ドイツの総合バイクブランド、フォーカスより、ロードのフラッグシップ「IZALCO MAX」と「CAYO」に、UCIワールドツアーチーム「AG2Rラモンディアール」モデルが登場した。共に、チームカラーであるスカイブルーが鮮やかな1台となっている。取り扱いはグローブライドが行う。



フォーカス IZALCO MAX TEAM AG2Rフォーカス IZALCO MAX TEAM AG2R photo:Makoto.AYANO
シンプルなラウンド断面のダウンチューブシンプルなラウンド断面のダウンチューブ 機械式コンポーネント仕様ではケーブルは全て外装とされている機械式コンポーネント仕様ではケーブルは全て外装とされている


スカイブルーが鮮やかなAG2Rラモンディアールのチームカラーが登場したのは、フレーム重量750gの軽量オールラウンドレーシングモデル「IZALCO MAX」と、昨年刷新されたエンデュランスモデル「CAYO」。共にチームが実際に使用するプロユースモデルである。

ツール・ド・フランス第14ステージを走るロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)ツール・ド・フランス第14ステージを走るロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール) photo:Makoto.AYANO
ツール・ド・フランス第8ステージでアタックしたアレクシ・ヴィエルモ(フランス、AG2Rラモンディアール)ツール・ド・フランス第8ステージでアタックしたアレクシ・ヴィエルモ(フランス、AG2Rラモンディアール) photo:Makoto.AYANOパリ~ルーベを走ったアレクシ・グジャール(フランス、AG2Rラモンディアール)のフォーカス CAYOパリ~ルーベを走ったアレクシ・グジャール(フランス、AG2Rラモンディアール)のフォーカス CAYO photo:Makoto.AYANO


「IZALCO MAX」はAG2Rラモンディアールのメインバイクであり、2015シーズンはアレクシ・ヴィエルモーズとロメン・バルデ(共にフランス)のツール・ド・フランス区間優勝をはじめとした数々の勝利に貢献。ピンヒールの様に細身なフロントフォークやシートステーなど、極限まで無駄を省いた、ロードバイク本来のシンプルなフォルムが特徴の1台だ。

場所によってチューブ厚1mm以下というフレームには、「HMカーボン」と「ウルトラHMカーボン」という2種類の素材を独自比率でブレンドしたカーボンシートを適材適所で配置。1枚1枚のシート面積を可能な限り大きく取り接合部を減らすことで、剛性を高めつつ軽量化に成功した。中空ドロップアウトやアウターケーブル受け、FD台座などは全てカーボン製と、細部に至るまで重量削減を追求している。

各チューブがスリムなリア三角各チューブがスリムなリア三角 極限まで無駄を省いた細身のフロントフォーク極限まで無駄を省いた細身のフロントフォーク カーボン製のFD台座などにより軽量化を追求カーボン製のFD台座などにより軽量化を追求

快適性の向上に貢献する新デザインのシートポスト快適性の向上に貢献する新デザインのシートポスト シートステーの根本は双胴デザインとされているシートステーの根本は双胴デザインとされている


一方で、軽量バイクにありがちな扱いにくさを抑えるために、ヘッドチューブにはリブを用いた「BOOST BOX」構造を取り入れ、下側ベアリングは1-1/4インチ径とした。パワー伝達の要となるチェーンステーは、細身ながら幅を広げることでプロのペダリングパワーにも対応する高い剛性を実現。また、各サイズ間で性能差が出ないようにチューブの外径を変え、トップチューブとダウンチューブの剛性バランスを調整する「SSPS」システムも投入されている(インプレッションはこちらから)。

チーム仕様のIZALCO MAXでは、機械式のシマノDURA-ACE仕様と同アルテグラ仕様の完成車、フレームセットの3種類の販売パッケージがラインアップされる。サイズは48、50、52、54、56の5種類展開だ。

フォーカス CAYO TAEM AG2Rフォーカス CAYO TAEM AG2R photo:Makoto.AYANO
ボリュームあるヘッドチューブボリュームあるヘッドチューブ 独特なデザインのアウターケーブル受け独特なデザインのアウターケーブル受け


2015モデルでのフルモデルチェンジに伴い走行性能が強化された「CAYO」。「IZALCO MAX」に並ぶもう一つのハイエンドモデルであり、AG2Rラモンディアールでは、その優れた振動吸収性から、パリ~ルーベを始めとした石畳系のレースで使用されるエンデュランスバイクである。

素材には「IZALCO MAX」と同じくP2Tカーボンを採用し、成型にも新たな手法を導入することで、従来モデルと同等以上の剛性を確保しつつ、約100gの軽量化に成功。エンデュランス系フレームとしては最軽量級のフレーム単体重量850gを実現し、走行性能を高めた。

フレームの各所にチームのロゴが記されているフレームの各所にチームのロゴが記されている 特徴的な長いシートチューブ特徴的な長いシートチューブ 優れた振動吸収性に貢献するフロントフォーク優れた振動吸収性に貢献するフロントフォーク

リアエンドを後方にオフセットさせること振動吸収性を向上リアエンドを後方にオフセットさせること振動吸収性を向上 PF30規格のBBシェルPF30規格のBBシェル


ボリュームあるヘッドチューブは上下異径ベアリングとあわせて、プロユースにも耐えうる優れたハンドリング剛性を実現。BBにはPF30規格を採用することで、ピュアレースモデルと同等のペダリング剛性を確保している。そしてリアトライアングルは全体的にチューブ径を細身とし、リアエンドを後方にオフセットさせることで快適性を向上。フォークも振動吸収性に優れる細身のベンド設計となっている(インプレッションはこちらから)。

チーム仕様のCAYOでは、フレームセットに加え、シマノDURA-ACE Di2仕様、DURA-ACE仕様、ULTEGRA Di2仕様、ULTEGRA仕様、105仕様という5種類の完成車がラインアップ。サイズは48、51、54の3種類展開だ。



フォーカス IZALCO MAX TEAM AG2R
フレーム:IZALCO MAX P2T 10 CARBON
フォーク:IZALCO MAX P2T 10 CARBON MONOCOQUE T4
サイズ:48、50、52、54、56
カラー:AG2R
価格(税抜):
シマノ DURA-ACE+フルクラム RACING 3 659,000円
シマノ ULTEGRA+フルクラム RACING 7 479,000円
フレームセット 420,000円

フォーカス CAYO TAEM AG2R
フレーム:CAYO P2T CARBON
フォーク:CAYO P2T CARBON CARBON MONOCOQUE T4
サイズ:48、51、54
カラー:AG2R
価格(税抜):
シマノ DURA-ACE Di2+フルクラム RACING 3 719,000円
シマノ DURA-ACE+フルクラム RACING 3 549,000円
シマノ ULTEGRA Di2+シマノ WH-RS010 469,000円
シマノ ULTEGRA+シマノ WH-RS010 369,000円
シマノ 105+シマノ WH-RS010 329,000円
フレームセット  272,000円

リンク