プロからアマチュアまで様々なサイクリストから支持を集めるエリートのホームトレーナー。その豊富なラインアップに、専用サイクルコンピューターやスマホ&タブレットで調整可能なANT+対応の電子制御負荷ユニットを搭載した「QUBO DIGITAL」と「ARION DIGITAL」の2モデルが加わった。



電子制御負荷ユニットを搭載するエリート「DIGITAL」シリーズ電子制御負荷ユニットを搭載するエリート「DIGITAL」シリーズ (c)カワシマサイクルサプライ
DIGITALシリーズ専用のサイクルコンピューター「コンソール」DIGITALシリーズ専用のサイクルコンピューター「コンソール」 (c)カワシマサイクルサプライ3つ設定されているトレーニングモードそれぞれの表示画面3つ設定されているトレーニングモードそれぞれの表示画面 (c)カワシマサイクルサプライ


今回、自重式固定タイプ「QUBO」と3本ローラー「ARION」に登場した「DIGITAL」シリーズ。その特徴はANT+に対応し、専用サイクルコンピューターやスマートフォン、タブレットと連携する電子制御負荷ユニットを搭載したこと。「QUBO DIGITAL」は斜度6%相当(最大1600W)、「ARION DIGITAL」で斜度4%相当(約950W)の登坂負荷を再現でき、より充実したトレーニングを可能にしてくれる。

同梱する専用サイクルコンピューターは「コンソール」と呼ばれ、各計測値の表示に加え、予め多彩なトレーニングモードが組み込まれているという高機能なもの。任意で設定した負荷をかけ続ける「パワーモード」、実走行と同様に速度に応じて自動的に16段階で負荷が変化する 「レベルモード」、回復、高負荷走、インターバルと言った様に目的に応じてプリセットされた10種類のプログラムに沿って自動的に負荷が変化する「プログラムモード」の3モードが設定されている。なお、「プログラムモード」の10種類のプログラムは下記の通りで、それぞれの内容はライダーの脚力に応じて調整可能だ。



プログラムモードにプリセットされた10種類のプログラム

プログラムモードにプリセットされた10種類のプログラムプログラムモードにプリセットされた10種類のプログラム (c)カワシマサイクルサプライ1.リカバリー(軽めの疲労回復など)
2.アクティブリカバリー(レース後の積極的な疲労回復など)
3.一定の継続した負荷を掛ける基礎トレーニング
4.一定の継続した負荷を掛ける競技者向けトレーニング
5.スピード・イン・ディベロッピング・パワー(トラック種目やゴールスプリントに必要なハイギア、ハイケイデンスでのパワー養成)
6.SFR 1(高負荷トレーニング-1)
7.SFR 2(高負荷トレーニング-2)
8.インクリメンタルトレーニング(インクリメンタル=徐々に負荷が増える)
9.インターバル・インクリメンタルトレーニング 1
10.インターバル・インクリメンタルトレーニング 2



そして、「DIGITAL」シリーズを使用してのトレーニングを更に充実させたい方におすすめなのが、スマートフォン&タブレットに対応する専用アプリケーションの使用だ。エリートが無償提供する「iQubo」「MY E-Training」「MY REAL VIDEO」という3種類のアプリに対応する。

「iQubo」はDIGITALシリーズ専用のアプリケーションで、該当機種のユーザーはすべての機能を無料(期間制限ナシ)で利用することができる。コンソールの機能に加え、マップデータ上の標高差に応じて自動的に負荷が変化する「コースマップモード」やパフォーマンス測定プログラム「コンコーニテスト」などのメニューが追加されている。また、任意で設定した負荷をかけ続ける「パワーモード」では1W単位の細かな負荷調整が可能だ。なお、現段階でiQuboはiPhone及びiPadのiOSデバイスにのみ対応している。

MY E-TrainingのスクリーンキャプチャーMY E-Trainingのスクリーンキャプチャー (c)カワシマサイクルサプライiQuboのスクリンキャプチャーiQuboのスクリンキャプチャー (c)カワシマサイクルサプライ


