなかにもエイジグループごとの整列・時間差スタートなどを行うことになるだろうという。

UCIグランフォンド・ワールドシリーズとしての同大会に参加するにはUCI加盟国のナショナル連盟ライセンス(日本ではJCFライセンス)が必要となるが、テンポラリー(一時的)ライセンス取得により参加することもできるという。UCIコンチネンタル、プロコンチネンタル、ワールドツアーチーム等に所属するプロ選手や、オリンピックや各大陸競技会などで実績ある選手は参加することが出来ない、アマチュア限定の大会となる。

UCIグランフォンド・ワールドシリーズのエイジグループ/年齢区分
19 - 34歳
欧州でのグランフォンドはゴールスプリントで決する欧州でのグランフォンドはゴールスプリントで決する (c)Belga/UCI35 - 39歳
40 - 44歳
45 - 49歳
50 - 54歳
55 - 59歳
60 - 64歳
+65歳
(いずれも男/女に分かれる)

ニセコクラシック2016の場合は、19歳から49歳のエイジグループ男子が140kmコースを、50歳以上のエイジグループ男子と、女子すべてについては70kmコースへの参加となる。

エイジカテゴリーによって走る距離が違う点については、UCIの規定では最短は80kmという規定があるが、ニセコクラシックのコースは山岳が厳しいため、70kmでもコース要件を満たしているというUCIの判断があったためだという。いずれもがUCI認定レースとなる。

レースは今までのニセコクラシックを踏襲するかたちで行い、上記8つのエイジグループにおいて世界選手権出場資格が争われることになる。つまり各エイジグループで上位25%の成績なら、シリーズ最終戦のパースでの世界選手権に出場することができる。

ただしUCIグランフォンド・ワールドシリーズとしてのレースへの参加を望まない場合は、異なる距離カテゴリーのレースに出場することもできる(ただし上記と同様にUCI成績の対象外となる)。

ニセコクラシックより 「この予選大会は、パースでのチャンピオンシップレースを目指す日本のレーサーにとって足がかりとなる 大きなイベントです。また、ニセコに多くの人々が集まり素晴らしい方々と出会える機会となるでしょう。
このレースのために封鎖された道路、澄みきった空気、そして美しい眺望を堪能できる140kmコースの標高差は 2,362m、70kmコースの標高差は1,125m。競技者は壮大なパノラマラインを越え、日本海へ、 そして最後はニセコヒラフスキーリゾートへと導かれます。

ライダーの皆さまのみならず、ご家族、ご友人にも楽しんでいただけるよう、“前夜祭・後夜祭”を開催いたします。トークショーやライブコンサートに加え、最高のお食事とお飲み物をふんだんにご用意して皆さまをお待ち申し上げております」。

大会の参加申し込み受付は12月25日にスタートしている。出場規定等は公式サイトに詳しいので参照して欲しい。

■第3回ニセコクラシック
主催:一般社団法人北海道イベンツ
主管:日本自転車競技連盟 北海道自転車競技連盟 ニセコクラシック実行委員会
開催地:北海道倶知安町、共和町、蘭越町、ニセコ町
日時:2016年7月9日、10日(以下、日程参照)
参加者区分:140kmオープンレース、70kmオープンレース、70kmレディースレース
表彰:各年齢カテゴリー別上位3位まで
参加料:140km…14,000円 70km…12,000円 ※JCF競技登録者は1,000円割引
定員:800人(予定)
申込期限:定員になり次第、締め切る。定員に達しない場合も6月20日 (月)に締め切る
申込方法:スポーツエントリー、またはFAX(0120-37-8434)

日程・タイムテーブル
■2016年 7月9日(土)
グランヒラフスキー場ウェルカムセンター
9:00〜15:00 受付・ライセンスコントロール・検車
9:00〜15:00 70km参加者自転車預り
15:00〜15:50 ライダーズミーティング

■2016年 7月10日(日)
・140kmコース/グランヒラフスキー場ウェルカムセンター会場
グランヒラフスキー場ウェルカムセンター集合
5:30〜6:00 集合
6:00〜6:30 選手召集・出走登録
6:30〜6:45 開会式
7:00〜 競技開始 (雨天決行)
〜12:00 競技終了(予定)
13:00頃 表彰式・アフターパーティ

・70kmコース/蘭越ランラン公園会場
グランヒラフスキー場ウェルカムセンター集合後、蘭越会場まで送迎バスを運行。
5:30〜 6:00 集合・送迎出発(予定)
6:40〜7:30 到着・自転車引き渡し
7:30〜8:00 選手召集・出走登録
8:00〜8:15 開会式
8:30〜 競技開始(雨天決行)
〜 競技終了12:00(予定)
13:00頃 表彰式・アフターパーティ

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