2014年のツール・ド・フランスを沸かせたスプリンター3人が先頭で最終ストレートにやってきた。マイヨジョーヌのアタックによって形成された10名によるスプリント。シャンゼリゼを制したマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)のスプリントがさいたまで炸裂した。



観客が詰めかけたさいたま新都心の周回コース観客が詰めかけたさいたま新都心の周回コース photo:Kei Tsuji
ポイントレースで逃げを試みるクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)ポイントレースで逃げを試みるクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsujiポイントレースを走るアルノー・デマール(フランス、FDJ.fr)ポイントレースを走るアルノー・デマール(フランス、FDJ.fr) photo:Kei Tsuji



ポイントレースを走るニコラス・ロッシュ(アイルランド、ティンコフ・サクソ)ポイントレースを走るニコラス・ロッシュ(アイルランド、ティンコフ・サクソ) photo:Kei Tsujiパレードランを経て始まったツール・ド・フランスさいたまクリテリウムpresented by ベルーナ。大会の幕開けを告げるのは偶数と奇数のゼッケンで2組に分かれて行なわれたポイントレース(8周回)だ。

さいたまスーパーアリーナに向かって矢印が続くさいたまスーパーアリーナに向かって矢印が続く photo:Kei TsujiU23全日本チャンピオンの徳田鍛造(スペシャルチームジャパン)や綾部勇成(愛三工業レーシング)らの積極的なアタックでスタートしたポイントレース1組目は、前半からクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)がシーンも。後半にかけてアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)が独走に持ち込んでポイントを稼いだが、レースを通してポイントを着実に重ねたニコラス・ロッシュ(アイルランド、ティンコフ・サクソ)が合計19ポイントで勝利した。

2組目も同様にアタックの応酬。前半からガティス・スムクリス(ラトビア、カチューシャ)が独走に持ち込み、集団ではアルノー・デマール(フランス、FDJ.fr)が積極的にポイントを加算。後半にかけて逃げたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)とデマールが同ポイントのまま最終スプリントに持ち込まれ、ニーバリとの一騎打ちを制したデマールが2ポイント差で勝利した。

ポイントレース終了後にはさいたまスーパーアリーナの特設ステージで盛一大と西谷泰治(愛三工業レーシング)、清水都貴(ブリヂストンアンカー)、宮澤崇史(ヴィーニファンティーニNIPPO)の引退セレモニーが行なわれ、午後3時、いよいよメインレースが始まる。



さいたまスーパーアリーナ内を通過するプロトンさいたまスーパーアリーナ内を通過するプロトン photo:Kei Tsuji
引退を発表した盛一大と西谷泰治、清水都貴、宮澤崇史がステージに上がる引退を発表した盛一大と西谷泰治、清水都貴、宮澤崇史がステージに上がる photo:Kei Tsujiメインレースのスタートラインに並んだヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)らメインレースのスタートラインに並んだヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)ら photo:Kei Tsuji
傾き始めた太陽に照らされるプロトン傾き始めた太陽に照らされるプロトン photo:Kei Tsuji
さいたまスーパーアリーナ内を通過するプロトンさいたまスーパーアリーナ内を通過するプロトン photo:Kei Tsuji集団内で周回をこなすヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)集団内で周回をこなすヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:Kei Tsuji



逃げグループを形成するヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)ら逃げグループを形成するヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)ら photo:Kei Tsujiニュートラル走行を経て20周回(全長62km)の闘いがスタート。晴れ渡った空の下、傾き始めた太陽に照らされて、観衆に包まれたさいたま新都心に64名の選手たちが駆け出した。

逃げグループを率いるラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)逃げグループを率いるラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) photo:Kei Tsujiさいたまスーパーアリーナの中を通過するエンターテインメント性の高いレースは1周目から高速化。縦に長く伸びた集団からリエーベ・ヴェストラ(オランダ、アスタナ)やユライ・サガン(スロバキア、キャノンデール)を含む8名がアタック。ちょうどその頃、メカトラに見舞われたフルームはMAVICのニュートラルバイクに乗って再スタートした。

逃げグループを率いる宮澤崇史(ヴィーニファンティーニNIPPO)逃げグループを率いる宮澤崇史(ヴィーニファンティーニNIPPO) photo:Kei Tsuji先頭8名は10秒ほどのリードを築いたものの、FDJ.frが牽引するメイン集団によって封じ込められてしまう。続いて飛び出したのはマイヨジョーヌのニーバリとマイヨアポワのラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)、宮澤崇史、西谷泰治という豪華な4名。ポイントレースで積極性を見せていたニーバリに率いられる形で、マイカが山岳ポイントを量産した。

