ボーラ・アルゴン18が0.3秒差でチームスカイを下す　ジロを狙うポートは好発進

イタリア北部でジロの前哨戦であるジロ・デル・トレンティーノが開幕。初日のチームタイムトライアルでチームスカイを僅か0.3秒差で下したボーラ・アルゴン18が優勝。優勝候補筆頭のリッチー・ポートは好スタートを切った。

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トップタイムで優勝したボーラ・アルゴン18 photo:CorVos

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優勝まで0.3秒届かなかったチームスカイ。リッチー・ポート（オーストラリア）は好発進 photo:CorVos今年で39回目の開催を迎えるジロ・デル・トレンティーノ。その名の通りイタリア北部のトレンティーノ＝アルト・アディジェ州を舞台にし、4日間ながらチームTT、2つの頂上ゴールなど難易度は全く低くない。

クラッシュしたキャノンデール・ガーミン photo:CorVosジロ・デ・イタリア直前ということもあってトップレーサーが集うことが特徴で、昨年の優勝者は引退したカデル・エヴァンス（オーストラリア）。今年はリッチー・ポート（オーストラリア、チームスカイ）を筆頭に、ロメン・バルデやジャンクリストフ・ペロー（共にフランス）、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（イタリア）を揃えたAG2Rラモンディアールが要注目選手/チームだ。

リーダージャージに袖を通すチェザーレ・ベネデッティ（イタリア、ボーラ・アルゴン18）　　 photo:CorVos4月21日に開催された13.3kmのチームTTを制したのはボーラ・アルゴン18。ウィルス性胃炎を患ったファビオ・アル（イタリア）を欠くアスタナが序盤にトップタイムをマークしたものの、それを4秒上回る平均速度56.663km/hという驚異的なスピードを披露してみせる。

優勝候補筆頭のチームスカイはボーラ・アルゴン18と並ぶ際どいタイムでゴールに飛び込んだものの、僅か0.3秒届かず2位に。首位発進こそならなかったが、スペインでの高地合宿を終え、ジロでのマリアローザを狙うポートにとっては良好な滑り出しとなった。

リーダージャージはボーラトレインの先頭でゴールしたチェザーレ・ベネデッティ（イタリア）の手に。「リーダージャージなんて思いもよらなかった。残り350mから全力で牽き続けたが、勝つことになろうとは全く考えていなかった」と驚きをコメントした。

また、強力なメンバーを揃えたAG2Rラモンディアールは7秒差のステージ4位に入り、キャノンデール・ガーミンは落車によってタイムを失う事態に。石橋学がメンバー入りしたNIPPOヴィーニファンティーニはステージ9位でレースを終えている。

翌第2ステージは2級山岳パルコ・デル・バルドへとゴールする山岳ステージ。最後の登坂勝負で総合優勝に向けたシャッフルが掛かる。

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ジロ・デル・トレンティーノ2015第1ステージ結果


個人総合成績
1位　チェザーレ・ベネデッティ（イタリア、ボーラ・アルゴン18）　　　　　　14'05"
2位　パトリック・コンラッド（デンマーク、ボーラ・アルゴン18）
3位　エマヌエル・ブックマン（ドイツ、ボーラ・アルゴン18）
4位　ホセ・メンデス（スペイン、ボーラ・アルゴン18）
5位　ドミニク・ネルツ（ドイツ、ボーラ・アルゴン18）
6位　リッチー・ポート（オーストラリア、チームスカイ）
7位　セバスティアン・エナオゴメス（コロンビア、チームスカイ）
8位　レオポルド・ケーニッヒ（チェコ、チームスカイ）
9位　ダビ・ロペスガルシア（スペイン、チームスカイ）
10位　イアン・ボスウェル（アメリカ、チームスカイ）

ヤングライダー賞
エマヌエル・ブックマン（ドイツ、ボーラ・アルゴン18）

チーム総合成績
ボーラ・アルゴン18

text:So.Isobe
photo:CorVos