誰もが知るイタリアの名門ブランドDE ROSA(デローザ)より、スカウンジウムチューブを使った新モデル「SCANDIUM」がデビュー。スチールの「CORUM」にはディスクブレーキを搭載した意欲作「CORUM DISC」が登場している。



デローザ SCANDIUM
デローザ SCANDIUMデローザ SCANDIUM (c)日直商会
KINGのモデルチェンジやディスクブレーキ仕様のIDOL、そして人気モデルのPLANETとAVANTがシマノ105を搭載して復活するなど話題に事欠かないデローザだが、金属フレームラインナップにも注目の新モデルが登場している。それがSCANDIUM。60年間絶えること無く金属フレームを製作してきたデローザが送る、ハイエンドフレームの新機軸である。

無骨で、かつ美しいスタイルのフレームに使われるのは7000系の上級アルミ合金にスカンジウムを添加した素材。この素材特性により強度と耐疲労性を向上した進化系アルミフレームとして、スチールやチタンとも一味違う、反応性に富み軽量で高剛性なフレームに仕上げられている。

デローザの工房でハンドメイドされるSCANDIUMデローザの工房でハンドメイドされるSCANDIUM (c)日直商会
もちろんデローザの伝統に則って、フレームの製作はデローザのPASSIONE(情熱)にあふれる職人がイタリア国内で仕上げている。カスタムサイズ専用モデルのBlack Labelであるため、自分に最適なポジションで快適にライディングを愉しむことができるはず。カラーはレーシーかつシックなグレーとホワイトだ。ボトムブラケットはBB86規格で、フレームセット価格は460,000円。

デローザ SCANDIUM
サイズ:カスタムサイズ(Black Label)
カラー:Grey White Black
フレーム価格:460,000円(税別)



デローザ CORUM DISC
デローザ CORUM DISCデローザ CORUM DISC (c)日直商会
緩やかな曲線を描くシートステーによって衝撃吸収性を高めている緩やかな曲線を描くシートステーによって衝撃吸収性を高めている photo:Yuya.Yamamotoアルミフレームのようなマッシブさ溢れる大口径のダウンチューブアルミフレームのようなマッシブさ溢れる大口径のダウンチューブ


何時の時代も金属フレームを作り続け、スポーツ車のカーボンフレーム製造がアジア中心の現在、イタリアの金属フレーム製造の文化を頑なに守り続ける姿勢に再び注目が集まるデローザ。伝統的なフレーム作りを守る一方、スチールやアルミを使って新境地を拓くことも忘れない。2015年モデルでデビューしたのがスチールフレームの「CORUM」にディスクブレーキを搭載した「CORUM DISC」だ。

スチールの素材はCORUMと同一ながら、完全新設計されたそのフォルムは、チューブやシートポストの径を見てもまったくの別物に。ダウンチューブはアルミフレームのようなマッシブさ溢れる大口径となり、ヘッドチューブはデローザのスチールフレームとしては初めてテーパードヘッドを採用した。シートステーは僅かにベンドしており、リアからの突き上げを緩和する意図が見て取れる。

完全新設計のフレームを採用したCORUM DISC完全新設計のフレームを採用したCORUM DISC (c)日直商会
ワイヤー類は全てフレーム内蔵式となり、リアエンド幅は135mm。SCANDIUMと同じくカスタムサイズ専用モデルのBlack Labelであり、自分だけの一台をオーダーすることができる。スチールフレームの現代的解釈の幅を更に拡げた意欲作だ。

デローザ CORUM DISC
サイズ:カスタムサイズ(Black Label)
カラー:Nero Bluette
リアエンド幅:135mm
フレーム価格:475,000円(税別)

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