カチューシャの牽引によってニーバリらが捉えられると再び先頭はアタックの応酬に。全日本チャンピオンジャージを着る佐野淳哉(スペシャルチームジャパン)やマイケル・ロジャース(オーストラリア、ティンコフ・サクソ)、ルーク・ロウ(イギリス、チームスカイ)、ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)、そしてU23世界チャンピオンのスヴェンエリック・ビストロム(ノルウェー、カチューシャ)の5名が新たに先行した。

数周回にわたって5名のエスケープが続いたものの、ジャイアント・シマノによる牽引で吸収。するとフィニッシュまで4周を残してマイヨジョーヌが再び動く。ニーバリのアタックによって集団は割れ、キッテルやデコルト、サガン、アニョーリ、バルデ、クリストフ、デマール、新城幸也、別府史之がニーバリに合流。後続集団とのタイム差は広がり始めた。



大勢の観客が詰めかけたさいたま新都心大勢の観客が詰めかけたさいたま新都心 photo:Kei Tsuji
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムツール・ド・フランスさいたまクリテリウム photo:Kei TsujiMAVICのニュートラルバイクで走るクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)MAVICのニュートラルバイクで走るクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsuji
メイン集団から飛び出した別府史之(ツール・ド・フランス・ジャパン)メイン集団から飛び出した別府史之(ツール・ド・フランス・ジャパン) photo:Kei Tsuji



先頭集団でフィニッシュに向かうマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)先頭集団でフィニッシュに向かうマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ) photo:Kei Tsujiビッグネームが揃う10名の先頭集団から続いて飛び出したのは別府史之(ツール・ド・フランス・ジャパン)だった。別府が2周にわたって独走を続け、詰めかけた観衆を沸かす。しかしニーバリを援護するアニョーリの牽引によって吸収された。

スプリントで競り合うマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)やアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)スプリントで競り合うマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)やアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ) photo:Kei Tsuji別府は諦めずに新城を引き連れて飛び出し、先頭2名で最終周回へ。しかしこの動きも決まらず、最後は10名の集団によるスプリント勝負に持ち込まれた。ニーバリらのアタックを封じ込めた先頭集団は、デコルトがリードアウトする形で最終ストレートへ。

キッテル、クリストフ、サガンが横一線のスプリント。後方にデマールが控えるまさにトップスプリンターによる対決はキッテルに軍配が上がった。

シャンゼリゼの最終ステージを含め、ツールでステージ4勝を飾ったキッテルが勝利。2位にはマイヨヴェールを着るサガン、そして3位にはツールでステージ2勝のクリストフが入り、フランスチャンピオンのデマールが4位に。日本人選手最高位は新城の5位だった。敢闘賞は別府史之の手に渡っている。

選手コメントやムービーは後ほどアップします。



両手を挙げるマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)両手を挙げるマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ) photo:Kei Tsuji
先頭集団から遅れてフィニッシュしたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)先頭集団から遅れてフィニッシュしたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:Kei Tsujiスプリントで競り合う清水都貴(ブリヂストンアンカー)、宮澤崇史(ヴィーニファンティーニNIPPO)、西谷泰治(愛三工業レーシング)スプリントで競り合う清水都貴(ブリヂストンアンカー)、宮澤崇史(ヴィーニファンティーニNIPPO)、西谷泰治(愛三工業レーシング) photo:Kei Tsuji
各賞の受賞者が表彰台に大集合各賞の受賞者が表彰台に大集合 photo:Kei Tsuji



清水都貴、西谷泰治、盛一大、宮澤崇史 引退セレモニー

ゴール後インタビュー 別府史之、マルセル・キッテル、新城幸也


ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム2014結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)        1h24'39"
2位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
3位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
4位 アルノー・デマール(フランス、FDJ.fr)
5位 新城幸也(日本、ツール・ド・フランス・ジャパン)
6位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)
7位 ヴァレリオ・アニョーリ(イタリア、アスタナ)              +02"
8位 クーン・デコルト(オランダ、ジャイアント・シマノ)           +05"
9位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
10位 別府史之(日本、ツール・ド・フランス・ジャパン)            +10"
11位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシング)                 +1'06"
12位 清水都貴(日本、ブリヂストンアンカー)
13位 宮澤崇史(日本、ヴィーニファンティーニNIPPO)
14位 城田大和(日本、宇都宮ブリッツェン)
15位 盛一大(日本、愛三工業レーシング)
16位 橋本英也(日本、スペシャルチームジャパン)
17位 ガティス・スムクリス(ラトビア、カチューシャ)            +1'08"
18位 永良大誠(日本、マトリックスパワータグ)               +1'10"
19位 ミカエル・シュレル(フランス、AG2Rラモンディアール)        +1'14"
20位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)

ポイント賞
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)

山岳賞
ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)

ヤングライダー賞

敢闘賞
別府史之(日本、ツール・ド・フランス・ジャパン)

チーム成績
ジャイアント・シマノ

日本チーム成績
愛三工業レーシング

text&photo:Kei Tsuji
photo:Makoto.AYANO
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