「MY E-Training」は本格的なトレーニング施設でないと難しい「コンコーニテスト」や、現在の自身のレベルを評価する「トレーニングテスト」などのテスト機能を装備。よりシリアスなトレーニングに向くアプリだ。「トレーニングテスト」の結果を基に、目的(平坦向け、ヒルクライム向け、フィットネス向け)に応じてコンピューターが4週間先までの練習メニューを自動で作成してくれる。メニューの作成プログラムは欧州プロチームが利用するイタリアの「マペイ・スポーツセンター」が監修。トレーニングの知識がなくとも、質の高いトレーニングを行うことができる。デバイスはiOSとAndroidの両対応だ。

「MY REAL VIDEO」はスマホ等で記録したGPSデータと実走行映像を利用するアプリ。「MY E-Training」と連携し、GPSデータに応じて自動で負荷調整すると同時に実走行映像を再生してくれることが特徴で、よりリアルな走行感を再現してくれる(MY E-Training及びMY REAL VIDEOの詳細はこちらから)。それでは「QUBO DIGITAL」と「ARION DIGITAL」の詳細を見ていこう。



エリート QUBO DIGITAL

エリート QUBO DIGITALエリート QUBO DIGITAL photo:Gakuto.Fujiwara
最大1600Wの抵抗を生み出す負荷ユニット最大1600Wの抵抗を生み出す負荷ユニット 「QUBO DIGITAL」は、100V駆動の電子制御負荷ユニットによって、実際に山を登るかの様な「低ケイデンス高負荷」を再現できる固定ローラー。トッププロのニーズにも耐えうるモデルで、最大で1600Wもの高負荷を生み出すことができる。

フレームはエリートが得意とする自重式。ライダーと自転車の自重によってタイヤをローラーに押し当てることで、実走行に近い自然な負荷の掛かり具合を実現しているという。ローラーはエリート社とドイツ・バイエル社が共同開発した赤いエラストGELローラー製で、従来品との比較で騒音を50%、タイヤの摩耗を20%低減することに成功した。自転車の固定機構には、女性でも少ない力で楽に作業可能な「ファスト フィキシングシステム」を採用。不使用時は本体を折畳むことでコンパクトに収納できる。国内入荷予定は2015年3月~4月頃。

スペック
フレーム:自重式
負荷ユニット:電子制御マグネティック
最大負荷:1,600W
通信規格:ANT+
対応アプリ:iQubo、MY E-Training、MY REAL VIDEO
電 源:AC100V
価 格:69,530円(税抜)



エリート ARION DIGITAL

エリート ARION DIGITALエリート ARION DIGITAL (c)カワシマサイクルサプライ
950Wの抵抗を生み出す電子制御負荷ユニット950Wの抵抗を生み出す電子制御負荷ユニット (c)カワシマサイクルサプライ「ARION DIGITAL」は、100V駆動の電子制御負荷ユニットによって、一般的に高負荷トレーニングには適さないとされている3本ローラーながら「低ケイデンス・高負荷」を可能にしたデジタルトレーナー。もちろん、ペダリングスキルの上達にも最適だ。

トレーナー本体は「ARION」同様に、低騒音で脱輪しにくいつづみ型の帯電防止ポリプロピレン製ローラーを採用。フレームは低床かつ軽量ながら安定感高い、樹脂製モノコック構造としている。未使用時は本体をコンパクトに折畳むことができ、自立するため、収納場所に困りにくい。国内入荷予定は2015年3月~4月頃。

スペック
フレーム:樹脂製モノコック
ローラー:帯電防止ポリプロピレン製
負荷ユニット:電子制御マグネティック
最大負荷:950W
通信規格:ANT+
対応アプリ:iQubo、MY E-Training、MY REAL VIDEO
電 源:AC100V
価 格:92,890円(税抜)


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